操体法大辞典

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続報「女の機嫌の直し方」

 先日の「塾SOTAI」で、実行委員賢人組の半蔵氏が紹介してくれた、黒川伊保子さんの「女の機嫌の直し方」、もう、電車の中で爆笑しそうになった。

 

 

 

 

メールマガジンか何かで、シマジ先生が「バーのママ効果」のようなことを書いていらした記憶があるが、バーのママの役割は、共感して、話を聞いてくれるところだ。

まず、これをアタマに入れてほしい。

 

そして一週間後、東京操体フォーラム実行委員勉強会があったのだが、

 

明らかに読んだ人と読まない人がいた。

 

読んだ某氏は、帰宅時間が遅れた際、本の通りに素直に対応したところ、見事、奥方の機嫌を損ねずに(映画、マトリックスのようにね)済んだという体験談を披露してくれた。

 

 

一方、読んでいないメンバーであるが、

個人的には「いちばん読んで欲しい面々が読んでない(笑)」と、思った。

★すんません!

 

彼らが読まなかったのは
「今の自分とは関係ない」(別に女の機嫌を直したいという必要がない」
「そもそも女の機嫌など直す必要はない。機嫌が悪くなったら黙らせる」
というスタンスではないかと思われる。

 

今、必要ない?

と言っても、嫁がいなくても、患者さんやクライアントに女性はいるだろう。

 

別の人で「自分のクライアントはおばあちゃんばかりだから」と言った輩がいたが、おばあちゃんだから、もっと必要なのだ。

 

また「女の機嫌なんか直す必要はない」と思っていて、今は平気でも、相手は我慢して我慢しているかもしれない。

 

熟年離婚などは、この結果ではないかと思う。

 

先日、師匠の猫がスネて棚の奥に潜ってしまった。
私は「機嫌そこねたんですかねえ」と師匠に言った。

女性脳的にはここで「そうかもね」と、共感してもらえれば、私も納得?するのだが、師匠は

 

「そんなの、猫に聞け」と言った。

 

私はここで爆笑しそうになった。典型的な男性脳的返答である。

 

注:  臨床時には、我々は中性的な脳になる。特に操体は、女性脳的な使い方をする。師匠は、臨床時に「女性脳を使う」ので、普段は男性脳っぷりを発揮しているのかもしれない。

 

なお、私はバツイチだが、離婚を決意したエピソードのうちの一つを紹介しよう。「そのうちの一つ」である。

 

海外旅行と、優待が当たったので、モト夫と、その後輩夫婦で海外に行くことになった。

その時、成田空港のカフェで、モト夫は飲み物を買った。四人いるのに「自分の分と後輩夫婦の分だけ買った」のである。

 

私はもちろん激怒した。

 

もう帰ろうかと思ったし、海外旅行も全然楽しくなかった。

 

その後半年位で離婚した。

 

私も、なんであの時あんなに腹が立ったのか、よくわからなかったが、納得した。

 

こんな時は「ツマ」を最優先にしないといけないのだ。

 

こういう場合、日本の男性は、近しい女性を後回しにしたりするが、「オット」「彼」は、ツマや彼女を優先するのが、正解である。他の人は、ツマや彼女を優先することについて、褒めはするが非難はしない。

 

★人前で、自分の妻なり彼女を「下」に扱って、「この男はすごいやつだ」と思われることは、まずない。

 

★「男尊女卑」主義者は流行らない

 

シマジ先生も、メルマガに「愚妻」と書いていらっしゃるが、最近は資生堂福原義春ご夫妻を真似して、奥様には「ですます調」でお話をされているとか、年の瀬のコンサートには必ずご一緒するとか、一ノ関に行かれる場合などは、気を遣っている感を感じる事ができる。

 

そして、私がこの本を読んでもう一人思い出したのは、松岡正剛校長である。

(畠山はISIS編集学校に在席しており、未詳倶楽部にも入っている)から、

 

松岡さんは、お話する際、

「そうだよね」

 

と、共感なさるのである。

 

「それは違う」「でも」というような「相手の意見を最初から否定する」という言葉は、使わないのである。

 

お〜!

 

あの「そうだよね」が、松岡さんの秘密だったのだ!