操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

2014操体マンダラ

7月21日、三度目の「操体マンダラ」が無事終了した。「操体マンダラ」とは、我らが師匠、三浦寛先生の「操体ワンマンショー」あるいは「操体ディナーショウ」みたいなものである。

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ちなみに、第1回目にお願いし、今回もお願いしたのが会場の花。当フォーラム実行委員の香(こう)嬢のお母様。龍生派の生け花をやっていらっしゃったそうである。ちなみに、これは家の裏の山に生えていた竹である。竹の根っこってすごい。

先年ハワイで解剖実習してきた岡村先生が「足の神経とかってこんな感じですよ」と、話してくれた。

 

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全景。

前半は、足趾の操法アドバイザー、感覚分析診断操法士の認定書授与と、毎回お約束の「色紙授与」。師匠とツーショットで写真を撮るという楽しい?チャンスあり。

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色紙を頂いてるところ。

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お昼は机をテーブル風に並べ替え。

私は事務局なので事務局席で一人で速攻でお昼。

 

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こちらは実行委員チーム。

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午後になり、実技。

瀧澤(たきさわ)実行委員をモデルに、「般若身経」。

(般若心経ではなく、身体運動の法則を世界で一番短いお経になぞらえたもの)

尺取り虫から爬虫類、鳥類、腹這い歩行、四つん這い、立位と進化してゆく般若身経を披露。写真は、瀧澤さんが正しいもの、三浦先生が法則に背反した動きを行っているところ。

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発声と波動と動き。

師匠のところには、声楽関係や音楽関係の方がよく治療にいらっしゃる。レコーディング前のシンガーとか。確かに、ボディは楽器なので、ボディが歪んでいると声が響かない。

東京操体フォーラム相談役、巻上公一氏のホーメイのお弟子であり、狂言もやっている「うなり系」が得意な?若手実行委員、寺本君がモデルとなり、最快適音とそうでないものをからだに響かせて発声する。発声の音と波動によってからだの動きが違って来る。

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集合写真。

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そして、夜は昼間仕事で出席できなかった香嬢のため?ではなく、真面目な打合せのため、場所を変えて秋のフォーラムに向けての打合せを行いました。

秋は11月23日、24日の二日間開催予定。

 

皆さんお疲れ様でした。

 

 

 

 

操体は医師が臨床で用いていたものである

仙台の温古堂には、医者から見放された患者がやってきた。

橋本敬三医師は「ここは病気の墓場だ」とおっしゃった。

 

先日大阪に行った話は書いた。

その時、大阪エリアでは、操体は「自分でできる健康体操・養生法」「自分でできるから安くて簡単」ということがよく分かった。

これが悪いとは言っていないのだが、この認識をしている人が多いため、未だに操体は、本来医師が臨床で使っており、橋本敬三先生のもとには、医者から見放された患者が集まったということは、余り知られていないように思う。

操体実践者の中には、健康体操・養生法として生活に活かす派の方々がおり、関西では操体道普及友の会(故中川重雄先生)の活動範囲が広い。一般の方に操体を広めるということで、広まっているのである。

橋本先生は、ファンとか患者さんとか愛好家には「操体は簡単だ」とおっしゃった。
操体は簡単だから生活に活かそうという考え方だ。

私達は、操体は医師が行っていた臨床という認識である。というのは、橋本敬三先生の、臨床家としての流れを受け継ぐ直系の弟子、三浦寛先生の弟子だからである。

橋本敬三先生は、弟子には、操体について「よくもこんな難しいことに足を突っ込んだな。でも操体は面白いぞ。一生楽しめるからな」とおっしゃった。

橋本敬三先生ご自身が「患者やファン」と「弟子(臨床家)」には、違う伝え方をしていたのである。

ここから、健康体操養生法派の方達は、いわば「自分でできるラジオ体操みたいなもんにお金を払うのは勿体ない」と思うらしい。

私達臨床家は、例えば鍼灸や柔道整復なスポーツトレーナーなどの専門的な勉強をしてから、さらに操体臨床の操体の勉強をする。操体専門のプロになるのだったら、やはり3年以上の修業が必要だ。つまり、専門的な勉強に時間もお金も投資しているのである。

