一般社団法人日本操体指導者協会を
設立したのは、2010年のことです。
操体の専門家の地位向上のためです。
医道の日本社などからは、
三浦寛先生による操体の専門書が何冊も出ています。
にもかかわらず、
一方では「操体って健康法でしょ」という
意見も多いのです。
つまり、操体は臨床であると思っている人達と
操体は健康体操であると思っている人達がいるのです。
多数の人が「操体法って健康体操」派だと思われます。
これは致し方ないことかもしれません。
もっとズバリと言えば、
操体を学ぶには時間と自己投資が必要だと思っている人達と
操体は健康体操だから、時間もお金もかからないと
思っている人達の違いです。
このミゾをどうにかしたいと思ってはいるのですが、
なかなか歩み寄ることができません。
歩み寄ろうと我々も努力しているのですが。
グランドキャニオン並みのミゾというか谷が
横たわっているのです。
★これに嫌気がさして、操体から離れる人も
いたりします。。。
それならば
ミゾを埋めるよりも、
それならば、操体臨床家の地位を向上させて
若手で実力のある指導者を育成しようと。
操体プラクティショナー®
(操体実践者、操体の専門家)という
言葉を作ったのは、2000年くらいのこと。
最近でこそ、色々な名称が
登場していますが、
操体実践者には名称がありませんでした。
実際
「操体というものをやっています」というと
「整体じゃないんですか」とほぼ100パーセント聞かれます。
かといって「操体師」というのは、
なんだか整体師の真似のようですし、
実際操体と整体はそのプロセスが全く違います。
整体は悪いところを動かす
操体はいいところを動かす
こういうことも踏まえて、
操体をきちんと、手順を踏んで
プロフェッショナルとして活動するに値するという
証として、
操体プラクティショナー®の認定を行っています。
文武両道、というのが理想です。
技術ばかりでも
理論ばかりでも足りません。
このバランスです。
机上の理論だけでは、
実践哲学である操体は方手落ちですし、
技術だけでは、
痛み取り屋とか技術屋です。