操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

年末に笑う。その2

今年は面白いことが沢山ありました。

 

というのは、私のこのブログ、
大した更新もしていないし、
操体とか非常にニッチなことしか書いていない

 

し、
それも操体関係者しかわからないような
ことばかりなのですが、

 

更新しなかったのに12月5日で「PV1000越えてます」
(月初からカウント)とか、なんだか
すごい数字が出ているわけです。

こんなマイナーなブログを
5日間で1000回も見る人がいるんでしょうか(笑)

 

もしかして、
熱狂的なファンとか(爆)
またはクレームつけたくてチェック?

 

私の知人は
「あんたがヘンなことを書くから、
見張ってる人がいるんじゃないか」とか

 

「きっと毎日チェックされて、
プリントアウトされて、赤線とか

黄色いラインマーカー引かれてるよ」とか言われます。

 

新潟の全国大会で
ポルトガルでのセミナー」について「のみ」
質疑応答の時間が削除されたのは事実だし、
(以下たくさんあるので割愛)

 

10年前は「皮膚?バッかじゃない」と言っていた
操体関係者が「皮膚の操体マッサージ」
とか、平気で言い出しているわけです。
(私が5年前に予言したことが本当になっている)

 

いずれにせよ、
お読みいただきありがとうございます。

 

期待?を裏切らないように
精進致します(笑)

 

今年は、
橋本敬三先生、ご子息、師匠にもご縁がある
ホテルオークラ東京の本館が、建て替えのため
クローズになりました。

 

ここのヘルスクラブは、
(ヘルスクラブは営業してます)
橋本敬三先生のお言葉によって、
日本で最初に出来たヘルスクラブ
(定義としては、フィットネスクラブよりも
ホスピタリティに重きを置いている)です。


そして、ここは、
(今はどうかわかりませんが)
日本で一番入会金が高く、
会員には芸能人とか政治家などが
通っているところであり、

そういうところに操体が少しでも
関与しているということは
凄いことだと思っています。

 

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年末に笑う。その1

今年もあっという間に大晦日を迎えましたが

皆さんにとってどんな一年でしたか?

私は今年の2月から、周易筮竹で占ういわゆる「易」)、
7月から台湾などでメインになっている
断易(五行易とも言う)を本格的に、専門学校で
先生について勉強しています。

 

周易のF先生に聞いてみたところ
やはり独学で壁にぶち当たり、学校に行ったそうです。
(で、今そこで先生をしている)

一方断易を習っているS先生は、
お母様が「占いはしないけど占い好き」で
占いに助けられるということが多かったそうで、
断易や、奇門遁甲九星気学四柱推命
スペシャリストでもあります。

 

講義では何か実例を挙げて
立筮(占いをたてること)をするのですが、


これが非常に助けになりました。

S先生、すごいアドバイスありがとうございます!

 

また、今年は
年初から不思議なチャンスというか
年の後半にかけて非常に役に立つことを
勉強することができました。

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講習納め。

今日は「操体法東京研究会」定例講習の講習納めです。

 

お陰様で、今年一年も充実した講習を行うことが
できました。

継続は力なり、ということ、
「作法」の体得が重要であることを改めて
痛感した年でした。

 


午前中は私の「足趾の操法®」の集中講座。

今回は、一人の被験者に(今日は師匠孝行で三浦先生)
足(足趾)、両手(手指)、頸部、肩甲骨、
膝窩ひかがみに渦状波®という大サービス。

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感想を聞いてみたところ
「生病老死」という四苦を忘れるようなきもちよさ、
だったとのことです。

 

 先週の講習では、この本が紹介されました。
私達が感じる「漠然とした不安」は、
「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」という
根源的な問題に行き着くのだそうです。

 

その問題を一瞬でも忘れる境地に
誘ってくれる操体とはすごいものです。

 

また、この本には
「ハウツー」と「行」の違いということが
書かれていました。

 

ハウツーというのは、
「こうすれば女性にもてる」とか
「こうすればやせる」とか、
こうすればこういう御褒美が得られるよというものです。
行というのは、確かに得られるものがあるのですが、
それを明確に書いていない(人参をぶら下げていない)
ことを言います。

 

つまり見返りを求めず、
ひたすらやるということです。

 

実際、行とか修業というのはそんなものなのだと
思います。

 

 

 

 

「生体の歪みを正す」Kindle版

以前、独立開業したいという女子の友人に
話を聞きました。

「独立開業関係の本を図書館で借りようと思ったけど
貸し出し中なので待っている」

という返事がありまして、私は

「本くらい買え」
「図書館で借りるだ?貸し出し中で待ちだ?」
「そんなんじゃ絶体独立開業なんてできんぞ」

と、説教こいたことを思い出します。

 

基本的に本は買うものです。

重たいとか全集とか、図書館でしか借りることが
できない本は当然として、
スピードが必要なビジネス書を図書館で借りるな〜!

