この一ヶ月程で、「自然体」に関する意識が変わった。
というか、師匠の自然体に対する見解が少し変わって、橋本先生が残した原理原則を更にこまかく検証し、連動理論と組み合わせたので、身体運動の法則(からだの使い方、動かし方)というものが、更に深く理解できるようになった。
(般若身経、進化してます・・
あれを単に健康体操としてだけやるのは本当に勿体ない。
というか、これは必須なんだろうな。
身体運動の法則は
・スタンダード(からだの使い方、動かし方の基本)であり
・診断法(うごいてみて感覚をききわける)であり
・治療法(快適感覚があったらそれを味わう)である
というくらい大切なのだ。
また、橋本先生自身も、般若身経をすこしづつ改訂、改正していることを忘れてはならないと思う。良く書くことだが「万病を治せる」の口絵。般若身経の写真について、橋本先生は「間違ってる」と言われたらしい。
今まで答えは言わなかったが、モデルの女性が、膝の力をゆるめていないというところだろう。
この口絵の捻転の写真を見るとわかる。昔の本では、両手を水平に挙げて捻転させている。
しかし、今日気がついたのだが、
膝の力をゆるめて捻転すると、腕はあんなに上がらないのだ。
無理に上げると両手が上下に開いてしまうのだ
そういえば、先週の日曜の操体法定期講習で、静岡から来ている
Kさん(女性)が、前回の講習でやった捻転について三浦先生に質問した。
彼女は捻転すると、体重がかかったほうの足の裏が浮いてしまい、腰のあたりがきついのだという。
これはあきらかに捻転しすぎだ。
実際に彼女がやるのを見たが、捻転しすぎなのと手を上げすぎている。そして、目線は斜め上方につけるべきなのだが、上を向いてしまっている。
そこが問題なんだな〜、と思いながら
「手をそんなに挙げなくてもいいんじゃない?」と声をかける。
まあ、前回からはじめてからだを動かしているわけだが、般若身経を体得するにはやはり慣れが必要だ。
鏡をみて、自分で「キレイ(な動き)だ・・」と思えるところまでやれば絶対早く上手くなる。多分、捻転の動きが綺麗にきまるようになる頃には、彼女も操体的なからだになっているはずだ。