GWは、4月29日(木)の、東京操体フォーラム以外は、基本的に営業しております。
施術はもとより、施術+ベーシック講習も開催します。
予定 をご覧下さいね。
うちの看板メニュー?が「施術+ベーシック講習」なのですが、施術とセルフケアの講習を合わせているところがミソです。
というのは、
そもそも不思議な話なんですが、操体法がブレイクした当時(昭和50年代)、どうして操体が流行ったかというと「自分でできる」から流行ったのではなく、NHKで放映されたドキュメンタリーで、筋ジストロフィーの子供の歩き方が変わった(治ったわけではないですが、動きがスムースになった)ということが紹介されたということがあります。
橋本敬三先生の診療所、「温古堂」は仙台ですが、日本中から「医者に見放されたような人」が集まったのです。
私のクライアントにも、その昔難病にかかって、仙台を訪れたという方がいらっしゃいました(野口整体の本部から紹介された、とのことでした。昭和の時代は、交流があったそうです)。
おかしくないですか?
当時は「医者に見放された方々」が、操体を受けに仙台に行ったんです。
しかし、今は「操体は自分でできる」ということが知られています。
つまり「プロができる範疇」と「セルフケアの範疇」があるわけです。
「操体法は養生法である」とか「健康体操である」という認識をしていると、
「医者に見放された人が操体を受けにいった」という話は結びつかないのではないかと思います。
これが「臨床家がやっている操体法」と「健康維持増進のための操体法」の違いです。
さて「操体法を自分でやりたい」という方に「何か本を読みました?」と聞くと、かなりの割合で「ひ○○で操体法」を読んだと聞きます。入手しやすいこともあるのでしょうが、大抵は「よくわからない」とおっしゃいます。
なぜ、よくわからないかというと、
- 操体は現在「きもちよさ」で語られているが、この本(というか農文協から出ている本は全て)は、「きもちよさ以前」つまり「楽か辛いか」時代の本であるから「きもちよさ」を期待してもそれは得られない(のでわからない)。
- 本来は操者と被験者(やる方と受ける方)の二人で行っている操法(操者がいるため、介助補助があり、運動充実感を得られるため、被験者は、感覚のききわけをしやすい)を、操者なしでやっているため、介助や補助がなく、運動充実感を得られない。いわば「のれんに腕押し」のような状態なので、わからない
★自力自動(操者なしで一人で行う)の操体法には、それなりのポイントがあるのです。これらは、いまのところ「書籍では殆ど発表されていません」。
この二つが主な理由です。
特に「操体ってきもちよさ」と思っているのに「きもちよさ以前」のことをやっているのですから、分からないのは当然です。
また、本によっては致命的な間違いがあるものもあります。
(楽と快を混同しているとか、連動が誤っているものとか)
これは「本とその人の出会い」もあるので、運命というしか言いようがありません。
実は、きもちよさ(第2分析以降)の、操体を紹介している本はありますが(三浦先生の本です)、それも20年以上前のものであり、実際はもっと進化しています。
なお、自力自動の操体法ですが、現在は「よりシンプルに、よりわかりやすく」なっています。
ベーシック講習で「なるほど!わかりました。これならわかります」と言って頂けるのを聞くと、やはり嬉しくなります。
なお、操体法の基礎を一年かけてじっくり勉強しながらからだも調整するという
「操体法基礎講座A」(2021年度もまもなく開講)のもやっています。
こちらは、私と、東京操体フォーラムタスクメンバーの、瀧澤さんと寺本さんでやっていますが、こちらはしっかり身につけて頂いています。