操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

不可視なるものと操体

★なお、私は気功治療はやっておりません。やっているのは「操体」です

不可視なるもの、とは目に見えないものである。


この半年の間、偶然にも乳がんと子宮筋腫を患った(完治している)というクライアントが10名くらいいた。面白いと言ったらヘンだが、この仕事をしていると、今月は腰痛月間とか、今月は○○月間とか、似たような症状の方々がかたまっていらっしゃるのである。

先日、電話で操体を受けたいという申込みがあった。電話に出て話をした瞬間、何故か「この方、多分・・・」と予感があった。3日後、その方は来所されたが、やはり私の予感は的中していた。

「ほんとうにたいせつなものは、目にみえない」と星の王子様は言った。子供の頃に読んだ時は、何だかよく分からなかったが、小学6年生の時、内藤景代先生の「こんにちわ 私のヨガ」を読んだり、もう少し大きくなってからなんとなくわかった。

昔からから私にとっていわゆる「不可視なもの」というのは全然不可思議でも何でもなかった。
スプーン曲げとか超能力とか流行ったが、ウソだとも思わなかったし、余り興味もなかった。UFOも流行ったが、何度も見ているし、UFOにさらわれたらどうしよう、とかそんな事も考えなかった。何だか客観的に見ていたのである。
よくわからないが、シャーマンの類か、いわゆる「魔女」みたいな前世があるのかもしれない。

ある日、飲み屋で外気功(医療気功)のセンセイにスカウトされた。彼いわく、私は霊媒体質なんだそうである。自分ではあまりそうは思わない。もともと太極拳をやっていたので、立禅とか気を巡らせるのは最初からできた。ヨガをやっていた時、からだのある部分に意識をおく練習もするので、それも役にたったのかもしれない。

気功といっても外気功(医療気功)は、施術者が自らのからだに気を満たし、それを患者に流す。レイキも似ているが、あれは施術者がミディアム(中継点)となって、宇宙のエネルギーを流す。本来のレイキはどういうものか知らないが、最近のを聞いてみると、お金を払ってマントラを教わるのだ、と聞いた。気功は少なからず修業が必要である。そういえば、気功のセンセイのところには、レイキをやっているという人が沢山来ていたっけ。

外気功の修業を終えて、免状wもらった時、気功のセンセイは「操体と気功を混ぜてやればいいじゃないか」と言ったが、私は断った。操体で勝負したかったのである。

とはいっても、気を巡らせるとか、太極拳のように、部分を動かしながら全身を操るようなことをしていると、からだが自然に「そうなってくる」ようで、ヨガをやっていたこと、内藤景代先生という、まだ見ぬ精神的なメンターがいたこと、太極拳を良い先生(元日本チャンピオンの女性)に習えたこと、外気功の修業によって、気の巡りが良くなり、直感力が磨かれたことなどが、今の操体臨床に役立っているのだ。

私の師匠は最近「不可視なるもの」という言葉をよく使う。触れない診断、触れない治療もやることがある。勿論触れる場合もあるが、触れずにもできる(遠隔治療という言い方は嫌いらしい。時空を越えたものだから、遠隔もへったくれもないのだ)。

中には驚く受講生もいるが、私は昔から「ふつ〜の事でしょ」と思っているので、あまり驚かない。
遠藤喨及先生の「気と経絡 癒しの指圧法」には、ある日経絡が見えるようになった話が載っているが、人間は本来、そういう能力を持っているのに、人間自らその能力を封印しているのではないかと思う。

松久正先生(鎌倉ドクター・ドルフィン診療所)も「月刊手技療法」のインタビュー記事で、不可視なる診断、治療にふれていらっしゃる。

気功は何故効果があるかといえば、簡単に言うと、患者自身の意識を書き換えるから治るのだ、と、ドクター苫米地が書いていた。橋本敬三先生は患者の意識のありようを変えるのが得意だったらしい。

橋本敬三先生は、『社会進捗曲線』(プレジデント1971年)を「からだの設計にミスはない」で紹介されているが、2005年年から「自律社会」に入るとかかれている。またもっと先にいくと「精神生命技術」「超心理技術」の時代になってくるらしい。まさに「不可視なる」ものが主役になってくる時代がやてくるのではないか。
今まで、科学の分野におり、そのような「非科学的」なことはしりません、関係ありません、と言いながらも、実は「非科学」「目に見えないもの」の大切さに気づいた治療家たち、ドクター達が名乗りをあげはじめている
























評価:

サン=テグジュペリ

新潮社



¥ 500


(2006-03)


コメント:大人が読んだほうがいいかも








































評価:

内藤 景代

実業之日本社



¥ 1,325


(1993-06)


コメント:この本を読んでいなかったら、今の私はなかったかもしれない。12歳という年代に巡り会えてよかった






































評価:

遠藤 喨及

講談社



¥ 714


(2000-05-18)


コメント:『診断が伴わないもの(例えば指圧とか、操体も同じ)は、治療ではなく単なる慰安』という言葉に納得。経絡が見えると言う話も納得できる。