操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

「お洒落極道」が本になりました。

お洒落極道とは一体?

 

我が師匠はじめ、東京操体フォーラムの実行委員連中が、日曜の講習の後に
たまに連れ立ってゆく新宿伊勢丹メンズ館8階の「サロン・ド・シマジ」のバーマスター、島地勝彦先生の新著の名前である。

 

私はお洒落ではないが、
男性がおされなのは好きである。

 

それが一体操体と何の関係があるのだ??

実は、島地先生、わが師匠の「非常に模範的な患者様」なのである。

当初は頸椎捻挫で通院なさっていたが、今はメンテナンスのために
定期的に通っていらっしゃる。

悪くなってから駆け込むのではなく、日々の手入れが大切だということをご存じで、
また、健康でなければ葉巻もシングルモルトも美味しくないということも
よくご存じなのである。

 

この本は「MENS Precious」という分厚い男性向けファッション誌に連載されていたものをまとめている。そしてその中に、師匠、三浦寛先生が登場する。

 

東京操体フォーラムの若い衆の一人寺本君はアンティークとかを見つけてくる名人であるが、ある時、島地先生の人生の師匠である今東光大僧正が、平泉の中尊寺の修理をする際に作ったという茶碗を見つけてきた。

それを手に入れたわが師匠は、その茶碗でお茶を淹れ、治療の度にシマジ先生に供していたのである。

そして「茶碗が夜泣きするからシマジ先生がお持ちになってください」と、その茶碗を「永久貸与」したのである。

シマジ先生はそのお茶碗で、ラプサンスーチョン(紅茶の一種で独特の香り)が入った「シマジ・ブレンド」の紅茶を毎朝愉しんでおられるそうだ。

 お茶椀もシマジ先生の元で過ごすことができてシアワセだろう。

お洒落極道

お洒落極道

 

 

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これがその茶碗。私も何度かこのお茶碗でお茶をいただいた。

 

高い安いとは。

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さて、これは何かというと、温古堂の「料金表」です。
橋本先生が79歳ですから、1976年(昭和51年)頃です。

健康保険は効きません。
自費診療です。
医者が自費診療で、というのは相当覚悟がいったのでは
と思います。

三浦先生によると警察官とか自衛隊とか
国家公務員はタダだった時期もあったとか
(タダだとかえって来なかったとか)

東北六県地域サービスで
初診料 2000円
治療代 1000円

一般

初診料 3000円
治療代 2000円

で、内容は第一分析です。
楽な方に動かして、動きをたわめてストン!というヤツですね。

この当時の物価を現在に換算すると、約二倍というので、
一般は 初診料6000円、治療代4000円
合計一万円になります。
★ちなみに、私が今初診料5000円の治療費5000円なので、
ほぼ同様の換算になります。。。

(やってるのは第二分析以降なので勘弁していただきましょう)

まあ、「第一分析」で初診の患者様からは一万円いただいていた
ということになりますね。


操体の捉え方は多種多様です。

六月に師匠が大阪に呼ばれ「般若身経」(般若心経ではない)の講義を
やったので、東京操体フォーラム実行委員は総勢10名で参加しました。

今年一番の「収穫」は、関西エリアと東京エリアでの「操体の捉え方の違い」
というのがよく分かったことでした。

これは伝わり方にもよるのですが、
関東地方や仙台などでは、やはり創始者橋本敬三先生が
患者様を診るのに用いていたということもあり、
鍼灸師柔道整復師などが習い、実際の治療に用いるという色が濃いようです。
実際、人様の健康を扱うので、ある程度勉強には時間がかかります。

 

関西地方に伝わった経緯をみると、
「簡単で自分でできる健康体操」として広まっている色が強く、
例えば「般若身経」(般若心経、ではない。身体運動の法則を
世界で一番短いお経になぞらえたもの)についても、
私達は「身体運動の法則(からだの使い方、動かし方のルール)」として
捉えているのに対し
「基本運動」という体操として普及していることがわかりました。

 

また、対象者が「ある程度動けて、体操教室に通える方」などがメインなので、
動けないとか這ってくるとか医者に見放されたとか、車椅子に乗ってくるとか、
そういう方々を診ているのとはシチュエーションが違うんですね。

一番ショックだったのは、
神戸の操体指導者が
操体って安いもんだと思ってました」と言ったことでしょうか。

安い??

