2010年秋季東京操体フォーラムは11月20日、21日、無事に終了いたしました。ご来場の皆様、講師の先生方、本当にありがとうございます。
11月20日、川崎隆章氏と理事長三浦寛による、一年半以上に及んだ「操体でからだがどう変わったのか」という対談と、この一年半の間のデータ収集には私も関わっていた。単に体重が減ったのではなく、確実に「体型」に変化が起こったのは興味深い。
21日午前中、川崎氏による平田紀子先生の紹介。川崎氏も平田先生も「お笑い」にはご縁が深い。
参加者の中には介護に携わっているとか、理学療法士として病院勤務しているとか、訪問マッサージをしている者もおり、私も含めて非常に興味深く聞かせて頂いた。キーボード持参の平田先生の伴奏に合わせて「里の秋」をみんなで歌ったが、確かに皆で歌うと何だか楽しくなってくる。これが音楽のもつ「治す力」なのだと実感した。動き同様音楽も録音や撮影しない限り残らないが、イメージを喚起させる力、思い出を呼び覚ます力は強力なものがある。
音楽療法と言うと、デイケア施設なので、高齢者が鈴とか打楽器を持たされて、音楽に合わせて鳴らすというような事例を出して話して下さったが、音楽療法はそうあるべきではない、自分の両親や自分が果たしてそういう事をやらされたらどんな気がするか、音楽療法は「カッコよくなければならない」という言葉が印象的だった。
操体に通じるところもあり、非常に勉強になった。鍵盤を滑る優雅な手つきに思わず見とれていた。
午後は平直行相談役による、島田道男先生のご紹介と、島田先生の講義。先日道場にご挨拶に伺った時から、「操体に果てしなく似ている」と思っていた。アプローチ法は違うのだが、言われていることと、されていること、天然自然の法則を説いておられるのだなと。
また、私は島田先生の強さというのは、三浦先生同様に、師匠を持っておられるという強さでもあるのだなあ、と感じた。
操体も武術も「原始感覚を磨く」ことなのだろう。たまに動きを表現して下さる時の手の動きが美しく思わず見とれてしまった。
何だか見とれてばかりいたが(笑)美しいということは動きが理に適っているのだ。