操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

御礼 フォーラム終了

2022年春季東京操体フォーラムは無事終了いたしました。

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今回のフォーラムのテーマは「実技」。私は介助補助について話をしました。

これから後輩の指導にあたる若手のために、介助補助の指導法についてです。

 

三浦先生の講習でサブ講師を務めている際、体格や条件が同じなのに

上手い下手に分かれてしまう。

 

野口晴哉氏が、弟子入希望する人に対し、向いていない人は断ったという話がありますが、多分この辺りを見ていたのでは、と思ったりします。

 

 

橋本敬三先生から三浦寛先生へ

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千島学説の冊子です。橋本敬三先生からのメッセージが表紙に記されています。

千島学説は「早すぎた」感がありますが、敬三先生は三浦先生に50数年前

 

「自分のやっていることは60年先を行っているから、今理解されなくても仕方ない」とおっしゃっていたそうです。

 

そろそろ60年。

時代が橋本敬三に追いつくのでしょうか。

 

 

 

 

操体法東京研究会の講習。

今日の午後は、操体法東京研究会の定例講習です。

講習三年目と八年目くらいのメンバーが参加しています。

 

このくらいのレベルになると、第三分析(皮膚へのアプローチ)、第四分析(息診・息法)や、新重心理論による操法(第五分析改め)の勉強になってきます。

 

また、実際にクライアントを診ているメンバー達なので、かなり実践的です。

机上の理論ではなく、実際の臨床で使えるか(効果を出せるかどうか)というのも大事なポイントです。

 

このような場合、症例集や臨床例集も話題に上がるので、非常に参考になります。

 

昔からあるのですが、看板やネットに「操体」と書いてあっても、実際に行ったらやってもらえなかったという話はかなり多く聞きます。

(最近も聞いた)

 

私自身も、操体関係の本(故根本良一先生の本)で「操体法実施施設」に書いてあるところに問い合わせたら、どこもやってくれなかった、という方が来たことがあります(うちもそこに掲載していた)。

 

操体法の実際」という本があります。

あの本にも、昔は「操体法実施施設」の掲載があったそうですが、

「掲載されていても、実際はやってくれなかった。やってもらえなかった」ところが多かったので、削除されたと聞いています。

 

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仰臥膝二分の一屈曲位で、膝を左右に傾倒するというのは、操体の動診の中でもおそらく一番有名なものではないかと思いますが、殆どの場合「関節や筋肉の動き」になるかと思いますが「関節や筋肉の動きではない」身体性を被験者に表現してもらうという試みを行います。

 

操体の常識は世間の非常識、というのは私も心得ていますがその操体の常識をさらに打破し続ける三浦先生は凄いなと思います。

 

操体法東京研究会の新規定例講習は、5月開講予定です。今回は一年ですが、終了後、上のコースに進むことが可能です。

なお、私が学んだ時よりも、かなり早く操体がマスターできるよね、といつも思います。

体感で言えば、私が三年かけて習得したものを、一年で習得できる、的な感じです。

 

www.sotai-miura.com

 

2022年度 操体法講習会開催 | 操体の講習 | 操体 三浦寛 人体構造運動力学研究所

 

なお、今回も畠山はサブ講師として参加、また、今まで手技療法を学んだことがない方のための補講(視診触診講座)も担当します。

 

 

 

 

 

 

易は「周易」だけじゃない。「断易」もあるよ

先日、あるところで会った方と占いの話になりました。

 

私は周易もやりますが、断易(五行易とも言う)も勉強しています。

 

周易(いわゆる日本で普通に「易」と言われているもの)が、「情」なら、断易は「理」と言われるそうです。

 

また「周易」が「物語」ならば、断易は「方程式」のようなイメージがあります。

 

あることの変化についてみるならば、周易がいいかもしれませんが、ばっさり「イエス・ノー」とか「これは儲かるか、儲からないか」というような問いかけには、断易は最適です。

 

なお、私は周易も断易も、独学ではなく、日本易道学校という占いの専門学校(創立昭和13年)で学びました。断易にいたっては、面白いので、講習にはずっと参加しています。

 