申しわけありませんが、

私は、一瞬彼をぶ・・・・・(以下自粛)

彼にとっては、操体は「自分でできて簡単で安い」ものなのです。

あと、柔道整復の先生なので、彼の場合は「保険」が効くんですね。

 

自費診療でやるのと、
保険治療ではそりゃスタンスが違って当然です。

 

指導者が「安い」と思っていれば指導料や講習料も安いのは当然です。

また、私が思うに「操体」も価値があって素晴らしいものだと、
自己投資の価値が十分にあり、それがしいては自分に、世の中に役立つのだと
思うのですが。それこそ考え方は多種多様です。

ちなみに、師匠は操体に対し、本当に真摯に接しているので、
操体も「それなり」に、返してくれているのだと思います。

 

なお、うちの実行委員の某氏(大阪より西在住)は、
大阪のマダム達に「何でわざわざ東京まで操体を習いに行ったの?」
と、聞かれたのだそうです・・・。

そして、何故関西の方々が、あまり東京まで操体を勉強しに来ないのかというと、
対象者の多くがミドルエイジ以上の一般の女性であること、
また、操体は「自分でできて簡単で安い」というイメージがあるため、

おそらく「ラジオ体操を高い受講料払って習うか??」というような
感じなのかなと思いました。

私達のように、プロになるために、あるいはプロとしての腕を磨くために
長い時間と自己投資をする、というのは多分まったく埒外のことなのだな、

だから、なかなか話が通じないんだなと改めて感じました。

 

また、般若身経についても、関西独自の進化(?)を遂げており、
般若身経と言わず「基本動作」というような言い方になっていたり、
膝をゆるめていなかったり、踵に重心が乗っていたりとか、

「へええええええ」なのです。

 

これは、どっちがいい悪いの問題ではなく、

「違う」ということなのです。

もうこれは、
教祖は同じだけど、
教義が違う宗教みたいなもんだと思いました。

これを「みんな仲良く」でまとめられる問題でもないのです。

健康体操バーサス治療・臨床なのですから、
目的も違うのです。
みんな橋本敬三先生を尊敬し、慕っていることは間違いありませんが。


逆に言えば、
柳生心眼流は仙台伊達藩のお家流です。

そのルーツには「正體術」というのがあるそうです。

私は「正體術」という言葉を島津兼治先生から聞いて
「せいたいのたいは、骨に豊と書きます」と聞いた時、倒れそうになりました。

そして、島津先生から
操体柳生心眼流は、同じ仙台生まれ。この二つは
先祖が同じで全く性格の違う兄弟みたいなものです」と聞いて

「素晴らしい」と思いました。

なんだかまとまりがつきませんね(笑)。

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タイ癒しフェアで。島津兼治先生と師匠(三浦寛)。

今日はこれから島津先生の講義に
三浦師匠と行って参ります。その後は
島津先生の喜寿のお祝いにも行って来ます。

一週間ありがとうございました。
明日からは島根の福田さんです

2014年秋季東京操体フォーラム無事終了

2014年秋季東京操体フォーラム、二日間のプログラム

無事終了いたしました。

皆様ありがとうございます。

10月の話になりますが、
「タイ癒しフェア」で、柳生心眼流の島津兼治先生と奥様に
お会いしました。
三浦師匠が講義をしたからなのですが、
その時、うちの実行委員(タスクフォース男子4名)を
連れて行きました(って一緒に行ったんだけど)

その際、島津先生の奥様が

「本当にイケメン揃いね~♪」と、ほめて下さいました。

そうです。実行委員男子は、
畠山がルックスとスタイルで選んでいるというウワサ(爆)がありますが、
うちの実行委員は本当にイケメン揃いなのだ(笑)

 

今回、実行委員は揃いのTシャツを作りました。

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★左から岡村、瀧澤、寺本各実行委員。

背中の丸いマークは篆書体(てんしょたい)で「般若身経」
(般若心経ではない。身体運動の法則を世界で一番短いお経に
なぞらえた、操体用語です)と、書いてあります。

デザインして下さったのは、実行委員「香(こう)」さんの
友人で、書道の先生です(感謝感激)。

ご本人は「般若身経?般若心経じゃないの??」と、
最初は激しく悩んだそうですが、フォーラムに出席して下さり、
その謎が解けたそうです。よかったよかった。

やはり「お揃い」というのは「統一感」があるものです。

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こちらは全員集合。

なかなか壮観な眺めです
三浦先生は白いシャツを着ていますが、
実は中にちゃんと着ています。

あ、

フォーラムが終わった話でした(笑)

来春は4月29日に開催予定です。

 