というお話でした。

 

さて、

 

「生体の歪みを正す 橋本敬三論叢集」は、
我々操体を学ぶものにとっては必読書と言えましょう。

 

これを読まずして操体臨床を実践する、
あるいは橋本哲学(救いと報いなど)を
学ぶというのは??です。

 

また、これを読まずして
操体を勉強している」というのは
モグリと断言しても構いません。

 

師匠、三浦寛先生が
橋本敬三先生から頂いたこの本を
見せて頂いたことがあります。

 

震える文字で(当時、手の震えがあったそうです)
三浦寛君へ 云々・・」という、今後を頼む
という言葉が裏表紙に書かれていました。

 

この本が企画されてから
出版されるまで10年かかったそうです。

というのは、出版社が
「売れるわけない」という判断を下したので
出版が大幅に遅れたのだそうで、
この本が出た時、
橋本敬三先生は、とても喜ばれていたと
三浦先生に聞きました。


一時、絶版になり、Amazonの中古では
目玉が飛び出るような価格がついていましたが、
オンデマンドとなり、
そして最近ついに、Kindle版が出ました。

 

生体の歪みを正す 橋本敬三論想集

生体の歪みを正す 橋本敬三論想集

 

 私自身は、この本、昔中古で買ったものを
(勿論保存読書用は持っている)
自炊し、OCRで単語検索できるようにして、
どこに何が書いてあるかとか、
どの単語が頻出するかなどの研究に使っています。

 

いずれにせよ、この本って重いので(1キロくらいありそう)
一冊は本で持っていて、出先で
Kindleタブレットで読むというのもいいかも
しれません。

 

操体関係者は、割とアナログな方が
多いので、古参の方は本を持っていると
思いますが、これから勉強する若手の皆さんは、
Kindle版で読むことになるんですね。

 

私は読書が好きで年中読んでいますが、
最近、新書やマンガは大抵Kindle版です。

電子書籍を毛嫌いする方もいますが、
Kindleで言えば(私はiPad miniiPhoneKindle
PaperWhiteの三本立てです)、
目が疲れにくい、文字を大きくできる、
出先ではiPadで読んで、
家に戻ったらKindleで続きを読む、ということを
やっています。

 

足趾の操法とサンタクロース。

今日は「足趾の操法®︎」の個人レッスンでした。

上達の決め手は、やはり模範実技を受けて、質の高い気持ち良さを味わい、なおかつ「作法」(正座の仕方や指使い、重心の軸の作り方)をしっかりやること。

真似ごとはいくらでもできますが、この作法ができていないと、すぐ疲れたりします。

被験者役の受講生が、足趾の操法を受けている最中、「あの、変なこといっていいですか?」
と言いいます。
変なことは大歓迎なので聞いてみることにしました。

「先生が廻している指が、サンタクロースになってきて、それがとっても可笑しくて、笑い出しそうなんです」

「あ、笑っていいですヨ。そういうことあるし」
「私も笑いが止まらなくなったこと、あります。からだの要求だから、従って下さい」

ある人は、お腹の上で「小人が踊ってる」。ある人は海の底に沈んだ感じ。一瞬のうちに深い眠りに落ちる「意識飛び」。

きもちのよさは、色々な感覚をもたらしてくれます。

そして、慣れてくると、足趾の操法と同時に「分析」と「臨床」をやることができます。
リラクゼーションは、足趾の操法のほんの一部でしかありません。

そういえば「小さいおじさん」が見えたひともいましたっけ。


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海難1890 と、007。

冬季東京操体フォーラムも終わり、
次は来春のフォーラムの準備にかかっていますが、

11月後半はなかなか?
東京操体フォーラム藝術部の活動時間も無く、
12月10日過ぎ辺りから、藝術活動を復活しようと
目論んでいました。

 

というわけで、観たかった映画2本を観てきました。


最近は「密林プライム」とかで映画を手軽に観ることも
ありますが、やはり映画館で観るのは気合いが違います。

ビデオを家で観ていると、途中で寝落ちしたり
他の用事が入ったりと、どうしても落ちついて集中することが
できないことがあります。

また、映画館という「非日常的な世界」に足を踏み入れるのも
気分転換というか、チャンネルを変えるのに
必要なのかもしれません。

また、何よりも、操体は「アート」です。
アートを実践するには、やはりアートの勉強が必要ではと
思うのです。

と、長々、映画を観にいく理由を並べましたが、要は
映画館好きなんです。


007は、DVDは殆ど全部持ってる(スカイフォールはまだ持ってない)、
というスキモノです。


現ボンド(ダニエル・クレイグ)と分かった時は
他の皆さんのように

えええっ?ボンドが金髪で青い目ですか?


