操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

DEF LEPPARD来日公演 藝術部@活動その1

「治療所にこもって患者ばかり診ていると脳みそがくさるぞ」

 

以前、日々操体臨床に明け暮れていた
若き日の三浦寛先生へ、橋本敬三先生が送ったハガキの
一文です。

 

橋本敬三先生は、筆マメだったようです。

現代だったら、メールとかじゃんじゃん書いて
いらっしゃったのでは。

 

さて、それはさておき、
我ら東京操体フォーラム実行委員一同は、
単に臨床が上手く行けばいいじゃん、という
わけではなく、
橋本敬三先生がお若い頃、白樺派
同人誌に寄稿なさっていたとか、
山下清をこの世に出した式場隆三郎先生と
親しくされていたこともあり、

また、三浦先生が美術品やアートが大好きという
こともあり、

「芸術活動」にも力を入れています。

 

操体も一つの「アート」であると考えているからです。

 

さて、前置きが長くなりましたが、
私がデビュー当時からファンである、
英国のロックバンド、DEF LEPPARDが四年ぶりに
日本公演にやってきました。

 

私は彼らの初来日公演以外は全部観ているという
マニアです。

というか、35年来のファンだったりします。

操体より長い・・(笑)

 

小学校三年生の時からQueen聞いてる子だった
もんですいません(笑)

 

初来日はDuran Duranの初来日と被りまして。。
ライブは見損ねましたが、
京王プラザに泊まっていた彼らは目撃しております(笑)

 

新しいアルバム発表と、

ワールドツアーの始まりの地が日本です。
今回は、東京、大阪、名古屋、仙台での公演です。

★仙台に行こうかと思ったのですが、
仕事が入ってまして。。。
もしかしたら行くかもしれません。(11月13日)

 

11月9日武道館の公演が、まさにワールドツアーの
初日です。

 

心がけがいいのかそれとも祈りが通じたのか、
アリーナはわりと首が疲れるので、
武道館は一階の南が好きなんですが、
今回は一階南のど真ん中で、B列ということで
遮るモノがなにもないといういい席が取れました。

 

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武道館正面入り口。 

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南スタンドから。

 

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そして、愛用のカブキグラス持参の師匠。
ロックは結構好きらしい。

 

そして、私は

脳内ステージで「オープニングはアレだな・・」と妄想にふけるのでした。

 

 

 

 

 

実行委員勉強会。

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先日エナジー・ヴァンパイアの話を書きましたが、
それ以降、12月5日の東京操体フォーラム分科会
「ネガティブなエネルギーから身を守る方法」への参加者が増えました(笑)

引き続き絶賛ご参加募集中です。

 

さて、エネルギーを吸われる話を書いたのと、
私自身ちょっと清らかな場所に行って精神をクリアにしたいと
思ったので、一昨日の朝、東京大神宮へ行ってきました。

こちらは、東京一のパワースポット。
伊勢神宮の東京の分祠です。
神社としてはまだ新しいのですが。
神前結婚式の発祥はこの神社です。

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また、縁結びの神様としても有名で
恋愛成就を願う女性の姿も見受けられます。

 

早朝は、神職さんや巫女さんが境内を掃き清めており、
天気もよく、清々しい気分で参拝することができました。

さて、毎月第二日曜は、
東京操体フォーラム実行委員勉強会です。

朝8時から12時まで、フォーラム実行委員が
「クローズドな空間」で、濃密な勉強会を行っている
のです。

 

今日は、先日の
新潟全国大会の報告から始まりました。

 

操体の専門家云々というのは今日は書きませんが
って書いてますが(笑)、

 

今日話題にあがったのは
操体には色々なやり方があるから」という
言葉です。

これは、ふところが大きそうに見えますが、
実は結構無責任に使われていることがあります。

 

色々あるけれど、
原理原則は守られているのがスジです。

 

原理原則から外れていても、
「いろんな先生がいていろんなやり方あり」
というのは、??ではないのでしょうか。

 

例えば、関西地方では、
「膝のちからをホッとゆるめる」という指導が
抜けているエリアがあります。

 

