操体法大辞典

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貞女の夢 文楽・江戸唄リミックス

池上の實相寺で「貞女の夢 文楽・江戸唄リミックス」を鑑賞。文楽は初めて(というか、邦楽コンサートなんて初めて)。
普通は江戸唄と文楽は一緒にやるものではないのだが、リミックスということで。感想はと言えば、「面白かった!」の一言。私が見たのは、本当にさわりのさわりのところ。まず最初にどんな話なのか予習した。「艶姿女舞衣 酒屋の段」「桂川連理柵 帯屋の段」「橋姫」。大凡の話は、女が耐える話で、真ん中の話は、40歳の分別ある男が14歳の娘と心中し、その奥さんが心中吐露するという話。最後の「橋姫」は、「丑の刻参り」ではないが自分を捨てた男とその相手の女を恨むあまり、貴船神社に願掛けして鬼になってしまう姫の話。特に最後、人形が姫から鬼女に変わる辺りは目が釘付けになった。
それから、西松布泳師匠の唄と三味線(姫が鬼に変わる辺りのバックグラウンドミュージックは迫力満点)は、間近で聞いて驚いた。
オペラとか西洋声楽とは違う声の出し方は、なかなか耳から離れなかった。義太夫節、繁太郎節も生で聞いたのは初めてだったが、太夫は「顔で歌う・語る」みたいだった。同じ三味線でも鶴沢清志郎さんの三味線は、西松師匠のと全く音が違う。なんというか、チューニングをゆるくしているようで、小まめにチューニング(?)をしていたのが印象的だった。

本門寺では一本だけ桜が咲いていた。何故かこれだけこの時期に咲くらしい。

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