操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

橋本敬三先生から三浦寛先生へ

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千島学説の冊子です。橋本敬三先生からのメッセージが表紙に記されています。

千島学説は「早すぎた」感がありますが、敬三先生は三浦先生に50数年前

 

「自分のやっていることは60年先を行っているから、今理解されなくても仕方ない」とおっしゃっていたそうです。

 

そろそろ60年。

時代が橋本敬三に追いつくのでしょうか。

 

 

 

 

操体法東京研究会の講習。

今日の午後は、操体法東京研究会の定例講習です。

講習三年目と八年目くらいのメンバーが参加しています。

 

このくらいのレベルになると、第三分析(皮膚へのアプローチ)、第四分析(息診・息法)や、新重心理論による操法(第五分析改め)の勉強になってきます。

 

また、実際にクライアントを診ているメンバー達なので、かなり実践的です。

机上の理論ではなく、実際の臨床で使えるか(効果を出せるかどうか)というのも大事なポイントです。

 

このような場合、症例集や臨床例集も話題に上がるので、非常に参考になります。

 

昔からあるのですが、看板やネットに「操体」と書いてあっても、実際に行ったらやってもらえなかったという話はかなり多く聞きます。

(最近も聞いた)

 

私自身も、操体関係の本(故根本良一先生の本)で「操体法実施施設」に書いてあるところに問い合わせたら、どこもやってくれなかった、という方が来たことがあります(うちもそこに掲載していた)。

 

操体法の実際」という本があります。

あの本にも、昔は「操体法実施施設」の掲載があったそうですが、

「掲載されていても、実際はやってくれなかった。やってもらえなかった」ところが多かったので、削除されたと聞いています。

 

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仰臥膝二分の一屈曲位で、膝を左右に傾倒するというのは、操体の動診の中でもおそらく一番有名なものではないかと思いますが、殆どの場合「関節や筋肉の動き」になるかと思いますが「関節や筋肉の動きではない」身体性を被験者に表現してもらうという試みを行います。

 

操体の常識は世間の非常識、というのは私も心得ていますがその操体の常識をさらに打破し続ける三浦先生は凄いなと思います。

 

操体法東京研究会の新規定例講習は、5月開講予定です。今回は一年ですが、終了後、上のコースに進むことが可能です。

なお、私が学んだ時よりも、かなり早く操体がマスターできるよね、といつも思います。

体感で言えば、私が三年かけて習得したものを、一年で習得できる、的な感じです。

 

www.sotai-miura.com

 

2022年度 操体法講習会開催 | 操体の講習 | 操体 三浦寛 人体構造運動力学研究所

 

なお、今回も畠山はサブ講師として参加、また、今まで手技療法を学んだことがない方のための補講(視診触診講座)も担当します。

 

 

 

 

 

 

易は「周易」だけじゃない。「断易」もあるよ

先日、あるところで会った方と占いの話になりました。

 

私は周易もやりますが、断易(五行易とも言う)も勉強しています。

 

周易(いわゆる日本で普通に「易」と言われているもの)が、「情」なら、断易は「理」と言われるそうです。

 

また「周易」が「物語」ならば、断易は「方程式」のようなイメージがあります。

 

あることの変化についてみるならば、周易がいいかもしれませんが、ばっさり「イエス・ノー」とか「これは儲かるか、儲からないか」というような問いかけには、断易は最適です。

 

なお、私は周易も断易も、独学ではなく、日本易道学校という占いの専門学校(創立昭和13年)で学びました。断易にいたっては、面白いので、講習にはずっと参加しています。

 

そもそも断易の講習をやっているところは少ない上に、独学では(例えば四柱推命とか東洋占術を何かマスターしていれば、可能かもしれません)かなり大変だと思います。

 

ちなみに、私が易道学校に行ったのは、独学で壁にぶつかったからです(壺中堂の新部健太郎先生も、私の周易の先生の福永利貞先生もそうおっしゃってました)。

 

というわけですが、。

2022年10月から、断易の講座が始まるので、お知らせです。

 

nihon-ekidougakkou.info

 

断易学科(夜間部)
開催日時10月開講(第3木曜日)、午後7時~9時

講師は、東洋占術の大家、東海林秀樹先生です。
なお、この学校の特徴ですが、途中からの参加はできません。講義の進捗にも関係してくるからです。

 

9月15日には、無料でのオリエンテーションもありますので、興味のある方は、是非ご参加下さい。

 

私も10月からの講義には参加予定です。教室でお会いできるといいですね。

 

 

 

からだの使い方をチェックすることが、操体臨床の近道です。

先日いらっしゃった方ですが、30年程前に、秋葉原にある都内の操体専門の治療室に行っていたとのことでした。

 

「ベッドがたくさん並んでいて、一度に操体をやっていました」

(へえ~。ベッドを並べてですか)

「私は年配の女性の先生にやってもらっていました」

「最近また腰と足の調子が悪いので。。友達が整体を紹介してくれたんだけど、一度整体で壊されそうになって、やっぱり操体が自分には合ってるなと思って」

 

というわけで、まずは、からだの使い方をチェックしました。

この方は、モノを拾う際、右足を前に出して、膝の裏筋を伸ばしたままきゅうくつな姿勢で拾っていました。

 

