操体法大辞典

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恋愛障害(1)

 

恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか? (光文社新書)

恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか? (光文社新書)

 

 トイアンナさんの「恋愛障害」を読んでみた。


「恋愛において、対等なパートナーシップを作ることができず、長期的に苦しむことを『恋愛障害』と名づけました」とある。

 

私は占筮家つまり占い師とても活動しているが、感じるのは「自尊心や、自己肯定力が低くて悩んでいる人が多いなぁ」ということだ。


★逆に、親がほめすぎて「ほめられないと、注目を浴びないと落ち着かない」モンスターみたいなのが育つというケースもみている。

この場合「ほめられる、注目を浴びる」ことに自分の価値があるとインプリントされているので、ほめられないとか、否定されると、逆恨みして暴走したり、犯罪行為に走ったりすることもある(実話)。

橋本敬三先生が「子どもはほめて育てる」と書いているが、「ほめる」ということを、エサにしてはいけないということだ。テストの点がいいからほめるとか、○○が出来たからほめる、というような「条件付きのホメ」に慣れすぎると、上記のようなモンスターが育つのだ。

 

これは、「救い」と「報い」を混同している。
その子の存在自体(救い、つまり絶対)は素晴らしいものであることは、事実であり、それを褒め称えるのは間違っていない。しかし、その子がやったこと(報い、つまり相対)は、きちんと評価することだ。

この「報い(相対)」の部分で「条件つきのホメ」が過度になるとよくない。

 

続く

 

恋愛障害(2)

 

恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか? (光文社新書)

恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか? (光文社新書)

 

「恋愛障害的なお悩み」に効くのはこれもあり↓

 

特に、「恋愛障害(1)」で書いたような、「ほめられすぎ君」が、「インチキ自己肯定」にはしる(社会や仲間内が許してくれることで「自分自身に深い疑問を持たないでいられる状態」)や、母親が娘にかけている「呪い」について詳しく書かれれている。 

 いわゆる「恋愛障害」的なものは、根底をつきつめると「自尊心」「自己肯定力」「自己受容」にかかってくるのではないだろうか。

 

「恋愛障害」だけではない。最近は「人にどう思われるか」が気になるという人がとても多い。

例えば以下は「自分の意志を優先できる人の思考パターン」である

  • 自分が「辛いな」と思った時は、熱がなくとも休みを取る
  • 言いたくない質問には答えない。笑ってごまかしたり、強引にでも話題を変える
  • ご飯は気持ちよく奢られる
  • 誰かと過ごす時「私と一緒に過ごせて幸せでしょ」と思う
  • 自分が行きたくない飲み会は当日でもキャンセルする

このリストを「恋愛障害」に悩む人に見せたところ、そのリアクションは「こんなの絶対無理!」というものだったそうだ。

 

そして、そういう場合「そんなに気にすることないよ」と言っても、本人は、それができないから困っているのである。

 

それに対応するエクササイズも載っている。