「基本操体」という言葉をよく聞く。
何が基本なのか?鍼灸の学校や、色々なところで聞いてみると、「つま先上げ」「膝倒し」「かかと伸ばし」「カエル足」というように伝わっているらしい。注釈をいれると、
「足関節の背屈」「膝の左右傾倒」「下肢圧迫」「伏臥位膝関節腋窩挙上」となる。これがセットになっているようだ。これらは、実は橋本敬三先生が85歳を越えられた頃、達人の域に達していた頃にされていたもので、お若い頃はもっと色々な操法を試されていたという。実際、基本と言われているものが一番難しい。とても簡単そうに見えるが、そういうものが実は一番難しいというのは、常に精進されている治療家、芸術家、武道家、料理の達人の方などはお分かりだと思う。