夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫)
- 作者: 黒川伊保子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/11
- メディア: 文庫
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黒川伊保子氏の本は結構読んでいる。それは私が長らく「男多数の社会」で生きていてからかもしれない。
黒川氏はエンジニアだったが、男女雇用均等法が施行されるより数年前に就職しているので、当時は「女のエンジニアぁ?!」という男性も多かったらしい。男性主体の業界で、女は「異形の者」である。如何にそういう偏見の中を泳いでいくか、それが後の「男性脳と女性脳」の研究に繋がってきたのだろう。彼女の凄いところは、典型的男性脳のオットは再教育には遅すぎたということで、手塩にかけて息子を育てた。彼女にとって息子さんは恋人以上の存在だし、女性脳をいたわるように育ててある。こういう男性は絶対モテるに違いない。
★息子さんがいる人、今からでも間に合うので是非「女脳」を理解する男性に育てましょう
面白いアドバイスとして、女性は結婚後、妊娠・出産という大仕事が待っている。というわけで、3年間は「オットが素敵に見える」らしい。なので、男性諸氏には、出会ってヨメに欲しいと思ったら、3年以内に結婚してしまうのがいいらしい。
また、夫婦は7年毎に危機が訪れるという。これは免疫システムにも関係していて、脊髄の細胞が全て生まれ変わるのに7年かかることから来ている。最初は全く違う免疫システムの人間が一緒に暮らすわけだから、お互いの免疫システムが警戒する。それがだんだん互いに慣れてきて、簡単に言えば互いの免疫システムに慣れて、飽きてしまうのだ。なので7年目の危機、というらしい。普通7年目は子供がいた場合、まだ小さいので別れるところまでは行かないかもしれない。14年目、21年目、28年目が一番危ないらしい。いわゆる「熟年離婚」というヤツだ。
これを避けたいのだったら「妻を新妻に変える」とか、日常生活の中でできるケアも書いてあるので、いつまでもラブラブな夫婦でいたい御主人ならば、是非ご一読を。
「え?こんな簡単なことでいいの?」(できるかどうかは別)と、驚くに違いない。
女性も、何故男性には「ひとりの時間」や「隠れ家」、ぼーっとテレビを見ていないようで見ている時間が必要だということ、テレビのリモコンがない!と呼びつけられて行ってみたら、すぐ横にあったからといってむっとしないこと(笑)。