お暑うございます。
気温が39度を超えたとか、とんでもない暑さですね。
以前にも書いた記憶がありますが「甘酒」て、
俳句の季語でいうと、夏のものなのだそうです。
江戸時代、冬の寒さより、夏の暑さで
亡くなる人が多かったそうで、
甘酒は栄養ドリンク的に飲まれていたんだそうです。
江戸といえば、
今年はついに「太田記念美術館」(浮世絵専門店)の
年間パスポートを入手しまして、エンジョイしております。
そして、先日は河鍋暁斎展「
画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル|三菱一号館美術館
」にも行ってきました。
浮世絵好きにとってはなかなかいい展覧会が続きます。
仙台では
これは見逃せないですな。
そして、
大英博物館で大好評だった「SHUNGA展」が、細川の殿様の男気で、ついに開催されることになりました。
「画鬼暁斎」展でも暁斎の春画が何点か出ていましたが、
そもそも「わじるし」とか言って、皆で観て「あははは、こんなことあるわけないじゃん~」とか、豆本を持ち歩いて「オレ、こんなの持ってるんだぜ」と互いに見せ合ったり、お武家様でもお姫様のヨメ入り道具だったり、とっても日常的はものだったんですね。
まあ、開国後、混浴禁止とか色々タブーが持ち込まれたわけですが、江戸時代のおこちゃまは、相当ませていたといいます。
というわけで、今日は私がよりすぐった、Kindleで読める(笑)、江戸時代モノの「艶っぽい漫画」をご紹介したいと思います。

好色一代男異聞 鷲羽屋みだれ帖: (1) (ぶんか社コミックス)
- 作者: 葉月つや子
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2014/11/17
- メディア: Kindle版
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これは井原西鶴のデビュー作ですが、作者の葉月つや子氏(私は色々な意味から、葉月氏はオトコではないかと思っております。どうなんだろう)曰く、原作の「好色一代男」を読んでも「あまり面白くない」ので、原作にはないキャラやストーリーを加えたそうです。
濡れ場はかなりしつこい(笑)。
でも、世の中の殿方にとっては勉強になると思います(笑)
主人公の世之介って、確か最後は船にのって「女護島」に旅立つんだっけか。

好色一代男異聞 鷲羽屋みだれ帖: (2) (ぶんか社コミックス)
- 作者: 葉月つや子
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2015/07/17
- メディア: Kindle版
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これは「乱」とか「乱ツインズ」に連載されているものですが、
江戸時代の庶民からお武家様まで、色々な文化を艶っぽく紹介しているもの。
絵柄が可愛く、ハッピーエンドが多いので安心?して読めます。
レディコミの女王、魔木子先生の「うらめしや」。
ホラーとセクシーメインなのですが、ストーリー展開が面白いのと、
最後は人情でしめるという面白さ。
これは江戸時代よりもちょっと前、室町時代のお話ですが、
「南総里見八犬伝」を大胆に解釈したもの。
犬塚信乃はオトコとして育てられた女子なのですが、玉梓の呪いで、オトコと交わることにより、相手の精を吸いつくして殺してしまうという因果な身。
しかし、同じ玉を持ち、からだにボタンのアザを持つ犬士だったらエッチをしても大丈夫(笑)という設定です。
魔木子先生のラブシーンは品があって美しいのです。
これは隠れた名作。
新吉原を闊歩する「源氏屋」(お女郎さんをプロフェッショナルに仕込むお仕事)と、彼をめぐる花魁達の話。勿論「源氏物語」がベースなので、「葵」「六条」とか、源典侍(げんのないしのすけ:色好みの高級女官。本作では間夫が昔100人いたという元花魁の遣り手さん)とか、末摘花とか色々出てきます。
このシリーズは3巻ありますが、本編以外の短編で面白いのが「女枕絵師 春狐堂」というヤツ。これは江戸時代というよりは明治2年とか、まだまだ江戸の香りは残っていても、文明開化が近寄ってくるお江戸の話。枕絵師というのは春画つまり枕絵を描く絵師。個人的には北斎の娘、葛飾応為を思い出したりもしなくはないです。
再び魔木子先生登場。くノ一のお梛(なぎ)と、将軍のご落胤、京也のお話。
大奥とかエロ坊主とか、時代劇にはこれだろ!というネタ満載。美人がたくさんでてくるので目の保養。お梛はくノ一の「色の道」をしっかり叩き込まれております。
短編集ではありますが、いわゆる「江戸の悪女」を描いたもの。
何で私達は悪女とか悪者になんとなく惹かれてしまうところがあるんですかね。
というわけで、色々時代劇コミックをご紹介してみました。
なお、番外編ですが、私が毎年8月に思い出すのが
「ダークネス」です。
敗戦直後、米兵から日本の婦女子を守るためと「性の防波堤」として
組織されたRAA(特殊慰安施設協会)から、焼け跡にクラブを作り、
日本の裏社会を操った1人の女性の話。
戦争というのは裏に略奪とか強姦とか、勝った国の兵士の性欲処理とか
そういうこともあるということ。
戦争反対。