操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体法の実際・症例等

腰背部(ようはいぶ)のぎっくりと操体。

7月19日、朝起きたら、背中に痛みが走りました。 エリア的には、骨盤の上と肩甲骨の下です。脊柱起立筋が左右に痛みます。 これは、もしや「ぎっくり」したのでは、と少し焦りましたが、午前中は施術会があったので、それは普通に済ませました。 今回は、新…

よくわかる操体と操体法

東京操体フォーラム実行委員ブログで、標記タイトルで執筆していますので、リンクを貼っておきます。 我々だけではなく、家族が「うちの娘がやってるのは操体って言ってね」とか「うちのダンナがやってるのが操体って言ってね」という場合、「説明が難しい」…

操体とヒーリングの違い

第三分析(渦状波)や、第四分析を見て「気功ですか」という方がいますが、外気功を修めている私から説明すると「気功ではない」です。 気功とは、気功家が宇宙のエネルギーを自分の体に蓄え(最近は充電しながら使うという手法もあり、これは気功家自身のエ…

「皮膚」に追いついてきました

渦状波®(皮膚へのアプローチ)に関する本が世に出たのは、1999年10月です。 丁度、全国操体バランス運動研究会の東京大会で、早稲田の井深記念講堂で開催された時です(実行委員長は三浦寛先生)。 快からのメッセージ―哲学する操体 作者: 三浦寛 出版社/メ…

操体の「主語」は「からだ」。

何度でも言います。 操体では「きもちよさを探すのではなく、ききわける」のです。 たまたまネットで 「操体もやっている」ところで 操体は、きもちよさを頑張って探す と、書いてありました(汗) 勉強している人ならば、どこが突っ込みどころかお分かりか…

意識飛びとは。

操体(第三分析@皮膚へのアプローチ以上)や、足趾の操法を受けていると(私自身は足趾の操法®で味わうことが多いです)、 いわゆる 意識飛びの現象が起こることがあります。 以前もブログに書きましたが、電話で 「あの~、操体ってきもちよくて失神しちゃ…

一瞬で変わるものはすぐ戻るが、それを阻止する方法。

去年は6月末に梅雨が明けたのに、今年は一ヶ月遅れましたね。 熱中症には気をつけましょう。 さて、今年のお盆にも操体の夏季講座があります。 操体の創始者、橋本敬三先生の直弟子、三浦寛先生から直接、操体の秘密と上達の秘伝を聞くことができる貴重なチ…

睡眠の問題と足趾の操法

テレビで「日本人が抱える睡眠問題」をやっていた。 NYまでヘッドマッサージ(本店は日本)を受けに行く人もいるらしい。 それなら、東京で「足趾の操法」をオススメしたい。 その中でも「足趾(あしゆび)廻し」は、爆睡メニューです。 足趾の操法はきもちいい…

操体における瞬間脱力に疑問を持った時。

その昔私は「からだの声を聞く」という表現が好きでした。 そして最初の本を書いた時、「何でもためて、ストン」というのはどこかヘンだと思うようになりました。 どうしてヘンだと思ったのかというと、それは「直感」としか言いようがありません。 自分でや…

「操体講座」の記憶。

20年前以上も前のことだ。区のコミュニティセンターに頼み込んで、操体の講座をやらせてもらった。 当然ながら参加費は無料(講師は若干ギャラが出る)。 区民ニュースに掲載したところ、すぐに定員が埋まった。 そして、参加者のリストを見ると、やはり年配…

操体における「連動」とは。

操体臨床を行う上での必須スキルのひとつに「連動の理解」があります。 先日講習の場で「最近『連動』っていう言葉、本とかでもよく見るよね」という話になりました。 Amazonで検索すると、最初に出てくるのが、私の師匠、三浦寛先生の本です。私もこの本を…

皮膚関係の症状と操体(股ずれとか)

「お~れ~は、ここの王だ!砂糖の一粒まで俺に従う」の「ダイナー」を観てきた畠山です。 wwws.warnerbros.co.jp 私は蜷川実花さんの写真も映画も結構好きなんですよ。「さくらん」も「ヘルタースケルター」も観たし。 この映画ですが、蜷川さんもインタビ…

コキン!という音

往診で足趾の操法を行っていました。被験者は女性。足にひどいかぶれが出来ており、歩行が辛く、一時は皮膚移植も考えたほうがよいと医師から言われていたそうです。 現在は、疲れると直角に下を向いてしまう首もしっかり保てるようになり、傷も大分小さくな…

般若身経(般若心経ではないことに注意)

長いこと「操体法東京研究会」でサブ講師をやっています。 先日は新しいタームになり、座学で三浦先生が操体の核心についてのお話をしたのですが、質疑応答タイムで、 「ハンニャシンキョウとは、お経の般若心経の心構えが入ったりしてるんですか」という質…

頸椎問題。

操体では、頸椎の問題を頸椎に触れずに解決させます。 三浦先生と私が丁度居合わせた「サロン・ド・シマジ」で、頸椎捻挫で首にギプスを装着したシマジ先生に遭遇した時のことを思い出します。 あの時は、足に触れて首の痛みを解消したんでした。 が、椎骨動…