ここで、互いに解釈の違いが出てくるのは当然である。

健康体操派は、何故臨床家は時間と自己投資をして勉強するのかわからない。
何故なら操体は「自分でできるから安い」と思っているからだ。

しかし、自分でできない人もいる。健康の度合いが低く、自分ではどうにもならない人がいるのだ。

そのために、プロが存在するのである。

「治療費が高い」とか「受講料が高い」(実際は期間が長く、じっくりと養成しているので時間がかかるのは当然であるし、やり方だけではなく、診断分析法、操体独自の視診触診法などをやるのだからそれも当然である)とか言う話を聞くことがあるが、

自力自療が可能な健康度合いの方に健康体操を指導するのと、自力自動が可能ではない方に、自力自動が可能なレベルになるまでお手伝いするのと、どちらが労力がかかるかと言えば、勿論後者である。

私は何も健康体操・養生法としての操体が悪いと言っているわけではないのだが、
操体の中にも、自力自動可能な人向けと、自力自動が適わない人向けのものがあり、元々は「医者が自力自療が適わない人のためにやっていた」本来のルーツをもうすこし大切にしたらどうかということなのである。

操体臨床を否定することは、創始者、橋本敬三先生を否定することだ。

また、橋本保雄氏(橋本敬三先生のご子息)は、自分達が学んできたことを安売りするな。見合ったものをいただきなさい、と、師匠に伝えているし、私もご本人からその言葉をいただいたことがある。

勿論日々のケアには操体は欠かせない。

しかし、間に合っていない人にはプロのヘルプが必要なのだ。

この違いを「健康体操・養生法派」の方にはちょっとでもいいので分かって欲しいと思うし、

操体の本当の底力を知って欲しい、体験していただきたいと思う。

 一度「きもちよさでからだが劇的に変化する」という体験である。
これを知ってしまうと、以前には戻れない。これを「知る悲しみ」という。

知る悲しみ やっぱり男は死ぬまでロマンティックな愚か者

知る悲しみ やっぱり男は死ぬまでロマンティックな愚か者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西洋医が教える、本当は速効で治る漢方

 駒場東大生研の生協で発見した。

西洋医が教える、本当は速効で治る漢方 (SB新書)

西洋医が教える、本当は速効で治る漢方 (SB新書)

 

 本の数はあまり多くないものの、なかなか並んでいる本のチョイスがいい。

先日もついついこれを買ってしまった。

世界で一番美しい猫の図鑑

世界で一番美しい猫の図鑑

 

 私が長らくお世話になっているクリニックは、代々木上原にある。
駒場東大から歩いても近い。花粉症の季節にはお世話になるし、長年プラセンタ注射でもお世話になっている。

院長先生は仙台の出身で、橋本敬三先生や橋本行則先生をご存じだそうである(それだけでも贔屓に値する)

そして、ここは漢方を出してくれるのである。勿論、新薬(西洋薬)が必要な時は出してくれるし、風邪の時などは、血液検査をして、抗生物質が必要なのか、そうでないのかを判断してくれることもある。

そして、わが先輩、東京操体フォーラム実行委員の「半蔵」氏は、鍼灸や漢方に非常に詳しい臨床家である。先日のフォーラムで「快眠」というテーマで話して頂いたが、漢方の奥深さにうなったものである。

橋本敬三先生も漢方をやっていらっしゃった時がある。途中で止めてしまったようだが、これは漢方の原料の供給の不安定(皆中国からの輸入)などもあるのかも。

半蔵さんによると、漢方って何だか飲み続けないと効かないようなイメージがあるけれど、本当は速効なのだそうで、一部の悪徳?業者と商業主義による概念なんだそうである。

この本によると、漢方は本来急性期の薬だったらしい。急性熱性疾患(感染症)である、腸チフスとかコレラが死亡原因の主な部分を占めていた時代、まずは嘔吐や下痢を止めるのが一番重要だ。これらに用いられていたのが漢方なのだ。

