「女を楽しませる」ことが男の最高の仕事。―さらにビジネス運を上げる61の法則
- 作者: 中谷彰宏
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2003/05
- メディア: 単行本
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中谷本の中のビジネス本。私はこの本を書籍ではなく、携帯で読んでいる。
女は「楽しい」が欲しい。「楽しい」には、「おいしい」「きもちいい」も含まれている。そういうのを全部含めての「楽しい」なのである。
ところが、「楽しい」という感覚自体が、大抵の男の中にはありません。「楽しい」という感覚器官がないのです。
男にとっての「楽しい時間」は、「満足させてやっている時間」です。これでは自分が楽しめません。
「一緒に楽しむ」おちう感覚が持てる男は、すごくモテます。
痴漢がやっている行為と、恋人同士でやっている行為は、行為自体に対して差はありません。
でも「誰に」というのが大切です。
一緒にいて楽しい人、守ってくれている人にさわられた時に初めて感じるのです。
男は「誰に」は関係ありません。
楽しいという感情がないので、「誰と」はないのです。
そういう時は、妙に自分中心なのです。
自分がさわることが大切なのです。
男は誰をさわっても同じですし、誰にさわられても同じです。
「誰に」という感覚があまりありません。
これは女にとっては結構ショッキングな事実である。女が一番重要視するのは「誰と」だからだ。男は如何に自分の子孫をばらまくかがDNAに含まれている所以だろう。
操体に限らず、様々な臨床で、男性は女性のクライアントや患者に触れる時、「触れられても大丈夫な存在」になる必要がある。逆に言えば、「触れても大丈夫な存在」の男性の先生は、「誰に」という感覚をききわけているのかもしれない。
レストランでウンチクを語る男は、女にモテません。
レストランに二人で行ってごはんを食べます。
ごはんを食べる、エッチをするという生命本能にかかわることは、感情のかたまりです。
原始時代から、人間のDNAに残っている感情のかたまりです。
食べた時に、女性が「おいしいね」と言ったら、
「意外においしいね」
「はじめて食べたけどおいしいね」
「やっぱりここの店、おいしいね」と言うことが大切です。
男は一緒に「おいしいね」が言えません。
「高いんだよね」と言ってしまいます。
ウンチクをたれるのです。
「この白アスパラガスはね・・・・」と始めてしまいます。
「おいしいね」があってから、それを言うのならいいのです。
たいていは「おいしいね」がありません。
ウンチクを語っても「おいしいね」が抜けていることで、女性は一瞬共感できない寂しさを感じます。
「おいしい」という共感があって初めて、「楽しい」になるのです。
「気持ちいい」というのも、共感があってはじめて「楽しい」になるのです。
★ウンチクを語るヒマがあったら、共感しよう。
先頃仙台に行った際、あさひ鮨のカウンターで、岡村王子と私は隣会わせに座っていた。彼とご飯を一緒に食べると楽しいのは、美味しい時の驚き方が楽しいからである。私が「おいしいね」と言ってから「おいしいですね」なのではなく、私が「おいしい」という前に「これ、すご〜く美味しいですねぇ!!!」と先手を打たれてしまう。おまけに顔全体で「美味しい」を表現するので、尚更美味しいのである。
幸いにも私の周囲の東京操体フォーラム実行委員の男性諸氏は「共感型」だ。
ウンチクは聞かれたら答えればいい。鮨屋だったら板さんに聞けばいいし、レストランだったら、シェフに聞けばいいのだし。
ちなみに、男性は「きもちよさがききわけられますか?」と問いかけた場合、操者が言った事に対して反復することに抵抗があるのか「負けちゃいけない」と考えているのか、どうみてもからだはきもちよさききわけているのに、それを認めない方がいる。「きもちいいです」と言ってしまったら、自分の負けだと思っているみたいだ。
勝たなくちゃ、勝たなくちゃと」「勝ってないかもしれない」と常にコンプレックスを感じている人は、相手が言ったことを反復できません。「っていうか」とか「逆に」と言っているのです。余裕のない男は「逆に」を冒頭につけます。逆でも何でもないのです。
女は別に逆のことを言ってほしくはないのです。男は、何か言わなければいけないと考えて、いちいち反対のことを言ってしまうのです。そういう男に限って、上司の言うことには同意するのです。意見を言わなくてはいけない時には、言えないのです。
★反論するヒマがあったら、共感しよう
楽しいか楽しくないかという感情の基準を持っていない男は、事実の基準しかありません。
この間はキスまでいったけれども、そこから先はダメだった・・
そういう細かいところでウジウジこだわってしまいます。
そんなこだわりは、女にはありません。むしろ女にとって、事実はどうでもいいのです。楽しかったら何でもOKです。
女は、どこまで楽しかったかという厳しい採点をします。楽しい事に対しての採点基準が男と女では違います。