芸術の秋。国貞と松岡正剛氏の屋根裏と国宝。

この秋の東京は美術展がすごい。

先週は北斎菱田春草(後半)を見に行ってきた。

家族が障害者手帳(ペースメーカー)を持っているので、
「同伴者は一人タダになるから行こう」と言われるのだが、

一人で観たい。

また、たまにチケットをいただき、師匠と行く事もあるが、
なにせせっかちなので、密かな趣味でもある「ガイド」を聞くことも
できない。

というわけで、大抵は一人で行くことにしている。

また、美術展などでは
二人連れもしくはそれ以上で来館し、
喋りながら観ているおばちゃんがいるが、
自分も何名かで来たら、あのように人様に
迷惑をかけたらイヤだからというのもある。

それはともかくとして、

まず、表参道の太田記念美術館(浮世絵専門)に行った。
今現在、歌川国貞展をやっている。

上野の北斎もよかったが、ここはまた格別。
浮世絵好きなのである。

国貞の絵は「どこかで観たことがある」ものが多い。
七代目市川団十郎と仲が良かったので、団十郎の絵が多かった。
そして、海老蔵の絵もあったが、目が大きかったのが印象的だった。
團十郎の「死に絵」もあった。

私は初めて見た歌舞伎が先年なくなった団十郎海老蔵だった頃に
観たものだったのと、とても格好良かったのを覚えている。

それから、銀座で開催の THE MIRROR へ。
これは銀座にある古いビル、戦災でも焼けなかった築80年だかの
ビルが解体されるので、その前にアートで飾ろうみたいなイベント。
ここでは松岡正剛校長の「屋根裏部屋」が展示されている。

愛用のペン、愛用の茶碗などが並び、天井には素敵なモジャモジャがはりついている。
松丸本舗」を懐かしく思い出した。

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f:id:lovecats:20141031152055j:plain、と

 

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それから一路銀座線に飛び乗り(今日は銀座松屋のトロールビーズショップも、
Appleストアも、伊東屋もスルー)、上野へ。国宝展である。

これもチケットを買っておかなければ絶対行かないだろうと思い、
チケットを買って行った。
15時半頃だったが、並ぶことがないくらいだった。中は勿論混んでいたが、
思いの外すいすいみることができた。

玉虫の厨子は、何だか中学の修学旅行で観たような気もしている。
思ったより大きかった。
そして、前半展示の目玉が「正倉院の琵琶」である。
螺鈿細工が驚く程美しく細かく、裏表から暫く眺めていた。
ちなみに、音声ガイドは竹下景子

さすが貫禄というか、情感たっぷりの聞き応えのあるガイドだった。

「教科書で見た!」みたいな感じで非常に楽しめる展示である。
日本人なら一回は見とけ!みたいな感じ。

また、仏画と仏像が結構好きなので、こちらも
素晴らしいお姿を拝観した。拝みそうになったが(笑)
ちょっとだけ合掌してきた。

ここで「おお」と思ったのは、仙台市博物館でたまに見る
支倉常長像」が国宝として展示されていたこと。
思わず「おお、六右衛門殿、お久しぶりでござる」とか挨拶してしまった。
そうなのだ。あの絵は国宝だったのだな。

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さすがに一日に3つ美術展をハシゴして、足が疲れた。

でも、脳みそは何だかパワーアップした感じがした。

 

おとひめカード、再販です

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思いをこめて、あるいは無心にカードを引く。

カードに書いてあることは一種の「お告げ」。

おとひめカード  ← お勧め。

今年の8月末、発売と共にすぐ完売してしまったという「おとひめカード」。
(師匠も予約して購入)

再販のお知らせをいただきました。

トランプの二倍くらいの大きめのカードです。

 

占い的に言えば、カード(タロットなども総称すると、オラクル・カードと言います。オラクルとは「神託」という意味です)は、その時々の運気や気持ちをみたりするのに用います。

占いで言うと、四柱推命西洋占星術、数秘術などは誕生日から見るので「命」と言います。そしてタロット、易などはその時の運気、感情、波を見ます。「卜」(ぼく)と言います。

