操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体関連取材@ゴールドジム

昨日は午後、師匠の講習に途中まで参加した。その後、命を受けて向かったのが南砂町のゴールドジム。南砂町は隣の駅なのに殆ど降りない。 降りたのはもしかしたら10年ぶり(いやもっと?)位。



ファミレスで平直行氏(東京操体フォーラム相談役で武術家)と甲斐田君(東京操体フォーラム実行委員で、元お相撲さん)と駅前のファミレスで待ち合わせをしたのだが、何故か見つからない。座席を予約して待っていようかと思ったら、店の端っこでフリを発見(笑)。何故この何故この二人の大きなお兄さんが見えなかったのか不思議である。



お茶をしてからゴールドジムへ向かう。 今日は操体関係の雑誌の取材なのだ。中に入って、練習場のフロア(格闘技用フロアなので、座り心地がいい)に座り込む。



編集者の方は先日の行徳での「操体臨床セミナー」で会った方。師匠から預かった名刺をお渡しする。



大抵、雑誌などの場合、先方がやって欲しいことと、こちらが知らせたいことの間にギャップがある。 大抵は、「これこれこうするとどうなる」というようなことを要求される。



一番喜ばれるのは「これをやるとこうなる!」というハウツーものなのだが、



「これからはそんなの誰も読まなくなります」と、平さんが言う。「そういうのは出尽くしてるから」



そうなのだ。



私は出かける前の師匠(三浦寛先生)の言葉を思い出す。



『動けば治ると思ってる方が多いが、動いて治るんじゃなくて、動いて、その感覚をききわけて(快適感覚)、味わうから治るのだ』 (畠山の心の翻訳)



平直行相談役は、格闘技から武術にスムースにシフトできたというレアなケース。彼はそれも操体のお陰、と語る。身振り手振りを交えて話をすすめていく。私も知らないような面白い話を沢山聞く。



操体を単に「からだを動かすためのメソッド」とだけ捉えるのも勿体ない。 確かにパフォーマンスは向上するし、疲れないし、フォームが美しくなる。しかしそれだけではない。

もっと奥深いものがある。







単に動きとか、動きの組み合わせだけで治るのだったら、みんな治ってる(笑) そうじゃないから治らないのだ。 その辺に気づかないといけない。



前回(9月23日)の行徳ゴールドジムでのセミナーでは、参加者に歪みが多いことに気がついた。というか多すぎる。 歪んだ体を鍛えても強くならない。かえって壊してしまう。



また、私達にとっては常識である 『頑張らない』というのも一般的(殆どのアスリート)にとっては耳新しい。辛い方にはやらない、という説明にも記者の方は驚いていた。



ううむ。頑張らない、痛い方、辛い方にはやらない、左右均等にやらなくていい。



これは結構一般常識から考えたら非常識だし、操体には「○○に効く操体」というものはない、というのも非常識っぽい。



・・・・・と、何故か私だけ妙に蚊に刺された。20箇所くらい。平さんはさされてもすぐ治ってしまうらしい(笑)



なんだか妙に納得したのであった。