と、思ったものですが、

カジノ・ロワイヤル」を観た時に、その危惧は
どこかに行ってしまいました。

 

まだ観ていない人のために、内容は
書きませんが、
前二作を観てから見るといいでしょう。

しょっぱなのメキシコ・シティの「死者の日」の
ロケなんて最高です。

 

そして、

「どこで "Bond, James Bond." って言うんだろう」という
いつもながらのあの台詞も憎いところです。

というか、もう一度観たいので多分観ます(笑)。

今回は、ボンドガール(ボンド・レディとかボンド・ウーマンと
言って欲しいという話もある)では最高齢のモニカ・ベルッチ
(イタリアの宝石、と言われている)が登場していますが、
最初彼女は、007シリーズへの出演オファーは、
M(ジュディ・デンチ)の後任だと勘違いしていたんだそうです。

セクシーなMですね。。。

 

そして、次に観たのが
海難1890」です。
これは、1890年に和歌山沖で遭難した
トルコの軍艦、エルトゥールル号を救援した
日本人の話と、それから95年後、
イラン・イラク戦争勃発時、帰国する途をたたれた
テヘラン在住日本人を、トルコ政府が
ターキッシュエアラインの救援機を飛ばして救出したという
実話を元にして作られたものです。


そして、ハンカチをお持ちになることをお薦めします。

 

★よ〜く観るとJAL自衛隊
テヘラン在住の日本人を見捨てようとしたんですけどね・・

 

日出ずる処の国と、月出る処の国。


トルコは何度か訪れていますが
(といってもイスタンブールだけですが)

「なんかしらんけど」(最近好きな言葉)
ここに昔いたに違いないと思える場所です。

 

そして、物語のポイントとなる
「月と太陽」をモチーフにしたオブジェがあるのですが、

うちのロゴに似てるではないですか。

って、うちのは伊達政宗公の鎧兜の弦月の
前立てから来てるんですけどね。

 

なんとなくそういう偶然の一致に
「なんかしらんけど」ってあるなぁと思ったのでした。

 

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本〆會。

昨日は、常日頃お世話になっている
編集工学研究所&松岡正剛事務所主宰の
「本〆會」(忘年会ですね)に行ってきました。

編集工学研究所が赤坂から世田谷に越してきて3年。

赤坂に通勤していた割にはいつも道に迷っていたことを
思い出します。

 

さて、世田谷区赤堤に越してきてからですが、
三軒茶屋から世田谷線で1本ということもあり、
イベントがあると、足を運びやすくなりました。

さて、ここの大広間?は「本楼(ほんろう)」と言います。
「本の楼閣」でもあり、人の心を翻弄(ほんろう)させたい
という意味があるのだそうです。

 

三味三昧」や「そ乃香」など、私が愉しみにしている
イベントも数多くここで開催されているのです。

 

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さて、今回は色々な企業の方がいらっしゃっていましたが、
ミツカンの方が壇上にあがりました。

 

わたくし、その昔勤めていた会社の関係で
ミツカンさんが「中埜酢店」だったころから知っております。
また、お酢だけではなく、最近は納豆とかも出してますね。


実は、今回、大手の広告代理店を通さずに、
編集工学研究所直で、CMを作ったのだそうです。
CMや広告というのは、やはり色々縛りがあるそうなのですが、
そういうのを取っ払って作ったCM「酢の力」シリーズの
お陰で、売り上げが上がり、社員のモチベーションが上がるなど
何だか凄いことが起きたそうです。

酢の力(CM紹介サイト)

 

それまで社員の間にも「味ぽん売ってればいいじゃん」みたいな
ところがあったのだそうですが、このCMで、お酢が本来持っている
力を映像で紹介したわけですね。

なるほど。

 

前後しますが、私はしっかり松岡校長に
年末のご挨拶(握手つき)を致しまして、満足(笑)。

 

また、お料理(編工研の皆さんが腕を振るったそうです)も
美味しくてお腹も満足。

 

裏の紫煙所へ行くと、本條秀太郎先生と師匠が立ち話をしていました。
結構色々世間話に花が咲いていたようです。

 

実は、私が本條先生を知ったのは、
何年か前の「未詳倶楽部」。

お座敷で直に三味線を聞いてしまったもので
(元々好きなんだが)それから結構三味線にハマっております。

 

会場には金子郁容先生をはじめ、
田中泯さん、石原淋さん(先日パルコ劇場で「影向」に出演)などが
いらっしゃっていました。


以前、石原淋さんの襲名披露のイベントをここ本楼で開催した時も、
写真を撮らせていただきましたが、
今回も勉強中ということで、田中泯さんと石原淋さん、
エバレット・ブラウンさんが壇上に上がった時は激写しました。
(写真は肖像権もあるのでごめんなさい)。

 

個人的には、白黒で撮った田中泯さんの写真が
「我ながらシブい写真が撮れたぜ」みたいなのと、
先日のパルコ劇場の「影向(Yowgow)」でも、
目が離せないような踊りを披露して下さった淋さんが
「何だかすごい妖しげな素敵なオーラ」を放っており、
目深に被った帽子の下から漏れてくるようでした。

 

私は現在写真を習っているのですが、
「人を撮りたい」ことが段々わかってきました。
(あとは猫と寿司と仙台か)

 

まあ、ここ、本楼って
「撮りたくなる人達」が集まるんですね。

 

それにしても今年も「本楼」にはお世話になりました。
ありがとうございます。


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