操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

法力とは。

何度かこちらでも紹介しているが、私は永久保貴一先生の「密教僧」シリーズが大好きなんである。

それを知っている弟弟子のT本君が教えてくれた(彼もかなり密教好きだと思う)のが、これ。

心理分析が本業の著者が、心理分析法を用いて「法力」を調査している。

出版社は仏教専門出版社の法蔵館である。

これが、G研だとしたら(それはそれで面白いかもしれないが)オカルトとか「ムー」の世界に行きそうだが、仏教書専門の書店から出ているのである。

 

 

阿闍梨蒼雲」さんのシリーズ、最新刊(6巻)に、密教僧が旧ソ連からミグ(戦闘機)を引っ張り寄せたという話が載っているのだが、どうやら、その話のオリジナルのネタが、この本に出てくる「X阿闍梨」らしい。

 

X阿闍梨が行った事の数々が紹介されているが、驚きの連続である。

 

なんでも、お大師様が行った修行・修法をその通りにやったら、法力を得られにというのだ。

 

私自身、去年の11月から月イチ四ヶ月(3月は仕事の都合で欠席)、高野山真言宗のお寺にプチ修行に行ってきた。その際、四度加行を終えた先輩や、虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)を実際に高野山で行った方からの話を聞いたりした。

 

虚空蔵求聞持法というのは、若き日の空海が行った行で、記憶力を増大させるというものだ。具体的には、虚空蔵菩薩真言百万遍唱える。

 

高野山でも「勿論名前は知っているが、やった人はあまりいない」という行らしい。

 

現在ネットで探すたと、何人かは行を終えた方の話が載っているが、非常に大変な行のようである。

さて、この行を終えてから、一体何が変わったのかというのは、終えた方からは聞くことはできなかった(なんだか聞ける雰囲気ではなかった)が、行を終えた後も、淡々と修行に励まれていたのではないかと思う。

 

至高体験をした後に、平常の日常に戻り、淡々と行を積む。それがホンモノなのかもしれない。

 

少し前に、福岡の新部健太郎先生がmある有名な新興宗教の教祖が、虚空蔵求聞持法を複数回行ったにも拘わらず、師匠筋から「オマエは根性が悪い」と言われた(つまりは、性根が悪いので、非常に大変な行を終えてもねぇ、という話だと思う)。