操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体法の実際

腰痛の誤解

昨日、健康運動指導士の資格更新研修で、講師の先生に聞いた話です。 全く素人の方に腰痛に関するアンケートをとったところ、腰痛を治す方法って?という問いに 3位 温める 2位 ほぐす(ゆるめる) 1位 腹筋 という答えが出たのだそうです。 おお、腹筋一位な…

The difference between Sotai and Sotai-ho

Yesterday, the SOTAI Mandala was held. The SOTAI Mandala is an event where Miura Hiroshi sensei shares the results of his year's research and practice of SOTAI with his disciples. I also participated in the event as one of his students, an…

操体における「快」のとらえ方(1)

TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。 私が言うのは「世間一般の『快』『きもちよさ』」ではなく、操体(操体法、操体の臨床における)「快」のとらえ方です。 これが大前提になりますので、ご容赦ください。 1.楽と快は違うのに、混同している ×「らく…

ちなみに

私は、操体の指導者にはいささか厳しいですが、クライアントの方にはすこぶる優しい(笑)です。 というのは、クライアントの皆様は、素直に「知りたい」って来てくれるからです。 わからなかったら、知っている人に聞けば、教わりに行けばいいんです。 自分で…

膝窩ひかがみと足底筋

こんにちは。TEI-ZAN操体医科学研究所の畠山裕美です。 操体に特化した視診触診講座を持っている私ですが、触診のために、特殊な爪の切り方をしています。 鍼灸師の先生などもやると思いますが、米粒半分くらいのシコリに触れるとか、ピアノ線ように細い筋に…

意識飛びと操体。

今日は第二日曜なので、東京操体フォーラム実行委員勉強会でした。 終盤は、お互いに足趾の操法®をやりました。 これに関しては、橋本敬三先生がやっていたものに、三浦寛先生が「納め」というのを入れて、それでなくともキモチイイのに、更にきもちよさを味…

仙腸関節と操体。

こんにちは。TEI-ZANの畠山裕美です。 先週末は東京国際仏教塾曹洞宗専門課程の5回目の最終回の修行のお手伝いをしてきました。 歴史ある町田の簗田寺さんというお寺です。イベント活動や宿坊、坐禅会にも力を入れています。 東京操体フォーラム相談役の巻上…

足首の痛みと操体(神技?!)

こんにちは。 急に寒くなりましたね。風邪とか引いてませんか? TEI-ZANの畠山裕美です。 操体のいいところは、自分で調整できることなんですが、やはり程度の重いものは、できる人に頼んだ方がいいのです。 誰かに頼ることも大事なんです。 たまに「自力自…

人形鍼ならぬ?

昨日は早朝から内輪の「施術会」をやっていました。 操体を受けてくださる方は、愁訴が解消した後も、メンテナンスで通ってくださることが多いのですが、やはり一度だけ来て、と言うだけではよくなりません。 一度でびっくり!ということもありますが、やは…

釜飯会。

こんにちは。畠山裕美です。8月末からなんだか色々やっており(東京操体フォーラム実行委員ブログは先週担当)、こちらの更新が遅れました汗。 先週は三浦寛先生のお誕生日の釜飯会を弟子一同でやりました。 同じ釜の飯ならぬ、みんなで一緒に釜飯、です。 皆…

三浦先生の操体臨床(治療現場)に同席しました。

先日、久しぶりに三浦寛先生の操体臨床(治療の現場)に同席しました。 私の他にも受講生がいましたが、実際に三浦先生の操体治療の現場に同席したことがない方もいました。 受講生の中には、実際に治療院などで操体の臨床に携わっているとか、操体でなくと…

操体では、なぜ「ここちよさ」ではイマイチなのか。

先日ある方から「操体法において、患者様が感じる心地よさについて知りたい」というコメントをいただきました(フォーラムで)。 ちなみに、我々「操体法東京研究会」では「ここちよさ」とは、あまり言いません。 それは何故なのか、説明しましょう。 昔むか…

左腕の痛み。

この前から、左上肢の痛みと不調を訴える方によく遭遇します。。 今回は「左腕を下にして寝たのかも」と言う方。 仰向けに横たわったまま、三角筋のあたりを指差します。 ここで運動分析をしてもよかったのですが、私の頭の中に 「梨状筋、チェックしてみれ…

操体法のセルフケアの心構え(2)

追補になりますが、よく言われることがあります。 「自然体立位」や「般若身経」を指導した後に 「これ、起きてる間中ずっとやってなきゃいけないんですか?」 う~ん。 これも多分、根底を掘り下げると「損か得か」なんですね。 つまり「たくさんやったほう…

操体法のセルフケアの心構え(1)

少し前、操体のセルフケアの個人レッスンの時、受講生の方が、ある動診操法をためしてみて 「ちょっとしかきもちよくない」と言いました。 なるほど。 ちょっとしかきもちよくないのは、よくないことなのでしょうか。 ちょっとしかきもちよくない→損得で考え…

操体的ウエイクワード。操体には東北弁が向いている

ウエイクワードをご存知でしょうか。 iPhoneを持っている人は、Siriというアシスタントが入っているのはご存知だと思います(Macのパソコンにも入ってますね)。 ウエイクワードというのは、これらのアシスタントを起こす(起動させる)言葉です。 Apple系 H…

ナゾの物体。

こんにちは。 2020年6月17日、宮城県でナゾの物体が目撃されました。 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200617-00000058-ann-soci バルーンみたいに見えますし、下についている板みたいなものは、ソーラーパネルのようにも見えます。 私がこ…

触れない操体臨床は二種類ある。

マドリードの小野田先生にメールを出してみたところ「町は静まりかえっています」という返事を頂きました。 また、ヴェネチアのムラノ島のヴェネチアン・グラス・アーティストの土田康彦さんが、ヴェネチアの様子をFBにあげていましたし、ヴェネチアで最も有…

操体の常識は世間の非常識(1)

普段からマスクはあまりしない私ですが、ある勉強会に参加するのに、マスクの着用が必須ということで、マスクを探しましたが、普通のマスクがない! 手に入ったのは、パンクスかメタルかみたいな、黒マスクです(笑) そして、渋谷は学校が休みの中高生で賑…

臨床飛ばし(触れない臨床)

前回は「触れない」といっても「口頭」で行った「心」にアプローチする操体臨床でしたが、今回は、10年前に「月刊医道の日本」誌の「新年のことば」に掲載された、三浦寛先生の寄稿をご紹介しましょう。 こちらは「本当に飛ばし」です。 「接触」が危険であ…

からだを痛めないための操体的ゴルフ指導

今日の午前中は「足趾の操法®」の講座ですが「先日ゴルフをやって腰が痛い」という方(Aさん)がいたので、その問題を掘り下げることにしました。 先月先々月と、別の方で、体重移動を間違えており、脛と膝に負荷がかかりすぎての痛みがあり、操体のセオリー…

利き目について。

突然ですが、利き目の見分け方ってご存知でしょうか。 鼻の先に、肘を伸ばして親指を立てます。まず両目で見ます。それから片目づつで見ます。片目で見たときに、両目の時に近い方が、利き目です。 私は左目利きです。カメラを習った時、最初は右目でファイ…

左脳的操体と右脳的操体。

右脳左脳の話が嫌いな人っていますよね。人をそんなのでカテゴライズするなっていうんです。 しかし、右脳左脳の話ですが、人間右脳も左脳も持っているのだから、どちらかが優位であるクセがあるとか、他者に何かアプローチをする場合、相手の「左脳」(理性…