私は仏弟子ですが、ヴァチカンものは大好きなんです。
限りなく現実に近いノンフィクションですが、名誉教皇ベネディクト16世と、フランシスコ教皇が登場します。
特筆すべきは、ベネディクト16世は、アンソニー・ホプキンス、フランシスコ教皇を、ジョナサン・プライス。
映画好きならば、レクター博士(羊たちの沈黙)と、サム・ラウリー(未来世紀ブラジル)だ!と、気づくでしょう。
すごい組み合わせです。
二人の大ベテラン俳優のやり取りが、なんともよい感じです。
二人がテレビでワールドカップを観戦(フィクションだそうですが)するシーンなどは、なんだかすごくほっとします。途中で出てくる、ヴァチカンの名所も見物です。
そして、私が今、ドはまり(笑)しているのが、Huluで視聴できる
「ヤング・ポープ」です。
俳優、ジュード・ロウが、47歳史上最年少アメリカ人で初のローマ教皇、ピウス13世になる、というドラマです。
ヤング・ダンブルドア先生も、クリーのスターフォース長官も良かったのですが、 ヤング・ポープ(若き教皇)は、当たり役ではないでしょうか。
法衣がめちゃくちゃ似合うのもすごいし(豪華絢爛)毎回オープニングでは、画面からウインクしてくれる?というサービスつきです。
おまけに、タバコをプカプカというやんちゃぶりです。おまけに尊大だし(笑)。
無表情の演技もたまりません(私情)。
こんな感じですから、さぞかし新しいやり方をするのでは、と思ったら、まさかの「バリバリ保守」(神職者の同性愛禁止、中絶の禁止、安楽死の禁止など)。
ダイアン・キートンが、ピウス13世(レニー・ベラルド)の育ての親、シスター・メアリーを演じていますが、他の登場人物もクセだらけで(顔にインパクトがあるので、キャストが覚えやすい)いい味を出しています。
また、最初は敵役だったヴォイエッロ枢機卿が段々と若い教皇の味方になっていく行程も見物です。
なお、操体的 な眼でみると、両手外旋すると、両肩が下がり、首が後ろに軽く倒れ、軽く後屈します。
神々しい姿勢になります。はい。連動の勉強でした。
The New Pope: He Has Risen (Season 1 Episode 7 Clip) | HBO
こちら、続編の The New Pope からのクリップです。
本作の最終話で、ピウス13世は倒れてしまい、昏睡状態に陥るのですが、当然ながら、目覚めます。
これでは、法衣ではなく、白い海パンで浜辺を歩いて行くのですが、インパクトありすぎです。海パンが白く輝き、最後は青い衣の女性(マリア様?)もクラクラして倒れちゃう。
また、レニーはヒッピーの両親に「ヴェネチアに行くから預かって欲しい」と、孤児院に預けられて育った過去を持っています。
そうです。私が大好きなヴェネチアも出て来ます。
サンマルコ広場が出てきた時は「うわ!」でした。
オープニングの、赤ちゃんの人形が積まれているのって、ベネチアの、サン・マルコ広場なんですよ。
なお、ピウス13世(レニー)は、14歳の頃、死の床にあった女性を回復させたり、悪行を尽くしていたアフリカのシスターを祈りで罰したり、子どもに恵まれなかった女性に、男の子を授けたり「奇跡」も起こしたりします。
二回三回と見るごとに、細かいところがわかってきます。
続編の日本公開が待ち遠しい限り。