そもそも断易の講習をやっているところは少ない上に、独学では(例えば四柱推命とか東洋占術を何かマスターしていれば、可能かもしれません)かなり大変だと思います。

 

ちなみに、私が易道学校に行ったのは、独学で壁にぶつかったからです(壺中堂の新部健太郎先生も、私の周易の先生の福永利貞先生もそうおっしゃってました)。

 

というわけですが、。

2022年10月から、断易の講座が始まるので、お知らせです。

 

nihon-ekidougakkou.info

 

断易学科(夜間部)
開催日時10月開講(第3木曜日)、午後7時~9時

講師は、東洋占術の大家、東海林秀樹先生です。
なお、この学校の特徴ですが、途中からの参加はできません。講義の進捗にも関係してくるからです。

 

9月15日には、無料でのオリエンテーションもありますので、興味のある方は、是非ご参加下さい。

 

私も10月からの講義には参加予定です。教室でお会いできるといいですね。

 

 

 

からだの使い方をチェックすることが、操体臨床の近道です。

先日いらっしゃった方ですが、30年程前に、秋葉原にある都内の操体専門の治療室に行っていたとのことでした。

 

「ベッドがたくさん並んでいて、一度に操体をやっていました」

(へえ~。ベッドを並べてですか)

「私は年配の女性の先生にやってもらっていました」

「最近また腰と足の調子が悪いので。。友達が整体を紹介してくれたんだけど、一度整体で壊されそうになって、やっぱり操体が自分には合ってるなと思って」

 

というわけで、まずは、からだの使い方をチェックしました。

この方は、モノを拾う際、右足を前に出して、膝の裏筋を伸ばしたままきゅうくつな姿勢で拾っていました。

 

(あちゃ~。これじゃ腰と膝にくるよね)

この方の場合、これを修正すれば、大丈夫です。勿論ウン十年のからだの習慣なので、一日二日で修正できるわけではありませんが、大丈夫。

 

「30年前行っていた操体の治療院では、からだの使い方動かし方は、教えてくれませんでした?」

「教えてくれませんでしたね。行ってやってもらって、という感じです」

 

なるほど。ベッドが沢山並んでいたら、ひとりひとり個別に指導とかできないよね。。。

 

この日、私がやったのは、足趾の操法です。

充分に味わっていただきました。

 

その後、右の臀部が痛むというので、臀部梨状筋と、仙腸関節のあたりを調整したところ

「これはきもちいいですね」とおっしゃる。

 

しめしめ。

 

「きもちのよさが消えるまで味わっていていいですよ」

「抜きたくなったら、抜いてかまいませんから」

 

私は何もいいませんが、「からだが選択して」ふわっと抜いてくれました。

 

その後、からだの使い方、動かし方のポイントを、日常生活に取り入れられる範囲で(あまりハードルが高いと続きません)指導しました。

 

このようにさくっと書いていますが、実は、D1'(ディーワンダッシュ)、第二分析、第三分析、第四分析、新重心理論による操法をミックスしています。

 

実践力が100あったら100出すのでは、力尽きてしまいます。

実践力の在庫を500くらいもっていて、100くらい、適材適所を選びながら出すのが理想的かなと思います。

 

 

 

 

 

 

2022年4月9日実践易占入門 開講いたします。

お待たせ致しました。

4月9日(土)17時からオンラインで開講いたします。

 

★易ってなんとなく面白そう!的な感じでOKです。

 

2022年4月実践易占入門 2022年4月9日(オンライン・Zoom) - こくちーずプロ

 

www.kokuchpro.com

 

タロットもそうですが「死神」のカードが出たからといって「すわ!死ぬ?!」というわけではありません。

易も得卦(とくか)から、イメージを膨らませて編集するのがポイントです。

この辺りを学ぶに一番いいのは、例題に触れるとか、他の人の解釈を聞いたりすること。

独学ではなかなかこれが難しい。

私(畠山)自身も日本易道学校周易を学びましたが、やはり他の方の解釈を聞くのが非常に勉強になりました。

 

また、ここが易の面白さでもあります。

 

皆様のご参加をお待ちしております。