操体法大辞典

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運がいいと言われる人の脳科学。

運がいいと言われる人の脳科学 (新潮文庫)

運がいいと言われる人の脳科学 (新潮文庫)

ふと気がついた。黒川さんの本はよく読むのだが、多分それは私が「脳の男女差」に興味があるからだと思う。多分理解し難い生物なので「なるほど、こんなに違うわけだ。認識違って当然」と思うのかもしれない。という自分は、仕事柄「男脳」を使っているなあ、と思う事もある。
何故、普通の女子は「わよ〜」とか「そう思うわ」とかあまり使わないのに、男性が女性の台詞を書くとそうなるのか、とか(オネエMANが使うねぇ)、なかなか興味深いことが多い。

そういえば、私が愛読している「モバイル中谷塾」で、中谷氏がこの本を「2011年のベスト本」に入れていた。へえ、と思ってこの本を読んでみると、なんと中谷氏が登場するではないか。どこかのホテルで、いつも機嫌よさそうにしている「友達の中谷さん」として出てくるのである。なるほど。また黒川さんは学生時代ダンスをされていたそうだが、最近またダンスを再開したらしい。なるほど。ボールルームダンスと言えば、中谷氏もやっている。そういうところでご縁があったんだねぇ。と納得。

後半、印象に残ったのが「苦手なことを克服して得意にしたもの」の重要性。
例えば浅田真央選手、小さい頃から3回転ジャンプが難なくできた。これは彼女の生まれながらの才能でもある。生まれながらの才能なので「普通にできる」のである。それが、ある時スランプでできなくなる。生まれながらの才能が、スランプなどによって「突然できなくなる」というのは、一生懸命練習した挙げ句にマスターした人間よりも、ダメージが大きいらしい。逆に言えば、人間何か苦手なものを克服すると、そのスキルは非常に生きるらしい。磨いて磨いたものだから、ちょっとやそっとのプレッシャーくらい大丈夫なのだ。
天才はスランプに陥るが、努力の人はそんなこともないのである。最初は苦手だったんだから。
そうやって考えると、時間をかけてじっくりと磨くのも悪くないなと思う。

運がいい人は「脳の機嫌がいい人」なのだ。