村上和雄先生は、『日本笑い学会』に入っておられると聞いたが、
笑いは免疫力を高めるらしい。有名なのは、アメリカのジャーナリスト、ノーマン・カズンズ氏の症例だ。不治に近い難病を笑いで克服した話は興味深い。
笑いと治癒力 (岩波現代文庫―社会)
ところで、最近よく寄席に行く。結構好きなのだが、実際に行き始めたのは結構最近のことだ。巷では落語ブームだそうだが、私はあまり大きなところに行った事はない。NHKの連ドラで流行ったという話も聞いたが、盛り上がったのは関西だけで、関東では視聴率もあまり高くなかったらしい。というか、私はNHKの朝の連ドラは見ないので、その影響ではない。
今まで行った事があるのは、お江戸広小路亭 と、a href="http://www1.odn.ne.jp/~engeijou/nihonbashi.html "お江戸日本橋亭 位である。友人に落語に詳しい方がいて、そのご縁でもあるのだが。
昨日はお江戸日本橋亭に行った。家からも30分かからない。私もまだまだ寄席初心者なので、最初に寄席に行ったときは「へえ」と思った。テレビやラジオで放送されているものは、『枕』がない。
(まくら【枕】 落語の導入部分。世間話などから客の反応を見て出し物を決めたり、 本題やさげの解りにくい言葉などに関連した小噺などを振ったりする。)
実際寄席に行くと、枕が結構面白いということがわかった。特に面白いと思ったのは、枕から本題(?)に入る時の切り替わりのところ。いきなり噺家の口調が変わり、客の意識がぱっ、と変わる。これが何とも言えずスリリングなのである。これが生(ライブ)の面白いところなのかもしれない。
空気を読む間合い、相手(客)の意識の変え方、手ぬぐいと扇子で何でもこなしてしまうからだの使い方、「勉強になるなぁ」と思ってみている前に、笑ってしまっているのだが。
昨日出ていたのは、古今亭寿輔師匠 )結構ツボに入る(笑)。おそらく、ホヤとかブルーチーズじゃないが、、
病みつきになる人はなるに違いない。。。。。
『言葉の誘導』で悩んでいる操体修業中の方、一度寄席へ足を運んでみたらどうだろう。コミュニケーションということで、何か役に立つと思う。
いい芸に触れるのも、臨床家の一環です(笑)