操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

スポーツ障害と操体。捻挫編。

2018年4月30日(月)祝日。

東京操体フォーラム開催です。

今回のテーマは「スポーツ障害と操体」です。

 

2018年春季フォーラム(速報) « 東京操体フォーラム

 

日時:2018年4月30日(月)休日(昭和の日振替)
時間:9時45分開場 10時00分〜18時00分
会場:ルーテル市ヶ谷センター会議室 
東京都新宿区市谷砂土原町1-1  

参加費用 1万円(事前申込み)
お申込フォーム
申込み締め切り 2018年4月24日(火)
4月24日以降、または当日ご参加の場合は1万1千円

 

操体で「スポーツ障害」(だけではありませんが)のうち、得意なものと言えば、膝の痛み、捻挫などがあります。

 

操体を勉強した方ならばご存知かもしれませんが、例えば左足首を捻挫した場合、我々は「左足首」には触りません。
痛いところ、痛めたところに触れずに、他の場所からアプローチするのが我々の方法です。

 

これは、例えば骨折後のケア(勿論患部には触らない)も可能です。

 

操体は二年前の二月に、楽から快に変わった以上の大きな転換期がありました。


丁度、第四分析から第五分析に変わったということです。

第四分析は「目に見えない世界・あるいは呼吸」がメインだったので、中にはついていけない人もいました(私は目に見えない世界も、呼吸も納得していますし、私自身「外気功」を指導することもあります)が、

 

転換後の操体は、非常に理論的なものになりました。

 

よりシンプルに、よりパワフルに。
操法の数は絞られました。
今まで「どの操法を選んでいいかわからない」という問題は解決されましたし、

第三分析、皮膚へのアプローチ(渦状波®)神経伝達回路などに関しても、一気に変化が起こりました。

 

勉強している我々も「へ〜」と驚いているくらいです。

 

というわけで、4月30日、お待ちしています。

 

畠山裕美拝

 

 

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師匠の名前を書けない理由。

操体を受けるのであれば、まず、その操体指導者が「誰に習ったのか」と、書いてあるかどうか確認してください。

 

よくあるのが「接骨院でセンパイに習った」(大抵は足関節の背屈)というケースです。これは第一分析か「迷走分析」(第一分析と第二分析を混同している)です。

 

そして、もう一つ。

橋本敬三先生に習った、というのは結構マユツバが多いのです。
中には電話で話しただけで習ったとか、ある方などは「橋本敬三操体を習う」とプロフに書いていましたが、三浦先生に会った時「温古堂に見学に三回温行っただけです」と、ゲロ、いや言っていました。

 

ある方はどう考えても逆算すると、当時赤ん坊だったと思うのですが「操体の手ほどきを受けた」なんて言ってます。赤子じゃなくても幼児なのでは。まあ「受けた」という自慢はしてもいいかもしれません。

橋本敬三先生が祖神の里に帰られたからと言って、結構いろんな事を言ってる人もいるのです。

 

そして「操体法創始者内弟子に習った」と書いてある場合。

まあ、創始者内弟子で現在指導をしているという人は一人しかいません。

弟子はいますが、お給料を貰っていた従業員だったり、押しかけて三ヶ月くらい温古堂に出入りしていた「自称弟子」、厳密な意味での「内弟子」ではありません。

 

これは何故習った人の名前を書けないか。

理由があるのです。

「破門された」「出奔した」「途中でバックれた」云々ということで、操体を習った人の名前が書けないのですよ。

 

きちんと師弟関係が続いているのであれば「三浦寛先生に師事」と書けるわけです。

 

また、以前「本を読んだだけで操体の講習をしている」というすごい人もいましたが、こういう人も誰に習ったか書けません。

 

ところで、

 

 久々ではありますが、この本を出したのって、11年前なんですね。
この本が出てから、操体も変わりました。変わったというのは、1999年に皮膚へのアプローチが公になり(全国操体バランス運動研究会)、「脳と神経系」が皮膚と重要な関係を持ち、皮膚というキーワードを三浦先生が出した際、多くの操体関係者は

「はあ?」という感じでした。

私は「そのうち、操体関係者は『操体ってやっぱり皮膚よね』と言い出す、と予言しましたが、その通りになりました。

 