なぜ、漢方は速効するのか

  • 免疫力を高め、過剰な炎症を抑える
  • 微小循環障害を改善する
  • 体内の水分をピンポイントで調整

この3つの理由があるという。

速効する症状と言えば、肩こりには葛根湯。これは私も知っている。
クシャミがでたらまず「一包飲んどくか・・」と、飲んだりする。筋肉痛にも効く。

ただし葛根湯はノドの痛みには効かないらしい。

インフルエンザについて、井齋先生(著者)は、ご自身がインフルエンザに罹患した際の服薬状況を書いていらっしゃる。効くのは麻黄湯だ。また、私が普段胃腸の調子を整える為に飲んでいる「補中益気湯」は免疫力の強化によく、体内に侵入したインフルエンザウイルスを減らす効果が期待できるらしい。

私は物心ついてからインフルエンザにかかったことがないのだが、もしかしたら
プラセンタ注射と補中益気湯を飲んでいるからなのだろうか?

いずれにせよ、最近は便利なエキス顆粒剤が出ているのでありがたいことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衝撃。

それは、結構昔の話。

川崎のクラブチッタでライブがあった。

Winger。

 

Madalaine

Madalaine

  • Winger
  • Rock
  • ¥150

★これはデビューシングルだったと思う。 

Seventeen

Seventeen

  • Winger
  • Rock
  • ¥150

★これは世界的にヒットした 

ヴォーカルのキップ・ウインガーは、クラシックも書けるし
メタルにも通じているアーティストであった。

で、バレエも出来るベーシスト。

私はそれまでの、ポール・スタンレイとかリック・サべージとか、トム・キーファーとかカーリーヘアの童顔系が好きだったのだが(いまでも好きですけどね)
キップに惚れてしまった。

後、彼は「全米で最もセクシーなオトコ10人」に選ばれた。

知的でセクシーなオトコは、モテるのですよ。

今も活躍してますが、相変わらずいいオトコです・・
無精ヒゲもまたよろし・・

松岡正剛センセイとかうちの師匠系の、彫りが深くて目がきれいで鋭いとっても素敵な方でございます。ヒゲも似合います。。

クラブチッタのライブはいわゆるオールスタンディングだった。
私はその時、腕をケガしていて手を挙げて拍手出来なかった。
ところが、席が結構前だったので、キップが

「そこのおねーちゃん、 腕を挙げてごらん。大丈夫」と言ったのだ

そうしたら挙がった。腕が動いたのだ。
「???????」

こういうこともあるものだ。

最近すっかり音楽とも離れていたのだが、近年80年代、LAメタル全盛期の頃活躍したバンドが再結成だのリユニオンだのと戻って来た。

私はグランジはつまらなかったし、ラップには魅力を感じなかったので、ずっと地味に80年代のメタルかハードロックを聴いていた。

今、アメリカではKISSとDEF LEPPARDが一緒にサマーツアーをやっている。

一緒に来い・・・と、念じている今日この頃であった。

ちなみに、サラ・ブライトマンが12月に来るので行く。


DEF LEPPARD & KISS - Summer Tour 2014 - YouTube

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あだむ」。日本近代文学館へ行く。

橋本敬三先生は、新潟医専時代「あだむ」という同人誌に参加していた。
アダム社の中心人物は、式場隆三郎。精神科医で、ゴッホを日本に紹介し、山下清の才能を見抜いた人物だ。「医家藝術」初代会長でもある。橋本先生の医専の同級だった。

ちなみに式場氏が作った日本で最初の近代的精神病院、式場病院は千葉県市川市、私が中学から大学まで通った学校の側にある。橋本先生と式場先生のご縁を知った時は少なからず驚いた。なにせ10年間「式場病院」の看板や名前を見ていたのだから。

それはさておき、橋本先生がご健在のある日、東京の三浦先生のところに電話がかかってきた。

「あだむ」をもう一度読みたい。是非さがしてくれないか。

三浦先生は東京中の図書館を探し回った。そして見つけたのである。

先日、大阪で三浦先生の講義の際、橋本敬三哲学を知るには、この「あだむ」に掲載されていた、24歳の頃の短編を是非読んで欲しいという話が出た。

確かに読んで欲しいと思う。

実は「あだむ」に掲載されていた短編2編は、操体を勉強している人に是非読んで欲しいという三浦先生の願いで「操体法 生かされし救いの生命観」の初版(現在は入手不可能。ソフトカバー。現在手に入るのはハードカバー版)には掲載されていた。