昨年、大阪に三浦先生が
般若身経の指導に行った際、
モデルの瀧澤さんが膝をゆるめている
(曲げているのではない)を見て、

参加者のマダム達がザワザワしながら

「膝が曲がってる!」と言っているのが聞こえました。

 

あるエリアでは、膝をゆるめないので、
側屈の際、股関節に負担がかかるということで、
側屈ではなく(重心の移動などは見受けられず)
「わき伸ばし」になっているところもあります。

 

橋本敬三先生は「からだの設計にミスはない」
で「膝のちからをホッとゆるめる」と
明言しておられます。

(というか、般若身経自体、橋本先生の著書や
資料の中でバージョンアップ為ている)

これは、橋本敬三先生の著書の中では
「最新」です。

先生も試行錯誤して「膝のちからをホッとゆるめる」
となさったのでしょう。

 

からだの設計にミスはない―操体の原理

からだの設計にミスはない―操体の原理

 

 

その最新版が伝わっていなかった。

そしてそれがそのまま広まったので、

「いろんなやり方があっていい」というように
なったのではと。

 

色々なやり方があっていい、というのは
原理原則に従ってこそのことです。

 

これも、
今までこうやってきたから、
ということもあるのでしょうが、
思い切って「膝をゆるめる」というように
(最初に膝の裏スジを伸ばしておいて、
途中で膝を曲げるのではない)

 

修正すればいいのはないでしょうか?

指導者が
「ごめん、橋本先生も膝のちからをホッと
ゆるめるって書いている。これから
自然体立位ではそうするよ」というように

 

生徒さんに正直に伝えればいいのではと
思います。

 

原理原則にから外れたことを
指摘しただけで
「色々なやり方がある」と反論し
「批判している」というのは、

まっとうな議論や、技術向上にはなりません。

 

というわけで

「色々なやり方がある」というのは
なかなかクセモノです。

 

ちなみに

操体はみんなのもの」という人は、
「みんなのものだから好き勝手にやっていい」
というニュアンスを感じます。

これは間違いありません。

 

 

私達、東京操体フォーラムのメンバーは、
橋本敬三先生から、有難くお借りしている」
(なので粗末には扱いません。
大事にしっかり勉強し、応用貢献いたします)

という姿勢で、向かい合っているのです。

 

と、えらそーに書きましたが

本当です。

ネガティブなエネルギーから身を守る方法。

というのは、来たる12月5日の
フォーラム分科会のテーマの一つでもあります。

 

私は外気功を習った時に、
身を守る方法を教わりました。


まあ、これは
治療家や臨床家、
スピリチュアリストなどにとっては
必要なスキルです。

 

鑑定をしていると
最近、エネルギーを吸われているような気がする
という相談を受けることがあります。

 

割と多いのが、
親御さんが元気すぎて、子ども
(といっても立派な大人)のエネルギーを
奪っているような場合です。

 

最近、
エナジー・ヴァンパイアという言葉を聞きませんか?

他人からエネルギーを吸って自分が元気になる人達です。

 

エナジーバンパイア撃退ハンドブック  自分の身は自分で守ろう

エナジーバンパイア撃退ハンドブック 自分の身は自分で守ろう

 

 

生霊とか呪(しゅ)というのは、
妬ましいとか嫉妬なので本人が気づいていない時も
あれば、故意にやっている場合もあるようですが、

 

エナジー・ヴァンパイアは、
何かを持ってくるのではなく、
エネルギーを奪います。

 

昔、スペース・バンパイアという映画がありました。

ホラーとしてもなかなか面白い映画です。

宇宙人の女性型バンパイアが男性の精気を吸い取り、
吸われた相手はひからびちゃう、と言うものです。

 

そういえば、男性と交わると相手の
精気を吸い取ってしまうというマンガもありましたっけ。

八犬伝の解釈としては非常に面白い。玉梓の怨霊の
呪いなのです)

↓ 

 

妖 八犬伝 (一) (まんがグリム童話)

妖 八犬伝 (一) (まんがグリム童話)

 

 

あそこまで凄くなくとも、
世の中には人のエナジーを吸い取る人が
いるのは事実です。

 