また、最近は「目線」という話も操体関係者の間ではポピュラーになってきたようです。やっとだな。

 

「目線」「皮膚」が、やっと操体のメインストリームになりつつあるのです。

 

操体法 生かされし救いの生命観

操体法 生かされし救いの生命観

 

 

読書日記@2018年3月

最近の読書日記です。

 

織田シナモン信長 1 (ゼノンコミックス)

織田シナモン信長 1 (ゼノンコミックス)

 

 猫派の私ですが、このマンガははまりました。

本能寺の変で「おそらく来世は犬畜生まで落ちる・・か。それもまた一興・・・である」と、この世を去った織田信長が、現世で柴犬のシナモンに生まれ変わってしまうというお話です。

飼い主の尾田市子は女子高校生。

散歩の時は「若い女に繋がれてあるくこのざまよ・・・」なんて。

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そして、シナモン信長が「犬の放牧場」と言っているドッグランには、戦国武将がやはり犬に転生してうようよ。

武田信玄→可愛いフワフワのポメ? 武田ラッキー信玄とか、
上杉謙信→かっこいいボルゾイ。 上杉ジュリアン信玄とか
伊達政宗ブルテリア?? 伊達ブーちゃん政宗とか、その他にも黒田官兵衛とか今川義元とか、何故かリスに生まれ変わった明智光秀とか。

そして、それぞれの武将、言葉使いで個性が出ています

シナモン信長は「・・・である」

ジュリアン謙信は「某(それがし)は」。ブーちゃん政宗はオレオレ(本当は『ブルードラゴンブブラッディファング』という名前ですが、略称ブーちゃん)。

真田幸村は「マルタロウ」(笑)。

 

戦国好きにはたまりません。

 

 

おじさまと猫(1) (ガンガンコミックスpixiv)

おじさまと猫(1) (ガンガンコミックスpixiv)

 

 そしてこれです。

「おじさまと猫」。

ペットショップで一歳近くになるまで売れ残っていたエキゾチックの「ふくまる」と、奥さんを亡くして今は独り身の「おじさま」の物語です。

猫好きは泣いてください。

 

 

 「おじさまと猫」の作者のマンガです。

ルーマニアからやってきた吸血鬼が日本の神社の神様になり成長していく、という物語です。登場人物が皆魅力的です。日本が「やおろずのかみ」と言って、色々なところにカミサマがいるんだな、と実感できたりします。

↓ 試し読みもできます。

www.ganganonline.com

 

 

 そして、先日映画「空海」を見てしまった私はこれ(全4巻)も読んでしまったのでした。映画の原作でもありますが、映画では空海と一緒に動くのは白居易(白楽天)ですが、本作では空海と一緒に行動するのが、橘逸勢(たちばなのはやなり)です。

 

映画を先に見てしまったので「どこが違うかな」と、考えてみたりしましたが、あまりの面白さに四巻を三日で読んでしまいました。

「へ~!」「ほ~!」という感じでした。

 

 

 

視診触診@3月

第三日曜の午前中は「視診触診講座」です。

 

今日は「何故、ひかがみの触診は重要なのか」
「頸椎の触診」をメインにやりました。

 

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そして、視診触診では珍しく??「第五分析」にチャレンジ。

私はひかがみと頸椎に圧痛硬結があったので、私をモデルに試してもらいました。

 

結果。

 

ビンゴです。

 

ひかがみの圧痛硬結と、頸椎の圧痛硬結が、一瞬にして消えました(ホント)。

 

 

2018GW操体プレミアム・ベーシック講習のお知らせ

3月も半ばとなりました。もう少し先だな、と思っていたら、桜の季節になりました。

 

一般社団法人日本操体指導者協会では、2018年もGWに操体法の集中講座(プレミアムベーシック講習)を開催いたします。


■プレミアム・ベーシック講習とは。


畠山裕美が開催している「ベーシック講習(操体の基礎とセルフケア)」のプログラムに、「二人で行う操体法」「足趾の操法のビギナー版」を加え、さらに「視診触診基礎」と「ヒーラーの手の作り方講座」を加えたものです。
操体創始者橋本敬三の直弟子、三浦寛は、操体臨床50年、講習指導歴40年になります。主宰している操体法東京研究会の定例講習からは、数多くの操体のプロが生まれています(東京操体フォーラム実行委員もこの講習の出身者です)。

