うちは両親の家が曹洞宗(宮城&東京のお墓は日蓮宗のお寺です)、三浦先生のご実家も曹洞宗(宮城)、橋本敬三先生とご縁があった東北福祉大は曹洞宗系の私立大です。
そして三茶(三浦先生の本拠地)の隣は駒澤大学です。
そして私は曹洞宗で在家得度しており、今年も10月から東京国際仏教塾の「曹洞宗コース」のお手伝いに行って来ます。
何度も言っていますが、赤坂の豊川稲荷は「愛称」みたいなものです。
お寺なので、お坊さんがいます。
なので、お参りの際は、柏手ではなく、合掌しましょう。
と言うわけで、10月8日(水)、秋の大般若講に参加してきました。
まず、受付を済ませ、大広間で待っていると、お茶と和菓子をいただきました。
今回から「引換券」を頂くシステムになったようです。
食べ終わってから「写真撮ればよかった」と思いましたが後の祭りです。
空の写真ですいません。

そして時間になり、2回の大広間に移動。13時からは法話になります。
毎年青梅のお寺のご住職が法話にいらしていたのですが、今年から、毎月の読誦会(お経を読む勉強会)の講師、久松先生が講師を担当とのこと。
「おっ!久松先生だ」とちょっと嬉しい。
久松先生は読誦会の時も資料を配布して下さることが多いのですが、今回は「達磨さん」についての資料でした。
少林寺(あの少林寺です)で、壁に向かって九年坐った故事から、曹洞宗では坐禅の際、達磨大師にならい、壁に向かって坐ります(臨済宗は壁に背を向けます)。
10月5日は「達磨忌」(達磨大師のご命日)でもあります。なお曹洞宗では10月5日が衣替えの日なのだそうです。夏の衣から冬の衣に替えると聞きました。
久松先生のお話が終わってから、一旦下の広間に戻り、アナウンスを待ちます。
ここから、秋の大般若講のご祈祷会です。
私は昨年ついに「大般若講」の輪袈裟を頂いたので、勿論着用していきました。
そして、会場では今年の春にも見かけた「どう見ても真言宗っぽい二人連れ」を発見。
多分、豊川稲荷が曹洞宗であることよりも、荼枳尼眞天さんをお祀りしているからなのでしょうか。
まず、二人でずっと「お遍路」の話をしています。
般若心経はそらで読めるようですが、消災妙吉祥陀羅尼は知らないようです(そんなところチェックすんなよ私)。
そして、曹洞宗では合掌の仕方にルールがあります。しっかり手を合わせて、中指の先が鼻先辺りに来るように、そして肘は結構張ります。というのは、直綴(じきとつ@法衣)を着た際、肘を張っていると、直綴の袖が美しく見えるから。
この二人は「金剛合掌」(真言宗はじめ密教系の合掌)をしていました。
★私は東京国際仏教塾で、真言宗コースにも行ったのだ。
★真言宗では、金剛合掌(合掌した際、指をずらす)は、僧侶しかやっちゃいかんと聞きました。普通の人は蓮華合掌と言って、手をあわせ、蓮の蕾のように少し膨らませます。ただ、話によると『誰でも金剛合掌していい』というところもあるようです。
ただ、曹洞宗では金剛合掌はしないのです。
以上気になるポイントでした!
それはさておき、本殿入堂の際、例によってお坊さんがペンタイプのお塗香入れで手にお塗香を塗ってくれます。
なお、最乗寺さんでは、ご祈祷の際法螺貝でした(さすが天狗)が、豊川は雅楽です。
笛や笙の音と共にお坊さん達が入堂、大般若講が始まります。
途中で「転読」(お経本をバラバラっとやるアレです。あれはいいですね。私は大好きです)。
また、この時に「般若心経」も読まれますが、朝課などとは事なり、超ハイスピードです。
そこから一人一人名前を呼んで頂き、最後は院代様の前に進み出て、お経本で「ばしっ」と入れていただき(ありがたや)、本殿奥にお参りできます。
この辺りは「消災妙吉祥陀羅尼」を高速でお唱えします。
しふらしふらはらしふら~
本殿奥に入ることができるのは、春と秋の大般若講の時か、ご祈祷をお願いした時くらいですが、奥に行くと、境内にいらっしゃる七福神、愛染明王、摩利支天、毘沙門天などの「本体」がいらっしゃいます。つまり境内にいらっしゃる石の像のご本体がこちらにいらっしゃるということですね。
お参りを終えて本殿から出ると、お坊さんがお札を渡してくれます。
書き忘れていましたが、春の大般若講で頂いたお札は、来た時にお返しています。
その後、引換券で「お土産」を頂きました。
私はその足で境内をもう一度参拝し、横断歩道を渡り、赤坂警察署の向かいでとらやさんのうらの「美喜井稲荷」さんへ行きました。

そして夕飯は頂いた豪華な仕出し弁当でした。
ありがたや。