操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

はじめての操体法(序2)

説明はいいから、とっとと操法を教えてほしい、という声が聞こえそうですが、もう少しお付き合いくださいね。

 

なお、操体独特の用語もあるので、こちらを見て頂けると参考になるかと思います。

 

操体用語解説集(改定版) | 操体法 TEI-ZAN操体医科学研究所

www.teizan.com

 

その昔、私がまだ操体の講習を始めて間もない頃ですが、ある方から電話がありました。

 

「基本の操体は効かないから、応用を教えてほしい」

 

いや、基本が効かないんじゃなくて、基本ができないのでは???

 

基本をすっ飛ばしたい(基本は面白くないと思われている)という方は、基本を甘く見ています。

確かに「基本運動」(般若身経@般若心経ではない。用語解説参照)は、なんだか、簡単な体操みたいであんまり面白くなさげですよね。

 

しかしながら、簡単そうに見えて、あれを正確にやるのは、かなり鍛錬が必要です。

あれには、操体のエッセンスが凝縮されているのです。

 

あれをやらずして、操法を早く教えて欲しいというのは、空手で型は飛ばして最初から自由組み手をやらせて欲しいというのと同じなんです(気持ちは分からないではありませんが、やはり基礎は大事なのです)。

 

もし、アナタが操体でセルフメンテをしたいのであれば、やはり最初は「般若身経」から取り入れるのが「急がば回れ」なのです。