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操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体相関家系図 続き。

先日6月8日、大阪で師匠が講演した時のビデオを編集している。

仕事などで参加できなかったメンバーもいるため今度、東京操体フォーラム実行委員の集まりで鑑賞会をやるのだ。

編集作業をしながら、メンバーがメモしておいてくれた質疑応答の内容や、参加者の反応を思い出す。

今回、色々な疑問があって調査してみた。
また、私は操体の家系図も書いているので面白い事が分かった。

というのは、現在関西及び中部地方での最大勢力の操体は(一般向け健康体操として、マダム層が集う教室が殆どである)何だか私が師匠から学んだ操体と、どうもテイストが違うと思っていたのだ。

現在古参の先生方の殆どは、少なからず師匠の教えを受けている。というのは、橋本敬三先生は集まって来た方々に「東京に弟子の三浦がいるからそっちにいけ」とおっしゃったので、大抵は師匠経由なのである。何故なら、敬三先生は「操体の定例講習」というのをやっていなかったからだ。ところが今回わかったのは「最大勢力」は、ショートカットで大阪に伝わり、そこから昨年お亡くなりになった最大勢力のボスに伝わったのである。


関西および西では「操体とは、健康体操とか養生法であり、自分でできる健康法であり、安価に簡単にできる」というように広まっているのがメインである。

関東というか東京圏では、創始者が医者で実際に臨床の場で用いていたように「操体の臨床家育成」という目的で、講習が行われている。

つまり、健康体操・養生法、自分で簡単に安価にできる、というのが関西で、
割と長期間しっかり勉強し、操体の臨床を行うというのが関東のようである。

橋本敬三先生は、患者には「簡単だヨ」とおっしゃっていたが、弟子には「よくこんな大変なことに足をつっこんだな〜(でも、操体は面白いぞ。一生楽しめるからな)」とおっしゃっていた。

関西には「簡単だヨ」が伝わり、関東では「大変なことに足をつっこんだな〜」が伝わったのである。

 

以前「講習の受講料が高い」という話を聞いたことがあるが、確かに自分でできて簡単な健康体操に大枚を払って長い時間はかけない。例えば私だってラジオ体操を習うのに
二年かけて数十万は払わないだろう。

実際私は大阪の会場で、若手指導者の一人と話をしていて「私は操体ってずっと安いもんだと思ってましたよ」と、言うのを聞いて少し驚いた。彼は師匠の実技を見て色々私に質問をしてきたのだが、質問のレベルが当日のセミナーのレベルを越えていた。
(ちなみに、参加費は一人2000円である。師匠の講義内容は10000円頂いてもいいレベルであった。私達は普段そういう感覚で講義を受けているし、関東で臨床家向けの実技指導有りのセミナーを受けたら何万円台というのは珍しくない。ここからも、対象者が一体誰なのかというのがよく分かる。

「今日の内容は、2000円じゃ安すぎますよ」と私は彼に言った。

「それが一番知りたいんですけどね」と言ってから彼は私は操体ってずっと安いもんだと思ってましたよ」と、言ったのである。

指導者がこのような意識を持っているからには、やはり関西では「操体は簡単で安い健康体操」という風潮があるのだろう。

 

しかし、解剖学や基礎医学から勉強し、人様のからだを治療費を頂いて診るようになるには、時間もかかるしお金もかかるが、これは自己投資なのだ。

この辺が大きな違いなのだなと思った。なので、あちら側からみれば「なんであんなに投資と時間をかけて勉強するんだろ」と思うだろうし(自分でできて簡単で安くできる健康体操を習うのに??)、私達からみると「クライアントから、自費でお金を頂戴できる結果を出せるような診断法と治療法を長期間にわたって習ってるんだから、違うでしょ」となる。

この風潮がいいとか悪いとか言っているのではない。
認識と操体の伝わり方と、捉え方が根本的に違うことがよくわかったということだ。