操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

【症例】捻挫と操体。

あけましておめでとうございます。

TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。

 

今年もよろしくお願いいたします。

今年は、元旦から私が左足首を捻挫するという事件がありましたが、ただでは起きないのが臨床家です。

自分の怪我がどうやって変化するのか観察します。

 

ちなみに、操体は結構捻挫は得意です。

 

特に、古傷の捻挫が原因になっている腰痛(治りにくい)とか、捻挫自体が古傷になっている状態です。

 

加療を続けてもなかなか改善しない腰痛などは、根底に「治りきっていない捻挫」が隠れていることがあります。

(そういう場合、操体は対応できます)

 

 

 

今回は、フレッシュ?なホヤホヤの内反捻挫【左足首をほぼ内側に直角に捻った】です。

 

ちなみに今日は捻挫してから三日目ですが、左外果の下がうっ血して青くなっているくらいで、腫れもありません。無理に捻ったり推したりするとそれは痛いですが、普通に歩く事もできます。

 

以下、記録です。

 

元旦、三浦先生のところにご挨拶に行こうと、荷物(お土産)をもって駅の階段を降りていたところ、階段の広い段で、左足首を捻った。
 
捻って、階段にへたりこんだ。

東京メトロの某駅の下り階段の踊り場。この平らな場所でやりました。
 
広い段だったので、階段から落ちずに、また、ハイカットの靴を履いていたのも幸いしたが、「捻った」という痛みがあった。
 
階段を降りる時に足首に痛みが響く。
平らなところは歩き方を工夫すれば痛くない。
 
新年の挨拶もそこそこに「先生、捻挫しました〜」と報告。
 
というわけで、元旦から捻挫して治療を受けることに。
 
左足首を内側にほぼ直角に捻ったので、左外果の下だ。
まず、右足の甲に渦状波。
何で左足首なのに右足?と思うかもしれないが、先生の見立てなのだ。反応あり。
それから左足の甲(痛めたところではない)。これも反応あり。
右手首(操体を勉強した方なら、これはわかるだろう)。
反応あり。
それから右胸郭。反応あり。
 
この時、猫のりんちゃんが出てきてどしたの?」と、私の上に乗っかっていた。
猫はたまに臨床(治療)のお手伝いをしてくれるのだ。
 

お手伝いしてくれたりんちゃん。
 
派手に捻っているので、瞬時に組織が治るとか、そういうことではないのだが(捻挫直後なので)、「落ち着いた」感じがする。
 
後は湿布を貼って固定。
 
一番痛みを感じるのは、階段を降りる動作だ。
 
当日はさすがに座る時に痛かったが、翌日は横座りしてもほとんど痛みはなく、捻った方向に動かさなければ痛みはない。
 
湿布を剥がすと、左外果下がうっ血しているが、腫れは全くない。
うっ血だけ見ると、多少「うわ」という感じだが、治りかけのアザみたいか感じだ。
 
しゃがんでも痛くない。
 
あとは油断せずにもう少しの養生だ。