- 作者: 越川禮子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/09/20
- メディア: 新書
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たまに入る書店で見かけて購入した。
どこかの中学で、教科書として使われたそうだが、もとより時代劇(?)落語が好きな私にとってはなかなかとっつきやすい本である。
例えば長い椅子に腰掛けるとき、皆が腰をさっと上げてこぶし一つ分ずれれば、もう一人座れる。
傘を閉じる時は人に触れないように持つ。
人の前を突然横切らない。
このような気配りができないのは
「かっぺい」
「太りました?」
「やせました?」
と、見ればわかることを(本人も気にしていそうなことを)聞くのは稚児しぐさ(おこちゃま、ってことですね)。
江戸の人はプライバシーを大切にしていたので、出かける人を見ても「どちらへ」とかしつこく聞くのは野暮だと。
面白いのは、火事や災害の際、女性が嬌声を上げるのを禁止していたとか。騒ぎ声で老人がショック死したり、二次災害を招くからだったそうです。
また、時代劇と違って、大名行列が通っても江戸っ子は土下座なんかしなかったとか、恋愛結婚が多かったとか、色々興味深い次第です。