ところが、ある方面から「発表するのはまかりならん」「出版社を訴える」という話が出て、初版はボツになった。

三浦先生は「イサキ」(仙台温古堂事務局から出ている小冊子)への掲載を温古堂にお願いしたそうだが、いまだそれは実行されていない(この話は先日の大阪でもあった)。

操体法 生かされし救いの生命観

操体法 生かされし救いの生命観

 

 師匠の持っているコピーを頂き、先の「生かされし」を現代語訳して打ったのは私であるが、この小編のうち、一編の終わり方がどうも気になっていた。

實に困ってゐる

で、終わっているのである。文末に「。」はない。もしかしたら次のページがあるのかも??

と思っていた。

そういった矢先、なんだか「あだむ」の実物を見てみたくてたまらなくなった。

師匠に聞いたところ、数十年前師匠が「あだむ」を発見したのは、何と世田谷の駒沢の図書館だというではないか。

駒沢と言えば、現在私が月に何度か通っている駒場東大の生産技術研究所があるところだ。駒場に行った時ついでに行ってみるか、というつもりで探してみたところ、生研のすぐ隣、日本近代文学館に蔵書があることがわかった。インターネットはやはりこういうところが凄い、と改めて感心した次第である。

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ちなみに、本郷の東大は、前田家の跡地、駒場東大と駒場公園は旧前田邸である。

個人的に前田邸の見学は大好きだ。ボランティアの人がいれば洋館の中を説明しながら案内してくれる。戦前の殿様ってこんなとこに住んでたのか、みたいな。

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日本近代文学館

というか生研から余りに近いので驚いた。まさか「あだむ」がこんな近場にあったとは。

受付で初めて利用するために、書類をかいて入館証をもらう。利用料は一日300円。荷物はロッカーに預け、備え付けの透明ビニールのバッグを持つ。閲覧希望の書籍を記載する用紙を貰う。私はあらかじめネットで調べてプリントアウトしておいたので、係の人に「あだむ、っていうのを全部見たい」と言ったところ、全冊出してくれた。

閉架式なので、閲覧希望書籍を申し出て、館内で読むのである

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★これが「あだむ」だ。

係の女性が「あだむ」を持ってきた。割と薄い本だが、全部で11冊ある。1919年(大正8年)から、1924年(大正13年)までである。

師匠は「高見順コレクション」からコピーしたとのことだったが、私が見たのは、式場隆三郎氏(出版人)の所蔵品だった。

おお、これが「あだむ」かいな、と開いてみた。

白樺派というと、武者小路実篤が有名であるし、名前は知らなくても「あ、この絵は知ってる」という「麗子」で有名な岸田劉生も、白樺派と関わっている。
「あだむ」の表紙も岸田が書いているものがあった。

オレンジ、あるいはピンク色をアクセントにした、柔らかい感じの表紙だ。

橋本先生の原稿が登場するのは何冊かある。私は何号に乗っているかリストを持っていたので、橋本先生の原稿をすぐ見つけることができた。

おお、いたいた。

そして気になっていた、

實に困ってゐる

の後に何か文章が続くのかとドキドキしながら見てみたが

続きはなかった・・(笑)

「。」のスペースがなかったのかもしれないけど「。」はあってほしかったよ橋本先生(笑)と、思ったのであった。

 

操体相関家系図 続き。

先日6月8日、大阪で師匠が講演した時のビデオを編集している。

仕事などで参加できなかったメンバーもいるため今度、東京操体フォーラム実行委員の集まりで鑑賞会をやるのだ。

編集作業をしながら、メンバーがメモしておいてくれた質疑応答の内容や、参加者の反応を思い出す。

今回、色々な疑問があって調査してみた。
また、私は操体の家系図も書いているので面白い事が分かった。

というのは、現在関西及び中部地方での最大勢力の操体は(一般向け健康体操として、マダム層が集う教室が殆どである)何だか私が師匠から学んだ操体と、どうもテイストが違うと思っていたのだ。

現在古参の先生方の殆どは、少なからず師匠の教えを受けている。というのは、橋本敬三先生は集まって来た方々に「東京に弟子の三浦がいるからそっちにいけ」とおっしゃったので、大抵は師匠経由なのである。何故なら、敬三先生は「操体の定例講習」というのをやっていなかったからだ。ところが今回わかったのは「最大勢力」は、ショートカットで大阪に伝わり、そこから昨年お亡くなりになった最大勢力のボスに伝わったのである。