(あちゃ~。これじゃ腰と膝にくるよね)

この方の場合、これを修正すれば、大丈夫です。勿論ウン十年のからだの習慣なので、一日二日で修正できるわけではありませんが、大丈夫。

 

「30年前行っていた操体の治療院では、からだの使い方動かし方は、教えてくれませんでした?」

「教えてくれませんでしたね。行ってやってもらって、という感じです」

 

なるほど。ベッドが沢山並んでいたら、ひとりひとり個別に指導とかできないよね。。。

 

この日、私がやったのは、足趾の操法です。

充分に味わっていただきました。

 

その後、右の臀部が痛むというので、臀部梨状筋と、仙腸関節のあたりを調整したところ

「これはきもちいいですね」とおっしゃる。

 

しめしめ。

 

「きもちのよさが消えるまで味わっていていいですよ」

「抜きたくなったら、抜いてかまいませんから」

 

私は何もいいませんが、「からだが選択して」ふわっと抜いてくれました。

 

その後、からだの使い方、動かし方のポイントを、日常生活に取り入れられる範囲で(あまりハードルが高いと続きません)指導しました。

 

このようにさくっと書いていますが、実は、D1'(ディーワンダッシュ)、第二分析、第三分析、第四分析、新重心理論による操法をミックスしています。

 

実践力が100あったら100出すのでは、力尽きてしまいます。

実践力の在庫を500くらいもっていて、100くらい、適材適所を選びながら出すのが理想的かなと思います。

 

 

 

 

 

 

2022年4月9日実践易占入門 開講いたします。

お待たせ致しました。

4月9日(土)17時からオンラインで開講いたします。

 

★易ってなんとなく面白そう!的な感じでOKです。

 

2022年4月実践易占入門 2022年4月9日(オンライン・Zoom) - こくちーずプロ

 

www.kokuchpro.com

 

タロットもそうですが「死神」のカードが出たからといって「すわ!死ぬ?!」というわけではありません。

易も得卦(とくか)から、イメージを膨らませて編集するのがポイントです。

この辺りを学ぶに一番いいのは、例題に触れるとか、他の人の解釈を聞いたりすること。

独学ではなかなかこれが難しい。

私(畠山)自身も日本易道学校周易を学びましたが、やはり他の方の解釈を聞くのが非常に勉強になりました。

 

また、ここが易の面白さでもあります。

 

皆様のご参加をお待ちしております。

 

2022年度 操体法東京研究会定期講習会開催のご案内

皆様、お待たせ致しました。

操体臨床家への登竜門、三浦寛先生の操体法定例講習が始まります。

2020年、21年と、継続講座は続いておりましたが、コロナ禍のため見送っておりましたが、
その間に、三浦先生、我々は新しい理論(新・重心理論)を臨床上で試しながら研鑽を積んできました。
 
こちら「第五分析」の愛称もありますが、最近では「新・重心理論」と呼んでいます。
むしろ「分析」ではなく「操法そのもの」なので「第五分析」という言葉使わない方がいいかもしれません。

私(畠山裕美)自身も、この「新・重心理論」に基づいて、セルフケアと操体の臨床を行っていますが、非常によいものであると実感しています。
 
今回の講座の案内をみると「心理カウンセラー養成」と、あります。
こちら、三浦先生にも確認してみましたが、カウンセリングに関わる方で「ボディからの癒し」にも携わりたい方にも門戸を開きたいととのこと。
 
私もサブ講師、受講生の皆さんの補講(視診触診など)やフォローアップを担当致します。
 
なぜ今回は一年なのかという質問を頂きましたが、一年やって、上級に進みたければ進めば良いという本来の姿に戻っただけです。
 
つまり、今回は新重心理論がメインで、もし、第三第四を学びたければ、翌年上級に進めばよいのです。
 
2019年は2年ですが、これはイレギュラーです。
 
また、講習内容は、毎年変わります。
常に操体の最前線を行くのが、操体法東京研究会の講習です。
 
 
 
 

新・重心理論に基づく操体臨床(診断と操法
操体法 指導者、操法師の養成、操体法に基づく健康指導・心理カウンセラー養成

期間:2022年5月~2013年4月(12ヶ月)
日時:毎月第二・第四日曜日 午後1時~5時 ※2022年5月(開講日)は第四日曜(22日)に開催
カリキュラム:操体法理論、実技理論、実技指導(年24回120時間)
講師: 人体構造運動力学研究所 所長 三浦寛(Hiroshi Miura)★操体臨床歴 56年、
畠山裕美、寺本雅一(東京操体フォーラム
受講経費:75万円
交通:渋谷駅より田園都市線三軒茶屋下車徒歩3分
会場:東京都世田谷区三軒茶屋1-30-9 三軒茶屋ターミナルビル34号
開催:操体法東京研究会

お問い合わせ・お申し込みフォーム

電話 090-2644-6273(三浦寛

受講ご希望の方は、上記フォームよりお申し込み下さい。追って詳細をお知らせ致します。

 

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2019年Madridでの操体フォーラム(左 畠山 右 三浦先生)