こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。
操体法っていうと、寝転がって膝を左右に倒すとか、ラジオ体操みたいに側屈するとか、そういうイメージを持っている方が多いのではと思います。
本を読んでも、youtubeで動画をみても、よくわからない。
そういう声は(本については25年以上前から聞いてます)本当によく聞きます。
その理由を説明しますね。
「操体の考え方の土台」なしに、操法だけやっても、もしかすると、まぐれ当たりとかビギナーズラックもあるかもしれませんが、大抵は
「よくわかんない」ということになってしまいます。
勿体ない!
なんてもったいない!
操体を愛する私は本当にそう思うんですよ。
さてさて、昨日も書きましたが、最近は本当に情報(ハウツーはマジ多い)が多いです。
「これをやればすぐ治るよ」というのは溢れていますね。
私が最近よく読んでいるJegさんの本やnoteにも書いてありますし、昨日も書きましたが、土日に行った健康運動指導士の資格更新研修の講師(理学療法士)の先生もおっしゃっていましたが、
ハウツーが多すぎて、皆さんその前が抜けているので、結果が出ないということなんです。
「お金持ちになりたい」「○○さんとお付き合いしたい」という願望と
「頸椎の不調を治したい」「腰痛から解放されたい」は、どちらも願望なんです。
そして「ハウツーばかりで結果がでない」というループから脱出するには、
「考え方の土台を作る」← Jegさんから拝借しました。ありがとうございます。
ことが、本当に大事です。
特に、からだの不調を解消するには、
まず、
- 痛みや不快感を解消する
- 原因となっているところをケアする★★
- セルフケアできるようにする(ハウツー。やり方)
- 継続とメンテナンス
を考えます。
特に1と2は、自分では出来ないことも多いですね。
操体は『自分ででき』ます。
ただ、操体を自分でやるには「考え方の土台」が必要です。
というのは、いつも書いていますが、操体はそもそも、整体やストレッチ、理学療法とは考え方が違うのと、そもそもそも、病気になる順番と治る順番のとらえ方が、西洋医学とは真逆なので、「整体やストレッチ、理学療法や運動療法と同じように考えると、全くとんちんかんな方向に行ってしまう」んですね。
なお、操体を「自分で動く」「自分でできる」という言葉でくくったら、
これもいつも言っていますが「自分で動いて」それだけで治るのだったら、世の中の人はみんな操体をやっていて、世界中でやってるはずです。
そうではないのは「操体独自の考え方の土台」があり、操体の効果を発動させるには
1.最初は考え方の土台を知っているプロに手ほどきをうける
2.自分で「考え方の土台」を独習する
という2つのルートがある、ということなんです。
「操体の考え方の土台」は、我々のように慣れ親しんでいると「うん、普通だよ」と思うのですが、
「操体の常識は世間の治療法の非常識」なんです。
例えば
・「○○に効く操体」はない
・「からだ」と「自分」は違う
・ボディの歪みを正すことによって、二次的に症状疾患を解消する
・「わるいところ」「痛いところ」は動かさない(患部をいじらない)
この「○○に効く操体」はない、というところで、皆さんは「?」という顔をします。
自分は腰が痛くて治りたくて操体を受けに来たのに、なんで?
みたいな。
ただ、これが理解できると、操体は断然面白いのです。
また、あなた自身が「う~ん、わかんない」でも大丈夫。
その時こそ、操体のプロ【私達です】に聞いて下さいね。