今日の午前中は「足趾の操法®」の講座ですが「先日ゴルフをやって腰が痛い」という方(Aさん)がいたので、その問題を掘り下げることにしました。
先月先々月と、別の方で、体重移動を間違えており、脛と膝に負荷がかかりすぎての痛みがあり、操体のセオリー通り体重移動を修正したら改善したというケースがありました。
翌月その方、ゴルフスクールのコーチからフォームを修正され(腰がブレないように)、それ以降腰が痛くなったのですが、フォームを変えた一時的なものだと思い、我慢していたという話がありました。
★そのフォームは、腰と膝裏に負担がかかるものでした
参加していた東京操体フォーラム実行委員のIさんは、自分でもゴルフをやります。
私はゴルフの詳細(飛ばして穴に入れるというのはわかる笑)は全くわからないので、ゴルフの専門用語を説明してもらいました。
その後、Aさんのスタンスやフォームや動作をチェック。
なお、私はゴルフには縁がないのですが、ゴルフをやるクライアントの方々は結構いらっしゃいます。打つのは平気だけど、ボールを拾えないとか(この場合、動作分析の参考になりますよね)。
ゴルフの身体の使い方は、操体の考え方が非常に応用しやすいなと思います。
しか〜し、ゴルフに詳しくない私から見ても、ゴルフ雑誌などでは打ち方についていろいろレクチャーされていますし、ゴルフ好きのIさんによると、打ち方やセオリーは本当に沢山あり(雑誌などに紹介されている)、ごちゃごちゃになっているようです。
これは、雑誌の編集者に聞いたのですが、常に新しい記事を掲載する必要があるので、前回の記事とは全く反対のテクニックを掲載したり、というのは当たり前なのだそうです。
なお、ゴルフの最中は腰は痛くないそうです(アドレナリン?)。
行った動診操法は、伏臥位での下肢からのものと、上肢からのものです。
終わってから色々な方向からチェックしましたが、気になっていた腰、背中などの不快感が消えました。
その後、今度はIさんをモデルにして、極性のチェック、視診触診を行い、最初は渦状波(刺激にならない皮膚への接触)、実際の動診と操法を行いました。
ちなみに、AさんもIさんも診断分析(動診)と操法にかかった時間は、それぞれ30分くらいです。
今年の春のフォーラムでは「からだを痛めないための操体的ゴルフ指導」もお伝えする予定です。