操体をまるごと勉強するのであれば、創始者橋本敬三先生のことを勉強することは大凡必須です。特に、操体の指導者になりたいとか、操体の治療家になりたい場合は。
また、操体でセルフケアしたいという場合にしても、操体が単なる体操であるとか、養生法ではなく、病気になる順番と治る順番(操体では、西洋医学とは正反対な見方をしています)や、呼吸、飲食、身体運動、精神活動、環境、重心の軸などの、健康なからだを保つために留意すべき法則などは、知っておくに越したことはありません。
修業中の弟子ではないので「何故やるのか」ということが分かっているほうが、モチベーションもあがるでしょう。
そして、橋本敬三先生は、明治30年生まれの医師ですが、なんと、日本文学史にも関係あったりします。ちくま学術文庫に、日本文学史を紹介したものがありますが、その中に「新潟の白樺青年」というところがあり、そこに橋本敬三先生の名を見ることができます。
「白樺派」「民藝運動」というのは、なかなか興味深いキーワードです。
新潟医専時代、同学年だった式場隆三郎氏と一緒に「あだむ」の発行に携わっていました。この時代、武者小路実篤を新潟に呼んで講演会を行ったり、柳宗悦の奥方(歌手)の歌唱会を行ったり、新潟で文芸活動に参加していたというわけです。
先日、操体を受けにいらっしゃる方から、ある本を紹介していただきました。
私も気になっていたのですが、まだ読んでいなかった本です。
リーチ先生とは、イギリス生まれの陶芸家、バーナード・リーチのことです。
「白樺派」と「民藝」は近しい関係にあったと思ってください。
なお、「あだむ」には、民藝の父といわれる柳宗悦の寄稿がみられますし、岸田劉生(「麗子」のシリーズで有名。白樺派同人との交流があった)のイラストなども掲載されているのです。
「リーチ先生」ですが、主人公のコウちゃん(焼き物の手伝いをしている)は、イギリスからやってくるという「リーチしぇんしぇい」のお世話することになります。
リーチしぇんしぇいと交流するうちに、リーチ先生は「コウちゃん、あなたのお父さんはオキ・カメノスケといいませんか?」と聞かれますが、まさにその通り。コウちゃんは、お父さん(カメノスケ)が亡くなったために、窯元の師匠に弟子入りしていたのでした。
そして、亡くなったお父さんは、リーチ先生に陶芸を学んでいたのでした。
時は遡って明治、横浜で外国人の中で育ったカメちゃんは、耳で鍛えた英語ができます。ある日、これから渡英するという若者に出会い、父親を紹介されます。
カメちゃんは、高村家の書生になるのですが、しばらくして、ロンドンで光太郎から日本の実家の住所を教わったという若き日のバーナード・リーチが高村家を訪れるのです。
柳宗悦、岸田劉生なども登場し(コウちゃんとカメちゃんの親子はフィクションですが)、フィクションとノンフィクションが絶妙に絡み合い、白樺派、民藝運動が盛んになった頃の、若い芸術家達の横の繋がりを考えると、思わずページをめくる手が早くなります。
橋本先生は勿論登場しませんが、こういう時代に新潟の白樺派青年として、芸術活動に青春していたんだなあ(今で言えば推し活とも言えなくはない)と思うと、なんだかちょっと嬉しくなってきます。
そしてもう1冊。
3月の末頃、三茶の駅に「三茶のポルターガイスト」というポスターが貼ってありました。最初見過ごしていたのですが、何だか気になって検索してみると、映画ではないですか。
今まで三茶にそんなスポットがあるとは。
三茶住民歴が長い三浦先生に聞いてみても「知らない」とのこと。
それ、どこだよ、って知りたくなりますよね。
というわけで、
この本を読んでみました。
というか「横澤さん」という名前で「あ、あの看板があるビルだ」と分かりました。
なお、日本一の物件ならばもうちょっと有名でもよかろうと思うのですが、著者の横澤さん曰く「そんな凄いスポットだとは思っていなかった」んだそうです。。。
ちなみに、一階に全国展開しているお菓子屋があり、売上げも日本一だったのに、急遽閉店したとか、一階にコンビニがあったけれども、これもいきなり閉店したと書いてありましたが、
あ、確かにいきなり閉店したよ
たしかに、コンビニが閉店してまだシャッター閉まってるよ
ちなみに、このビルの前はよく通りますが、通るだけで、入ったりしたことはありません。確かに古い雑居ビルだよなとは。。
ちなみに、心霊スポットといっても昔何かあったとか(井戸はあったらしい)そういうことはなさそうですが、何か集まってくる(想念や思念が霊体という形で具現化するのかも)のかもしれません。
こういう場合は、別にそこに住んでいるわけではありませんし、遭遇したいとも思わないので、敢えて近寄らず、というスタンスをとることにしています。
遊び半分で近寄ることはありません。
ちなみに、こういう時って必ず「そんなのオレが見とどけてやる」とか、妙に心霊現象に対して好戦的になる人がいますが、そういう人が三人、ギャンブルに狂って人生ちょっと棒に振った的な話も載っていましたが、その通りなのです。面白半分に近寄らないことです。
映画は怖くて見に行けません。。。
映画は「シン・仮面ライダー」を見ちゃいました。
これはこれでまた。