当時私は『人体図鑑』と『魚類図鑑』に夢中な3歳の幼児だった。自分の記憶では、「こども百科」の「からだのひみつ」みたいな巻が好きで、そればかり読んでいた。当時住んでいた団地の商店街に薬局があった。個人経営の薬局は、ご主人が薬剤師で奥さんが化粧品担当というのが多かったのだ。薬局の棚に並んだガラスの瓶と、その反対の棚に並んでいる化粧品のカラフルなボトル。それに惹かれたのだと思う。別件でよく行った酒屋に並んでいる様々なお酒の瓶や、ウイスキーのミニチュアにも興味があった。
どうやら私は3歳の時「薬屋になる」と言ったのだ。これは確かもう少し大きくなって、幼稚園の年長の時『大きくなったら○○になりたいです』というのをまとめた時にもこのように答えたのを覚えている。同じクラスの男の子が『魔法使いのカブ(サリーちゃんね)になりたいです』と答えているのを聞いて『あんなのテレビじゃん』と思っていた小憎らしい幼稚園児でもあった(笑)確か5歳の時は『薬剤師になる』だったような気がする。同じ組の幼児が『お嫁さんになる』とか『幼稚園の先生になる』と言っていたのとは大違いである。
この頃から人体と薬と化粧品と酒が好きだったのかと言われると「す、すいません」としか言いようがないのだが、これは事実なのである。
また、確か幼稚園の年少の時に団地にあった児童図書館で本を借りて本を読みまくっていたが、当時から読書傾向があったようだ。確か最初に借りて読んだ本がこれ。覚えてるのも何だかすごいぞ。
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読書は幼児の頃からやっているので習慣になっている。また、早く読めるので中には『ちゃんと読んでないんじゃないか』とか言う人もいる。しかしこれは考えてみると、じっくり一ページずつ読んでも、後で覚えている内容なんてほんの数パーセントに過ぎない。しっかり記憶に残ったりするのは概ね自分の得意分野だったりするのだ。というか、読んだ本を全部顕在意識の記憶に入れておくなんてことができるわけがない。
読んだものを全て記憶に納めておこうとか思うから、読書が辛くなるのだ。「溜めておく」のではなく「流す」のである。流しておいても潜在意識は覚えているから、何かふとした瞬間にその断片を思い出したりするのだ。
小さい頃からの「舶来趣味」もあったようで、ご存じ「くまのパディントン」は幼稚園の時に読んでいた。熟読していたので、パディントンというのが駅の名前であるとか、イギリスの中流階級の暮らし、お茶の時間の話などは知っていた。
くまのパディントン (世界傑作童話シリーズ―パディントンの本)
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その他にも舶来モノが好きで、最近は学研から出ている『ヘンリーくんシリーズ』は全部読んだし、
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世界子供文学全集(名称不明)の全集に入っていた「カロリーヌ・シリーズ」も読破。これはフランスの女の子と一緒に暮らす動物の話。この頃から猫が好きだったらしい。。。くろねこのノワローとしろねこのプフが好きだった。
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最近はプチ絵本でこの2匹が主人公のもあるらしい!
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更にドリトル先生、大草原の小さな家、ピッピシリーズなど、翻訳モノの児童書は殆ど総ざらい状態だったと思う。
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また、「ぐりとぐら」にはじまり、「いやいやえん」などの福音館系創作児童書も制覇した(笑)
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最近見ないが「ガブリちゃん」これはシュールなアヒルのガブリちゃんの話で、もう一度読みたい。
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「エルマーのぼうけん」シリーズも読破。
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松谷みよ子さんの「モモちゃん」シリーズも読んだ。これって、後でモモちゃんとアカネちゃんの両親が離婚するって知ってました??これに出てくる黒猫のプーも好きだったので、やはり猫好きだったのか??