先に書いたように、身を守る方法もあります。

 

聞いて下さい。

これは私の体験談です。

 

確か夜の12時過ぎです。
電話鑑定で話を聞いていたところ、
相談者の女性の感じが急に変わったのです。

勿論電話ですから、相手の顔は見えないのです。

 

それまで、この相談者には
身を守る方法を講じなくても大丈夫だと、
ついついうっかり、それも私は普段12時前には
寝るのですが、この日に限って
この方の話がやたら長びいていたのです。

 

感じが変わった、というのは
相談の内容が
それまでのことから一転し、

家族が自分のエネルギーを吸っているような気がする
と言う話になりました。


そうみたいですね。

 

すると、彼女は
「私は誰かからエネルギーを吸っていませんか?」と
聞いてくるのです。

 

私はその時点で
「しまった」と思いました。

 

その時点で、彼女は私から
エネルギーを吸いとっていたのでした。

 

私は迂闊にも油断していたのです。

 

それは、言葉を巧みに使う
非常に高等なエネルギー搾取のやり方でした。

 

急いで策を講じましたが、
奪われたエネルギーは戻ってはきません。
エナジーを奪った相手は、奪った瞬間に
エナジーを消費するからです。

 

そして、一番問題なのは、
本人が、他者からエネルギーを奪っているとは
知らない上に、家族、母親から
エネルギーを奪われていると思っていることなのでした。

 

こういう時は
理由をつけて電話を切ればいいのですが、

相手も無意識のうちに分かっているのか、
話を終わらせてくれません(汗)。

 

彼女の話し方が、
まるで先程とは別人のようでした。

 

その間に相当エネルギーを持って行かれました。

 

これは、見抜けなかった私の手落ちです。

 

幸いにも、もともと身を守る方法を
知っており、実践していたこともあり、
それ程のダメージはありませんでしたが、

疲れました。

 

まあ、たまに失敗して
ヒヤヒヤしながらも
その力を磨いていくしかありません。

 

さて、その具体的な方法は??

というのを紹介するのが冬季フォーラムの
分科会です。

 

 

 

 

 

 

 

 

松島へ。そして東京へ。

私の叔父夫婦は南三陸町被災しました。
いわゆる「津波マンション」の屋上で25名位で一晩あかし、
救出後、息子のいる名古屋に行きましたが、
結局は住み慣れた宮城がいいと、登米の仮設住宅に住んでいました。


先頃やっと仮設住宅から越したと聞きました。

仙石線も石卷まで開通したのはつい最近の話です。
徐々に復興は進んでいますが、本当にゆっくりです。

 

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仙石線の「石ノ森章太郎電車」?今回はじめて目撃。

 

仙石線に揺られて約40分。

松島海岸駅は雨が降っていました。
結構寒い。


最初はお約束の五大堂に行ってから、
瑞巌寺へ。

 

津波で参道の並木が傷んでおり、
養生工事が行われていました。

 

震災後、何度か来ていますが、

「ここまで津波が?」という事実に、相変わらず
胸我痛みます。

 

平成の大修理の最中で、本堂は拝観できませんが、
仮本堂でご本尊や政宗公のお位牌に参拝。

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★五大堂。サザエさんが仙台に来た時には行くようです。

 

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★政宗公のお位牌。貞山公というのは「お山の大将」という意味だとガイドさんが言っていました(となりにツアーの皆さんがいたもので)

 

その後、今だけ公開している陽徳院(正室愛姫)御霊屋、實華殿へ。

紅葉が雨に濡れていました。

 

この辺りになってくると

寒い!というわけで、しばらくは雨を避けようと
そして私のもくろみ(?)もあり、
「みちのく 伊達政宗歴史館」へ。

 

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ダース・ベイダーのヘルメットと、政宗公の兜の関係を知ったグレゴリー君

 

結構ここ、好きなんですよ(マニアだから)

 

松島に行ったら是非訪れて下さい。

 

そしてその後、そろそろお昼だねということで
伊達政宗歴史館の隣のバーベキュー屋さんに入りました。

 

