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操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

ボストン美術館 日本美術の至宝と美術展

 先月のことになるが、上野の国立博物館に「ボストン美術館 日本美術の至宝」を観に行ってきた(6月10日まで開催)。
諸般の事情で知人と行ったのだがやはり美術展は一人で行くに限る。もしくは、最初一人で行って、二度目は誰かと行くのがベストなのではないか。あとは、気心が知れた親しい人と行くに限るのではと思う。今回は、諸般の事情で、年上の男性方の手を引いて鑑賞することになったのだが(はぐれると困るから、畠山サンに手を引いて欲しいというリクエストあり)。知人の知り合いの方なので、「イヤです(にっこり)」とも言えず、リクエストにお応えすることになった。
年配の方と言えど、途中で手をぎゅっと握られるというのは落ち着かないものである(笑)。まあ、今回は敬老孝行ということにしておこう(笑)。

最近の美術展は音声ガイドがなかなか良い。今回の音声ガイドは女優の中谷美紀嬢だったが、今回は音声ガイドを聞くという選択肢がなかった。
阿修羅展の時は確か黒木瞳さんの音声ガイドだったが、最近の音声ガイドは非常に出来がいい。六本木ヒルズで歌川国芳展を見た時も、音声ガイドを借りたが、これもなかなかよかった。
結局は音声ガイドなしとありの両方を試してみてもいいのではないか。音声ガイドを聞きながらアートの鑑賞をするという事自体が「一人でじっくり見たい」という姿勢の象徴みたいなものか。

高校時代、新宿の伊勢丹で「ダリ展」があった。同級生二人と行ったのだが、私以外の二人は、素描からじっくり見るタイプだったので、好きな絵を直感で選んで鑑賞する私とは全くタイプが違い、一時間近く待つ羽目になった。モトを取るため、全部見るぞ、みたいなスタンスで、その時「あ〜あ、今度から美術展は一人で来よう」と思ったのである。

その数年後、英国の同じ年の男性と「ジャポニズム展」を国立西洋美術館に見に行ったことがある。日本に来ている外国の方なので、やはり日本とかオリエンタルなものに興味があったのと、興味が一致したので楽しく鑑賞したのを覚えている。アートの鑑賞はやはり波動が一致すると楽しいものなのだ。結局、同じ人ともう一度見に行った。今、彼はどうしているやら何だか懐かしい話である。彼、今は何をしているんだろう(笑)。スペイン人の母とのハーフで、なかなかいいオトコだったっけ。

一昨年、初めてヨーロッパに行った時、マドリッドプラド美術館に行った。ここの見所はベラスケスとエル・グレコ、ゴヤなどである。ベラスケスは日本に来た時見に行ったが、やはり展示の雰囲気で変わるのだなと思った。ゴヤの「着衣のマハ」は昨年日本にも来ていたが「裸体のマハ」の隣に展示されているのが面白いと思った。思ったより小さい絵だった。
昨年マドリッドに行った際は、ソフィア王妃芸術センター(プラド美術館の向かい)で、ピカソの「ゲルニカ」を見た。やはりマドリッドに行ったからには一度は見たいと思ったのだ。
ソフィア王妃芸術センターには、ピカソの絵が数多く展示されている。私達は普段、作品の中のほんの一部しか見る機会がないが、数を多く見ていると、ピカソが単に極端にデフォルメした絵を書いたのではない、ということが何となく分かってきた。大量にピカソの絵を見ていると「ゲルニカ」の意味が何となく伝わってくるのである。これも実際美術館に行ってみないと分からないことだ。

今回の「ボストン美術館」目玉、曾我蕭白(そがしょうはく)の「雲龍図」、長谷川等伯の「龍虎図屏風」は大迫力。尾形光琳伊藤若冲や狩野派の名作が展示されている。これが日本のモノではないとは、何とも残念な事だ。
明治の混乱期の廃仏毀釈で、多くの貴重な仏像が焼かれたりした。今ボストン美術館にある素晴らしい国宝級のコレクションもヘタをすれば焼かれてしまっていたのだ。今回は大規模なお里帰りなのである。
今回は平安時代から鎌倉時代にかけての仏画が多く展示されていた。今は少々色褪せてはいるが、当時はさぞ豪華で美しい輝きを放っていたであろう、と私は夢想した。
多分、コンピューター解析で、描かれた当時の色調を再現するのが、オリジナルと一緒に飾られるようになるのではと思う。
今回「曼陀羅(まんだら)」と名の付く仏画が多かったのだが、調べてみると、、日本語では、重要文化財等の指定名称は「曼荼羅」に統一されているようで、要は仏の悟りの境地や聖域を描いたもの)は「曼陀羅」というらしい。

「人体構造運動力学研究所」(所長 三浦寛先生)の壁には、巨大なマンダラが飾ってある。曼陀羅の見方はよく分からないのだが、多分金剛界曼陀羅である。絵柄からみると、日本のものではないようだ。治療に行かれる機会があったら、是非一度ご覧あれ。大迫力の曼陀羅である。

数年前の「阿修羅展」は、最初確か4時間並んで見て、二度目は師匠を誘って行った。三度目は上野で拝顔した「薬王菩薩」「薬上菩薩」に再会したさに九州国立博物館まで見に行ったが、残念ながら薬王様、薬上様は太宰府には来なかったのである。上野とは展示方法が異なっていてこれもまたよかった。翌年、奈良に行った際、奈良の北村先生の案内で、東京操体フォーラムの同志達数人と、興福寺の宝物殿を訪れた。
こういう見方もいいと思う。



師匠の治療所にある曼陀羅。

東京操体フォーラム実行委員ブログより。5月27日から私の担当なのです。