運動指導で思い出しました。
ある時、デイケアサービスで働いている人から電話を頂きました。
私が1999年に書いた本(改定版を出したい)を読んで下さっており、デイケアや入所している人に指導していらっしゃるとのこと。
「一つ問題がありまして」
「何でしょう」
「みんな、揃って一緒にやってくれないんですよ」
「????」
体操的なものを想像すると、みんなで一緒にやらなきゃ!と思うのかもしれません。
「あ、それでいいんです」
「各自が自分のペースでやればいいんです」
「みんなで揃って一緒にやる必要はありません」
「それが、操体です。体操じゃないですから。自分のペースで、自分の感覚に従ってやればいいんです。こっちの人が寝転がっていて、こっちの人が起きていてもいいんですよ」
「あっ。そうですね!」
指導者の立場としては、みんな揃って動いてくれて、揃って脱力!というのを期待していたのかもしれませんが、みんな一緒に動きを揃えてやる必要はありません。
操体なんだから。