操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体にも通じる? 上達の法則

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。

昨年も結構読書しましたが、今年もいろいろ読んでみようと思います。

この本は、元旦の夕方に行ったコンビニで買ったもの。結構コンビニの書棚って面白いのが並んでるのです。

操体を学び始めて17年になります。後進の指導を始めてから10年になります。その間、ずっと思っていたことがありまして、
「なぜ、何年も操体を勉強しているのに上達しないのか?」
「なぜ、こんなに短期間で操体を習得できるのか?」
という2点です。また、師匠の講習のサブ講師として同席させていただくようになってからも、「なぜ(最高レベルの)師匠について、同じ内容の講義を受けていながら、上達する人とそうでない人がいるのか??」というのも長年の疑問でした。
また、「なぜ師匠がポイントをここまで見せているのに見てないんだ??」というケースもありました。
これは私が何も優れているとかそういうわけではないのですが、何故だろう?という疑問が昔からありました。

★自慢じゃありませんが、努力してますから。時間もかけてますし、目標を持って学んできましたから。

ちなみに、昔から私にはポリシーがありまして、「その道の第一人者、あるいはそれに次ぐ人に教わる」ってことです。申し訳ないけれど、何か身につけるのだったら、師匠を選ぶことです。師匠選びも運のうちなのです。

どうせ習うなら、できるだけ最初から一番いい先生につくのが最短コースです。
これは、体験者である私が言うのだから、間違いありません。
また、いい先生につくということは、勉強すること自体のモチベーションが上がりますし、そのほかにもいいご縁に巡り会えるはずです。

長年指導していて気がついたのは
・うなづきと理解は反比例する
・先生が模範実技をしている時に一緒に手を動かして真似する人は上達度が遅い
・「でも」というケースもあまりよくない
・注意されて、それを素直に行動に移せる人は上達が早い
・何か他の事で「上級」な人は、他の事でも上達が早い
・言葉のコントロールができる方は、上達が早い

ということでした。

いろいろな達人名人、プロフェッショナルの方にお会いする機会がありますが、ほぼ共通していると思います。


これはさておいて、この本は、どうすれば「上達するか」という事が書かれています。
どうしても「簡単にすぐできる」とか魔法のような習得メソッドがあることを求めがちですが、やはり違うのです。
かといって、見当違いの努力をしてもあまり結果は出せない。確かに回数をこなしているうちに「ある日出来るの法則」じゃないですが、ギターのFコード(ギター弾く方はご存じでしょう。最初はFって音が出ないんです。どんなに力んでも、どんなに頑張っても。でも、ある日いきなり軽く触れただけで音が出るようになるのです)みたいな事も起きます。しかし、これもやり方が正しくてそれが臨界点を越えて自分のものになったから、できたわけです。

この中に書かれていますが、ある時、突然「それ」が面白くなる時があるのです。
また「間」がわかるようになってきます。