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★寒いので、日本酒です。冷酒だけど。

 

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★活ホタテが二個で500円でした。

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★蒸しホヤを炙って食べる。ホヤがダメという人もいますが、東北系の瀧澤さん、私はともかくとして、全員ホヤを美味しくいただいたのでした。

 

そして駅へ戻る途中、寒くなったので、暖をとろうと
お土産屋兼喫茶店のようなところへ。

 

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★逃げずに「牛タンサイダー」を試してみました。
後味が牛タンでした。

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★牛タン饅頭。

 

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★男らしく?腰に手を当て「牛タンサイダー」を飲み干す瀧澤さんと「殿」。

 

というわけで、仙石線で再び仙台まで戻り、
高速バスで帰る瀧澤さんを送った後、新幹線組は新幹線で東京へ。

 

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伊達政宗弁当。駅弁は新幹線構内のNewdaysが一番充実していました。
お昼を食べても駅弁は食べるのであります。

 

大宮で「殿」が下車、東京駅に着いたグレ君と新さんと私は無事解散。

二泊三日の旅が終わりました。

 

今回は「グレ君に一度全国大会の雰囲気を味わってもらう」
「アメリカに帰る前に、お墓参り」というのが目的でした。

 

それにしても濃い旅程でした。

 

いずれにせよ、引率のセンセイは何かと大変です(笑)

 

仙台には写真撮影でよく来るのですが、
写真はまたゆっくり撮りたいと思っています。

 

今回は雨と時間の都合で、せっかくライトアップされていた
円通院に寄ることができなかったのですが、
それはまたの機会に。

 

 

 

 

いざ葛岡へ。

朝6時にホテルのロビー集合。

 

降雨100%の予報でしたが、
朝6時はまだかろうじて曇り空でした。

 

数日前、実家が福島である
実行委員の香ちゃんから
「お墓参りには参加したい」という連絡があり、
彼女は福島から車を飛ばしてやって来ました。

 

彼女のお祖母様は、9月の南会津の伝統療法
カンファレンスに来て下さいました。

 

三浦先生が治療をしたのですが、
その後、段差がある部屋を移動する時、
人の手を借りなければ移動できなかったのが、
一人で移動できるようになったのだそうです。
(動画を観た三浦先生談)



香ちゃんは福島に帰る度に
お祖母様に足趾の操法®をしていたそうですが、
この定期的なケアもよかったようです。

 

お墓参り。

 

今回、来年アメリカに帰るグレ君と、
一昨年の仙台の大会の当日に
娘が生まれた新さんは、初めてです。

 

まあ、操体やってるなら
一度は行くべきでしょうという。

 

三浦先生が
「アメリカに帰る前に、一度連れて行きたい」
という気持ちもあってのことです。

 

タクシー一台と香ちゃんの車に分乗した一行は
郊外の広大な公園墓地に向かいました。

 

葛岡霊園には、私の親戚も何人か入っています。

 

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無事にご挨拶を終えた一行は、
昨日より損ねた大崎八幡へ。

 

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宮城県には国宝が二つ。そのうちの一つがこの大崎八幡です。
桃山様式の華麗なる建物にいつもながらうっとり。
カミサマのお住まいですから横から撮影。

 

そして、仕事のため東京に早めに戻る三浦先生を香ちゃんにあずけ、
松島観光部隊は仙石線で松島に向かったのでした。

 

 

 

損したくないニッポン人。

私は現在、易の修業中である。

断易(筮竹を使うモノ)と、断易(五行易ともいう。
台湾で主流で、八面体サイコロを使ったりする)だ。

 

 

学校は、開校が昭和13年。

 

さて、この歴史ある占いの学校に
あるノンフィクション作家が訪れた。
それが高橋秀実(たかはしひでみね)氏である。

 

 なぜ、高橋氏が占いの学校に現れたのか?