頸部に触れずにムチ打ちを改善する

私はわりと頸椎系のトラブルに遭遇したことが多いかなと思います。 修行をさせてくれたんでしょうね。 昨年、マドリッドでセミナーをやった際、感じたのが「首にトラブルを持っている人が多いのでは?」ということでした。 実際聞いてみると、雨が降った時の…

私は操体の神様(快)が降りてきた瞬間に立ち会った。

先日のことです。 ある方の個人レッスンをしていました。 仮にAさん(女性)としましょう。 操体はちょっとやったことがある(手技療法関係の仕事)ので、知っている鍼の先生が、N文協の操体の本を(リハビリ関係)参考にして操体をやっているとのことでした…

操体の施術者は女性が向いている?

操体の施術者は、女性が向いているのは確かです。 東京操体フォーラム実行委員の男性諸氏をみてもわかるように、ムキムキ系はいません。整体とか手技療法系のところに行くと、必ず?坊主アタマでムキムキした人がいますよね。操体は「細マッチョ」が多いんで…

力の加減について。

操体の講習をやっていると、必ずといっていいほど出るのが、 「操者の力が強すぎ」という被験者役からの指摘です。 力が強いと言われるのは、大抵は男性です。 もっと言うと「今まで人に触ったことのない職業」の人が多いかもしれません。 もっと言うと「定…

「つま先上げ」ではない。

操体の操法の中でも、有名なものに「膝窩を触診し、圧痛硬結があるほうの足関節を背屈させて、瞬間的に脱力する」というのがあります。 我々は「足関節の背屈」と言ってはいますが、実は、やっているのは「足趾の背屈」です。 ちなみに「つま先上げ」と言っ…

操体のプロになるには。

占い師になりたいと、占いの学校に行きます。 それで占い師になれるかというと、なれません。 私は実際に易をはじめとする占いの学校に縁がありますが、多いのは、実際に占い師になるというよりは、色々授業をとって勉強しているのに、実際に人様からお金を…

快適感覚に伴う色光現象。

今日の午前中は、操体法施術会。 私が長らくお世話になっている美容師のTさんがいらっしゃいました。 彼は「床に落ちたモノを拾う」方法を修正(私が口頭で伝えた)だけで、階段を上るのも辛かった膝の痛みが解消し、現在膝は全く問題なし、という方です、 …

操体は「想定外に強い」のです。

その昔、三浦先生の知りあいが「操体を勉強したい」と講習を受けたのだそうです。 そして、橋本敬三先生を紹介してほしい、というので「ちゃんと紹介するから」と、三浦先生が言ったにもかかわらず、仙台に行き、橋本先生の臨床を見て 「な~んだ、簡単じゃ…

三浦寛(書籍・DVD等)

三浦寛 連動を示したDVD。書籍「操体法入門」と連携。 DVD>操体法入門 () 作者: 三浦寛 出版社/メーカー: 医道の日本社 発売日: 2006/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る Sotai Treatment Room: Obeying Bodily Sensations (English Edition) …

操体関連書籍(2019年)

今まで使っていたWordpressのアプリ、AmazonJSがうまく動かなくなったので、こちらにリンクを貼ります。 操体関連の書籍は結構ありますが、畠山が有用な本を解説します。★以下は、どの分析法について書かれているか、ということです。 橋本敬三先生の本に共…

東京操体法研究会の定例講習に参加して(畠山裕美)

操体法東京研究会の定例講習に参加して、という現受講生の声をまとめました。 teizan.com そこから、私の投稿をご紹介します。 畠山裕美 東京操体フォーラム実行委員 定例講習他。 「操体をやっている人は星の数ほどいるけれど、操体の専門家は数えるほどし…

53周年記念 操体法臨床講座開設

2019,年6月、操体法東京研究会の新規講座が始まります。 私が思うに、他の操体の講習では習えないことが沢山あります。 例えば皮膚にせよ、大抵は「引っ張る、捻る、絞る」などの刺激ですが(結構真似してやっているところがありますが、根本的に違います)…

みんな揃ってやらなくてもいい

運動指導で思い出しました。 ある時、デイケアサービスで働いている人から電話を頂きました。 私が1999年に書いた本(改定版を出したい)を読んで下さっており、デイケアや入所している人に指導していらっしゃるとのこと。 「一つ問題がありまして」 「何で…

原理原則と創意工夫。

「イサキ」という操体関係の小冊子があります。「万病を治せる妙療法」をメインというかお手本にしていると私は理解しています。 その冊子に、編集の方が「熊本に行った際、イサキでは新しい取り組みや工夫は載せないのか」というような質問を受けたそうです…

首コリ。

昨日、普段自分では見ないテレビを見ながら食事をしてました。 「ためしてガッテン」で「首コリ」というのをやっていました。 バレリーナの方が、首コリで結構困っていたとのことですが、 確かに、バレリーナの姿勢というのは、アゴを引いて腰を反らせます。…