こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。
割と最近の話ですが、三浦先生のところに、長年先生を私淑している、という治療家の先生がやってきました。
三浦先生の本やビデオ、DVDは皆持っており、自分でも操体を取り入れているとのことでした。
私もその先生が講習に特別参加した際に同席していたのですが、やはり、本やビデオ、DVDを見て、その方なりに解釈したもの、というのは、全くベツモノでした。
特に思ったのは、やはり操体の指導者(操者)に必要な「操体的なからだの使い方、動かし方」が欠けているのです。
また、渦状波もやっている、とのことで見せてもらいましたが、指先の使い方や、触れる圧などは「思い切り強い」ものでした。
それまでも、本や動画で一生懸命予習をしてきたけれども、全然違うことをやっていたと言う人もいましたし、自己流で変なクセがついていて、直すのに時間がかかりすぎて、諦めた人もいました。
興味があって、やってみたいのであれば、まずは「模範になるもの」を受けて体験してほしいな、と思います。
昨日、11月23日開催予定の「2024年秋季東京操体フォーラム」の打合せをしました。
2024年秋季東京操体フォーラム | Tokyo Sotai Forum
今回は、実技がメインです。
被験者が仰向けになって、膝を曲げ、左右に倒す動診操法がありますね。
あれですが「やったことありま~す」とか「習ったことありま~す」という人にやってもらっても、大抵は「あ~、残念」というのが多いんです。
あれは、
前提として、操者はどのように自分のからだを操ればいいか
(操者も、動くのです)
被験者の膝の角度
動診する際に、操者がどこに位置するか
操者の手は被験者のどこにかけるか
動診の際、どれくらいまで倒すか
言葉かけはどうするか
左右比較対照して被験者が「どっちかわからない」と言ったらどうするか
膝がパタン、と真横にたおれちゃったらどうするか
実際操法に入る場合、被験者のどこを支えるか
どんな言葉の誘導をすればいいか
膝を倒す角度は?
脱力させるタイミングは?
など、操者が気をつけることはかなりあります。
こういうことを踏まえてやっているんですね。
操体の実技でココがわからない、的な質問にもお答えしようかな、と思っています。