セーラー服とエッフェル塔（操体法関連以外）

操体法関連以外

セーラー服とエッフェル塔 (文春文庫)

鹿島茂先生の本を最初に読んだのは、山本夏彦氏のエッセイに、鹿島センセイの「セーラー服とエッフェル塔」からの引用で、その昔ベルサイユ宮殿にはトイレがなかったという（なので一年に一度位、『方替え』のごとくお城を移って、その間に汚物にまみれたお城を掃除した、という話が載っていたので、師匠に『読みたいから買ってくれ』と頼まれ購入し、ちらりと読んだら面白かったので、自分でも買った次第である。
しかし、よく考えてみれば『frau』誌に『悪女入門』を連載していたので、それは結構読んでいたのだった。私は女子大の英文学だった。中学から女子校なので、女子大の先生というのが良くわかる（ような気がする）。未だに大学時代のゼミ担当の先生とは連絡があるし（何せマイミクだったりする）、女子大文化というのは実に独特のものがあり、そこに身を置いた人間にのみわかるような気がする。

また、鹿島先生は『エロ』にも造詣が深いようで、文庫本で出ているシリーズはなかなか面白い。そこにフランス文学者としての豊富な知識が混ざるので、フランスでは「コキュ」（寝取られ男）文化がその昔から文学のネタだったとか、フランス貴族の結婚生活など、『ベルサイユのばら』のイメージを大切に持っている人は読まなくてもよろしい。

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