こちらは講習期間も長く、操体の専門家、指導者育成のための研究会です。
しかし、様々な制約で長期間の講習への参加が不可能な場合や、実際の臨床に活かしたい、あるいは家族のケアをしたいというようなケースもあることを考え、今回の講座を企画致しました。

三浦寛は通常短期、単発の定例講習はやっておりません。創始者 橋本敬三医師の直弟子であり操体の第一人者、三浦寛から、直接の指導を受けられるチャンスは集中講座のみです。

また、本物に触れるという滅多にない機会でもあります。さらに、公には公開されていない、最新の「第五分析」にも触れるチャンスです。

操体の魅力とは


操体操体法の魅力はいくつもありますが「操者にとっても被験者にとっても、からだにやさしい」ということが挙げられます。

また、操者自身がからだを壊さないように、からだの使い方、動かし方に詳細に言及しているのも操体だけかもしれません。

あなたは何故、操体に興味があるのでしょうか?

自分でもできる。からだにやさしい、痛くない、きもちのよさを治療(臨床)の柱としている。それはどれも正解です。

しかし、困っていませんか?

  • 本を読んでも、動画をみてもわからない
  • 実際にやってみても「きもちいい」「きもちよさ」を感じることができない
  • 実際に操法を試してみても、当たりはずれがある
  • 被験者に「きもちいいですか」と聞いても「わからない」「きもちよくない」と言われてしまう


これらの「操体を学ぶ人がぶつかる壁を解決し、さらに、長年の操体指導歴からみえてきた「操体の上達のコツ・キモ」などもお伝え致します。

なお、講師は三浦寛操体の講習歴41年)、畠山裕美(操体の講習歴19年)が、担当致します。また、3日間の講習後、もう少し深く勉強したいとか、補習が必要な場合はご相談に応じます。

テキストを順番にこなしただけで、実際に使えなくては話になりません。
実践的な操体法を習得します。

開催 2018年5月3日~5日(3日間)
時間 10時~17時(予定)
場所 三軒茶屋ターミナルビル
講師 三浦寛、畠山裕美

対象者:操体に興味があり、施術、あるいは家庭でのケア、セルフケア、パフォーマンス向上などに役立てたいという方

主宰 一般社団法人日本操体指導者協会人体構造運動力学研究所TEI-ZAN操体医科学研究所

受講料3日間通し(六万円)1日ずつの受講も可。その場合、1日2万円
※5月3日初日は受講必須です(今までにベーシック講習に準ずるものを受講済みの場合は免除になることもあります)。

前納(銀行振込)、クレジットカード、Paylal対応。お申込の際にお知らせ下さい
特典 3日間受講の方には、一般社団法人日本操体指導者協会認定の修了書を発行致します。
また、一般社団法人日本操体指導者協会への入会も可能です。
★お申し込み締め切りは4月30日です

お申込、お問い合わせは sotai@teizan.com まで。

なお、キャリアメール(携帯のメール)を使うと、設定によっては、送信は可能ですが、こちらからの返信が届かないということもあるようです。通常のメールも受信できるよう、設定をお願い致します。

操体法「プレミアム・ベーシック講習」プログラム概要

  • 操体の歴史・概論
  • 操体的なからだの作り方と実践法
  • 視診触診基礎
  • ヒーラーの手の作り方
  • セルフケア
  • 二人で行う操体法(施術・臨床、家族などのケア)
  • 足趾の操法ビギナー版 等

 

予定


5月3日(木)★出席必須
操体の歴史・概論
操体的なからだの作り方と実践法
視診触診基礎

5月4日(金)
ヒーラーの手の作り方
セルフケア
二人で行う操体法(施術・臨床、家族などのケア)その1

5月5日(土)
二人で行う操体法(施術・臨床、家族などのケア)その2
足趾の操法ビギナー版
質疑応答など

◆そもそも操体操体法とは?

