昨年6月、書店で二冊の本を買った。
ダニエル・ピンクは「ハイ・コンセプト」とか「フリーエージェント社会の到来」などを読んでいたので、新刊だと思って買ったのだが、翻訳が神田昌典氏だった。そして「6分間文章術」の中野さんは、神田氏の「全脳思考」を学んでいらっしゃった。面白いこともあるものだと思った。この「6分間文章術」こそが、エンパシー ライティング メソッドである(Empathyは共感、感情移入をあらわす)。
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その後、自分でチャート(6マスを書いた紙と付箋を使う)を書いてみたり、いろいろやっていたが、見よう見まねで書いた記事に、大きな反応があったので、正直驚いた。というわけで、11月末に、EWMの講座を受講した。
何でも同じだと思うが、その分野でそんなに詳しくないとか、初心者だったらまず本を熟読するよりも、セミナーがあれば受けてみるとか、実際に体験するほうが早いのである。
操体もそうだが、本を読んだり、見よう見まねでやって、ヘンなクセがつくと、それを直すのに苦労するし、時間がかかる。ヘンなクセで半年やっていたら、それを直すのに三年くらいかかるのである。こうなってくると、いくら本人に才能があっても、教えるほうが上手くても、結局は本人が挫折することが多い。まあ、これは芸事のことで、少し大げさだが、著者あるいは弟子が元気で、会ったり教室をやっていたりしたら、直接教えを請うのが一番だということだ。
実際講座を受けてわかったのは、自分がいかにネガティブな感情に光を当てていなかったか、ということだった。
また、その後に開講された勉強会にも参加したが、他の参加メンバーのフィードバックを得られるという貴重な体験をした。自分だけでは分かりにくいポイントを知ることができる。
私は操体の指導と伝道(私は操体プラクティショナーであり、操体エヴァンジェリスト、操体の伝道者なのだ)が本業だが、占術もやる。
東洋医学の勉強や、西洋のオカルティズムやカバラも勉強しているのだが、一番納得できるのは「陰陽」なのであった。
近年のスピリチュアリズムは何だか過度なポジティブ指向が高すぎるような気がして、何だかダメなのである。また、いわゆる「スピリチュアル指向女子」が増えており、いわゆる癒やし系の仕事や、スピリチュアル系のことをやりたい、あるいはやっているという人が多いのだが、どうもポジティブ過多のような気がする。
ちょっと別の話になるが「タガメ女」がスピリチュアル業界に押し寄せているという感じもする。
私が「スピ系タガメ女」に何だか違和感を抱くのは「過度なポジティブ」と「排他的な女子の世界」なのだなと思う。
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中世に魔女狩りが流行ったのは「教会の威光」と「神」という光の部分にばかりフォーカスし、聖職者たちは、高尚な精神と肉体での奉仕を求められた。これがどうなるかというと、光にフォーカスするあまり、その反対である闇、サタンの存在を創造した。そうしてサタンに対するものを迫害することによって、精神の安定を図っていたという説がある。自分の中の欲望や闇の部分を「クサイものにはフタ」状態にしたために、自分の外部にその闇の部分を作らなければならなくなり、その結果が、残酷な魔女狩りだというのだ。
排他的なタガメ女の世界と、中世の魔女狩りを出してみたが「闇」「ネガティブ」を否定し、見て見ぬ振りをして、その結果起こるのが、その対になった勢力あるいはポジションへの、排他的行為や迫害行為なのである。
何だかとても大げさになったが(笑)
エンパシー・ライティング・メソッドというのは、メッセージを受け取った人の、ネガティブな感情にも光をあて、それに共感し、フォローする。
いわば、光と闇、双方に共に光を当てているのである。
何だか去年インパクトがあった二冊「6分間」と「タガメ女」が繋がってきてなんとなくうれしい。