男が「楽しいか楽しくないかの判断ができるよ」というのは3段階ぐらいです。アンケート欄で言えば「楽しくなかった」「普通」「楽しかった」ぐらいしかありません。
ところが、女にとっての楽しかったかどうかの採点基準は、100点満点の1点刻みです。1点ごとにダッシュがついたりするぐらい細かいのです。
体操の採点のように、9.9とか10.0と、小数点以下までつきます。それぐらい楽しいか楽しくないかにこだわるのです。
女性の読者は、この本を読んで、どこで男と感覚のズレが生じているか、わかります。
今日どこまでできるか、最後までできるかというつまらないところに男はいかにこだわっているかです。楽しかったら、したのと同じです。
僕は、自分の書いた本を読んでもらうのは好きです。
読んで笑ってもらうのが、一番好きです。
女性が本を読んでいるところを見ると、面白いところで笑っているのではありません。自分で納得しているところで笑っています。
男性は「なるほど」と難しい顔になるけれども、笑いません。女性は線を引きながら笑っているのです。それは、エッチしているのと同じです。僕の本を一回読んだら1回エッチしたのと同じです。本を読む、映画を見る、テレビを見る、ごはんを食べる・・・。これは全部エッチと同じです。
男はそれぞれの行為を分けすぎています。ごはんを食べるのはプロセスだと考えています。ごはんで楽しませていないのにエッチしようと思っても、「なんでしなくちゃいけないの」と女は考えます。そこで失格になるのです。
こんな高いところで食べさせているのに」という男の思いは、女が楽しくなかったらはずされます。「高いところで食べさせているのに」という男の姿勢が共感性を失わせているのです。
何だか少し主旨がはずれてきたような気がするが(笑)
彼とケンカした時、男は勝つか負けるかにこだわって、「楽しい」という感情がない気の毒な人なんだなと女が考えれば、ケンカを乗り越えられます。
男達は悩んでいます。「なぜこの女は自分がこれだけしてあげているのに、喜んでくれないのか」「次のデートがなぜないのか、なぜエッチができないのか」
でも、そこで彼女は楽しいか楽しくないかという基準で考えているのだと思えたら、デートはラクになります。
自分がモテないのはお金がないからだというのは違います。
事実関係の言いわけは、自分の持っているハンディを語っているだけです。お金がなくても、一流大学卒でなくても、モテる男はたくさんいます。
ハンディを背負った人がモテるのは、事実関係に頼ることができないからです。最初からそれを放棄して、楽しいか楽しくないかだけ頑張るのです。
女はよく、「ルックスは関係ないの」と言います。ルックスは要素の一部です。ゼロでもなければ100でもないのです。
ところが男はゼロか100で考えます。ルックスは関係ないと言っても、その女の彼はカッコよかったりします。
男は「あの女はウソつきだ」と言います。でもウソつきではありません。ルックスがいいのにモテる人はちゃんと三枚目もやれるのです。カッコいい人がカッコいいことをそのままやったら、別に何ともありません。カッコいい人が三枚目をやるから、「この人はこの顔でこれか」というところが魅力になるのです。ルックスに頼っていないのです。
だから、「私は顔はあまり関係ないの」と言っても、関係ない・イコール・ゼロではないのです。
それよりは楽しいか楽しくないか、面白いか面白くないかの基準が第一なのです。
★勝ち負けよりも、楽しさにこだわろう
段々佳境に入ってくるが、この後は、男がいかにエッチできたかできないかにこだわり、逆にエッチに道徳的にこだわっているかが書かれている。
男は、いいエッチかよくないエッチかにこだわっています。女は、感情的にイッたかイかないかにこだわります。男がイクのは、射精という事実でしかありません。自分が射精できれば、そのエッチは終わりなのです。だから「大きいか、小さいか」にこだわってしまうのです。自分の体調で、大きい時と、本当はもっと大きいんだけど、という時があります。
でも、女性の反応を見ていると、そんなことはまったく関係ありません。これは関係ないということが経験上わかってきました。
こんなことにこだわっていてはいけないのだとわかったのです。男はエッチがうまくできない理由をそこに求めたいのです。そういう人はヘンなテクニックに走ります。ビデオで覚えてきたヘンな技をやろうとします。
でも、女性が求めているのは楽しいことです。
頑張ろうとすることが、余裕のなさにつながってしまうと、女は守られている感がなくなってしまいます。
安心感がなくなります。
教科書どおりにしようとするのは、余裕がないからです。この男がどれぐらい余裕があるか、女はすぐに見抜いてしまいます。
経験からだそうで(笑)。
この後にも「セックスフレンドは普通の恋人よりも努力がいる」「セックスフレンドなら、月に一回会ってエッチするだけでいい、恋人のように電話とか細々したことはしたくない」という考えの男とはだれもつきあいません。それは、ただの手抜きなのです」(当たり前)など、手厳しいことが書いてある。
そもそも、女性を楽しませることが、仕事とどう関係あるのか?という疑問もあろうが、私の知っている限り、仕事ができる男はモテるのである。