関西および西では「操体とは、健康体操とか養生法であり、自分でできる健康法であり、安価に簡単にできる」というように広まっているのがメインである。

関東というか東京圏では、創始者が医者で実際に臨床の場で用いていたように「操体の臨床家育成」という目的で、講習が行われている。

つまり、健康体操・養生法、自分で簡単に安価にできる、というのが関西で、
割と長期間しっかり勉強し、操体の臨床を行うというのが関東のようである。

橋本敬三先生は、患者には「簡単だヨ」とおっしゃっていたが、弟子には「よくこんな大変なことに足をつっこんだな〜(でも、操体は面白いぞ。一生楽しめるからな)」とおっしゃっていた。

関西には「簡単だヨ」が伝わり、関東では「大変なことに足をつっこんだな〜」が伝わったのである。

 

以前「講習の受講料が高い」という話を聞いたことがあるが、確かに自分でできて簡単な健康体操に大枚を払って長い時間はかけない。例えば私だってラジオ体操を習うのに
二年かけて数十万は払わないだろう。

実際私は大阪の会場で、若手指導者の一人と話をしていて「私は操体ってずっと安いもんだと思ってましたよ」と、言うのを聞いて少し驚いた。彼は師匠の実技を見て色々私に質問をしてきたのだが、質問のレベルが当日のセミナーのレベルを越えていた。
(ちなみに、参加費は一人2000円である。師匠の講義内容は10000円頂いてもいいレベルであった。私達は普段そういう感覚で講義を受けているし、関東で臨床家向けの実技指導有りのセミナーを受けたら何万円台というのは珍しくない。ここからも、対象者が一体誰なのかというのがよく分かる。

「今日の内容は、2000円じゃ安すぎますよ」と私は彼に言った。

「それが一番知りたいんですけどね」と言ってから彼は私は操体ってずっと安いもんだと思ってましたよ」と、言ったのである。

指導者がこのような意識を持っているからには、やはり関西では「操体は簡単で安い健康体操」という風潮があるのだろう。

 

しかし、解剖学や基礎医学から勉強し、人様のからだを治療費を頂いて診るようになるには、時間もかかるしお金もかかるが、これは自己投資なのだ。

この辺が大きな違いなのだなと思った。なので、あちら側からみれば「なんであんなに投資と時間をかけて勉強するんだろ」と思うだろうし(自分でできて簡単で安くできる健康体操を習うのに??)、私達からみると「クライアントから、自費でお金を頂戴できる結果を出せるような診断法と治療法を長期間にわたって習ってるんだから、違うでしょ」となる。

この風潮がいいとか悪いとか言っているのではない。
認識と操体の伝わり方と、捉え方が根本的に違うことがよくわかったということだ。

 

 

 

 

操体関係相関図 新しい発見。

操体関係相関図 というものを個人的に作っている。

丁度原稿を書いており、神戸の故中川重雄先生(2013年5月95歳で逝去)について調べていたところ、お弟子さんの「中川先生を偲んで」という資料を見つけた。

「大阪生まれ。市立実務学校卒業。技術軍曹で終戦。三菱重工神戸造船所に入社。独学で創造学を学び、科学技術長官賞などを受賞。自身の肝臓病を食事療法と民間療法で...克服。59歳で操体法と出会う。橋本敬三先生の紹介で北田洋三先生に師事。操体技術の実践研究を始め、操体道普及友の会発足」

中川先生には何度もお目にかかっているが、どのようにして操体に出会い、どなたの門を叩いていたのかは知らなかった。

三浦先生に確認したところ、北田先生は仙台の橋本先生のところに顔を出していたそうである。三浦先生の講習は受けていないそうだ。

私はてっきり同時期の北村先生(奈良)は、三浦先生の講習を受けていらっしゃるので、てっきり北田先生もそうだと思っていたのだが、違っていたのである。

操体の関係相関図は、後に残しておきたい。というわけで、地道に修正追加をくり返している。

操体道入門 (宝島社新書)

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