そして「おと」。

日本語はそれぞれ美しい意味を持ち、また「音」を持っています。

自分の名前に秘められた秘密を解くのもよし、
音の波動を楽しむもよし。

プレゼントにもいいと思います。

また、赤ちゃんの名前をつけたいとか、何か命名したい、お店の屋号をつけたいとか、そんな場合にも役に立ちそうです。

へえ~、と思っていたら

『おとひめカード』ベーシック活用講座

が開催されるとのこと

興味のある方は、是非どうぞ。

足趾の操法。卒業試験。

先日、師匠のところにある先生からのご紹介で、
新しい患者様が訪れた。

どう見てもタダモノではない女性だったので聞いてみると
スピリチュアル系のベテランの先生だったそうである。

その方はとにかく足のマッサージとかリフレクソロジー系が好きで
世界中で色々なものを受けたそうだが

操体の足趾の操法が一番きもちいい」とおっしゃったそうである。

ありがたいことだ。

きもちいいとどうなるか。

操体の理論で言うと、ボディの歪みが正され
それに伴って症状疾患が解消される。

きもちよさで良くなる、というのはこういうことなのだ。

さて、今日は「足趾の操法集中講座」の卒業試験があった。
昨年11月頃から月イチのペースでやっている。

これは「足趾の操法を短期間集中」ではなく、
操体操法の1つ、足趾の操法のみを集中して学ぶというものだ。

その前に、実技の事例を紹介した。

★こんなクライアントが来たらどうするかシリーズ

クライアント(男性40代)← 受講生Aさん

右そけい部に違和感があり、坐骨神経痛のような感じもある。
臀部にヘルペス状の発疹が出ている。

時間は少ししかない。
また、首に問題がありそうだが、被験者は
「なんでそけい部が痛いのに首に触るんだよおいコラ」(と言ったらどうするかと仮定)。

こういう場合、どうやって説得し、どうやって動診操法にもって行くか。

また、首(頸椎)に圧痛硬結があるが、何らかの障害があって
首に直接触れることができない場合にはどうするか??

などなど。

その後師匠が登場し

試験者三名は結構緊張しながらも無事に「合格!」のお許しをいただいた。

★あ、肝心の試験はあっさり書いちゃいましたけど、やはり「ど素人」だったのが
これだけ「プロっぽく」なったのはやはり感動モノ。

お疲れ様でした♪

 

 

 

芸術の秋。北斎とウフィツィ。

昨日夕方、以前からチケットを買っておいた、東京都美術館
ウフィツィ美術館展(ウフィツィとはイタリア語でofficeのことらしい)へ行ってきた。

途中、空いていたらボストン美術館から来ているHokusai展にもよろうかと思ったら、70分待ちだったので、素通りした。

ウフィツィ美術館フィレンツェにあり、メディチ家が多いに関わっている。


ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで Arte a Firenze da Botticelli a Bronzino: verso una ‘maniera moderna’

ボッティチェリの「パラスとケンタウロス」もやってきている。

東京都美術館は広いのでなかなか見応えがある。
これは、フィレンツェに行きたくなってきた。

そして今日、たまたま上野に用事があり、折からの冷たい雨。
これはもしかしたら空いてるかも?と思い、上野の森美術館に寄ってみた。

ここは上野駅から一番近いのだ。

雨が降っていたが、人が並んでいた。しかし15分くらい並べば入れるという。
私は前売り券を持っていたので並ぶことにした(美術展はチケットを買っていったほうが便利である)

浮世絵が好きだ。
西洋絵画でもミュシャとか好きだし、色がいい。
あと、お化けや妖怪のシリーズも楽しい。
先日も世田谷美術館に「ジャポニズム展」を二回見に行ったが(これもボストン美術館)、浮世絵に目が行ってしまった。

実は、浮世絵専門の太田記念美術館とか、来年は年間パスポーを買おうと思っている位なのである。


ボストン美術館浮世絵名品展 北斎|上野の森美術館|2014年9月13日(土)〜 11月9日(日)

雨が激しく降ってはいたものの、すぐ屋根の下に入ることができた。
平日夕方で雨なので、いつもよりは空いているようだった。

入場も制限入場だ。

ちなみに、お連れ様がいたりするとこのお連れ様がまたせっかちなので(笑)
まず音声ガイドなどは聞いているヒマがない。
今日は結構たのしみだったりする音声ガイドを借りた。
案内は市川猿之助。いい声だ。

有名な「神奈川沖浪裏」(Great Wave)とか「凱風快晴」(赤富士と呼ばれている)をはじめ、観たかった百物語の「お岩さん」。五枚つづりの北斎にしては珍しいと言われる「吉原遊郭の図」。美しい花鳥画シリーズ。

混んではいるものの、十分堪能できた。

図録を買ってきたが、もう「うっとり」である。

もう一度行こうと思っている。

その前に、前半見に行った菱田春草展の後半にも行かねば。
これは前半後半とで展示物が変わるので二枚組のチケットを買った。

前半が白猫、後半が黒猫なのだ。


菱田春草展/2014年9月23日(火・祝)~11月3日(月・祝)/東京国立近代美術館

前半には既に行き、白猫と黒猫があまりに可愛いので連れて帰ってしまった(笑)

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考えてみると、今年の秋は「私のマーガレット展」にも行ったし「ジャポニズム展」にもいったし、リサ・ラーソン展にも行った。台湾の故宮博物館の展覧会(ハクサイは既に帰国後)も行った。なんやかんやで行っているものだ。