医師、橋本敬三が、昭和初期に出逢った日本古来より伝わる伝統医学の流れを継ぐ「正體術矯正法」を元に体系づけたもの。
ボディの歪みを正すことにより、二次的に症状疾患を解消する。
その手法の特徴は、整体などが「悪いところ、痛いところを動かして治す」のに比べ、「よいところ、痛くないところを動かして治す」というところにあります。また「きもちよさをききわけ、味わうことにより、ボディの歪みを正す」というのも操体の一面です。セルフケア、日々のメンテナンスにも有効です。

講師、三浦寛は18歳の時から橋本敬三に師事し、操体臨床歴50年、操体指導者養成歴41年になります。橋本敬三医師の意思を継ぎ「快適感覚に特化した操体」を体系づけ、さらに「皮膚へのアプローチ(刺激にならない皮膚への接触による操体法。渦状波)」など、最前線の、時代にマッチした、よりからだにやさしい操体法を確立しています。

プロフィール
三浦寛(みうら ひろし)

1948年宮城県生まれ。少年時代を九州博多で過ごし、東福岡高校卒業後、仙台赤門鍼灸柔道整復専門学校に入学、
橋本敬三医師に出会い内弟子として師事。
5年の修業後、1972年橋本師の指示を受け、東京世田谷区にて独立開業。
以後操体のみの臨床に従事。1978年にホテルオークラ東京ヘルスクラブ顧問に就任、
同年操体法東京研究会を設立、操体臨床家育成のための講習を開設。
その後橋本師の「きもちよさで良くなる」「楽と快は違う」というメッセージにより、
操体を運動分析(楽な動きの比較対照)から感覚分析(快適感覚のききわけ)へと昇華させ、
「快」に対する診断分析法を確立した(第二分析)。
さらに、操体の盲点、動きがとれない患者などに対するアプローチとして皮膚への接触による分析法を体系づけた(第三分析)。
現在も臨床、指導者育成のために尽力中。現在も臨床、操体臨床家育成に尽力。
現在活躍中の操体指導者の多くは当協会の講習修了者である。
2001年東京操体フォーラム設立、2010年一般社団法人日本操体指導者協会監事就任、
2010年から毎年マドリッドでSotai Forum Madridを開催。
鍼灸師柔道整復師、指マ師免許、教員資格免許
趣味 油絵、釣り 柔道三段
操体について:操体をとおし、「救いの生命観」の意味することの奥深さが少しづつ理解できたことが私にとって無形の財産である。
◇役職 ◇
人体構造運動力学研究所 所長
東京操体フォーラム 理事長
操体法東京研究会 代表
塾 SOTAI塾長
一般社団法人日本操体指導者協会監事
ホテル オークラ東京 ヘルスクラブ顧問


畠山裕美(はたけやまひろみ) 三浦寛の弟子。
TEI-ZAN操体医科学研究所。
一般社団法人日本操体指導者協会代表理事

東京生まれ。
和洋女子大学英文学科卒。
両親は共に宮城県出身の東北系。
屋号は、伊達政宗公の諡号「貞山公」から拝借。
幼少時より人体に並ならぬ興味を抱き、小学6年生の頃からヨガ、中学時代はゾーンセラピーなどを実践する。
同時に「目に見えない世界」にも興味を抱きタロットや占術を独学で学ぶ。
操体を知ったのは高校2年の時。
大学卒業後は外資系で会社員生活を送るが、父の急逝をきっかけに昔から興味のあった手技療法の世界に入る。
外気功(医療気功)を筆頭に様々な療法を学ぶ。
太極拳、武術にも興味を持つ。
整体学校に在学中「操体法治療室」(三浦寛、今昭宏共著)を読み、操体を学ぶ事を決意。
その後、三浦寛先生の受講生の受講生から操体を学び、1998年に貞山療術院開業。
操体臨床とともに操体の講習も開始。
その後三浦寛先生に正式に師事。
TEI-ZAN操体医科学研究所を拝命する。
現在は操体法東京研究会定例講習でのサブ講師他、足趾の操法集中講座、視診触診講座等を担当。
個人でも1999年より操体のプロ向け、一般向け講習を行っている

 

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