 

それは「損」という言葉の意味を知るためだ。

 

高橋氏は、損という言葉の意味を求めて
横浜中華街まで赴くのだが、そこでは「損」の
意味を知ることはできなかった。

 

そこで、高橋氏は日本易道学校(新大久保)に
向かい、中村三夫先生に会う。

 

「山があり、そこを小さな沢、つまり川が流れている。

それが『損』です」

 

これは易の六十四卦の41番目、「山沢損」からきている。

上半分を外卦、下半分を内卦という。
上は陽1本に陰が2本で。山を表す。
下は陰1本に陽が2本で沢を表す

 

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山沢損。
損して得とれ、という時期を示す。

雨などが振り、山は少しづつ削られる。
山自身は損しているのだが、
川は流れて次第に広くなり、
下流に肥沃な大地を作る。

山にとっては『損』でも、
それが周囲を育んでいるということなのだ。

 

そしてこの山沢損を逆さまにしてみる。
これを「倒卦」という。

相手から見た立場を考えるのだ。

 

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風雷益。
ビッグチャンス到来のとき。

 

上は陽2本陰1本で風
下は陰2本に陽1本で雷。

 

つまり、自分にとっての損は、
相手にとっての益だということ。

 

ちなみに「損」というのは
女性上位のことで、それは「泰」、すなわち
安泰につながる。そして「損」が極まると

「損せずしてこれを益す」という境地になるのだという。

 

「損」は極まると損しないで「益す」。

 

自分は損せずして相手に益をもたらす。

 

損したくないなどと思ってはいけない。
「損」の中にこそ男の生きるべき道があり
そこを着実に歩めば損しない。(高橋氏)

 

のだそうである。

 

女性に合わせるふり(損する)をすれば、
安泰につながる。

 

そして。安泰が極まると
自分が損をせずに相手に益を与えることができる。

 

なるほどね。

 

この他にも、
ポイントを貯めるとか
婚活、離婚なかなか興味深い
目次が並んでいる。

 

読後だが、

損したくないという思いが
損したくないという行動を生み、
結局損してるんじゃない?

 

 

操体の専門家の地位向上のために。

一般社団法人日本操体指導者協会
設立したのは、2010年のことです。

 

操体の専門家の地位向上のためです。

 

医道の日本社などからは、
三浦寛先生による操体の専門書が何冊も出ています。

操体臨床への道しるべ―快適感覚に導く診断と操法

操体臨床への道しるべ―快適感覚に導く診断と操法

 

 にもかかわらず、

一方では「操体って健康法でしょ」という
意見も多いのです。

 

つまり、操体は臨床であると思っている人達と
操体は健康体操であると思っている人達がいるのです。

 

多数の人が「操体法って健康体操」派だと思われます。

 

これは致し方ないことかもしれません。

 

もっとズバリと言えば、

操体を学ぶには時間と自己投資が必要だと思っている人達と
操体は健康体操だから、時間もお金もかからないと
思っている人達の違いです。

 

このミゾをどうにかしたいと思ってはいるのですが、
なかなか歩み寄ることができません。

 

歩み寄ろうと我々も努力しているのですが。

 

グランドキャニオン並みのミゾというか谷が
横たわっているのです。

 

★これに嫌気がさして、操体から離れる人も
いたりします。。。

 

それならば

 

ミゾを埋めるよりも、
それならば、操体臨床家の地位を向上させて
若手で実力のある指導者を育成しようと。

 

操体プラクティショナー®
操体実践者、操体の専門家)という
言葉を作ったのは、2000年くらいのこと。

 

最近でこそ、色々な名称が
登場していますが、
操体実践者には名称がありませんでした。

 

実際
操体というものをやっています」というと
「整体じゃないんですか」とほぼ100パーセント聞かれます。

 

かといって「操体師」というのは、
なんだか整体師の真似のようですし、
実際操体と整体はそのプロセスが全く違います。

 

整体は悪いところを動かす
操体はいいところを動かす

 

こういうことも踏まえて、
操体をきちんと、手順を踏んで
プロフェッショナルとして活動するに値するという
証として、
操体プラクティショナー®の認定を行っています。

 

文武両道、というのが理想です。

 

技術ばかりでも
理論ばかりでも足りません。

 

このバランスです。

 

机上の理論だけでは、
実践哲学である操体は方手落ちですし、
技術だけでは、
痛み取り屋とか技術屋です。