患別という考え方がない。ボディの歪みを正すことによって、二次的に症状疾患を解消する。
操体が「万病を治せる妙療法」と、言われるのもここから来ているのだろう。
- 作者: 橋本敬三
- 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
- 発売日: 2005/04
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
ここで、何人かの、膝の痛みを訴えるクライアントを何人か思いだした。
興味深いのは、皆「足趾の操法」で、膝の痛みが解消していることだ。
ある作家の先生は、最初は「きもちいいけど、ものすごく気持ちいい、っていうわけじゃないね」とのことだったが、2ラウンド目(この先生は、操体が初めてだったので、足趾の操法を行った)で、「ああ、これはきもちいいね」と、深いため息をついた。その後、しばらくすると、寝息が聞その後、目を覚まされ、横になったままで、
「あれ?膝が痛くない」」次に立ち上がり「痛くないなあ」と、不思議そうにしていた。
質の高いきもちよさを味わうと、からだの歪みを正す。
また、質の高いきもちよさは、痛みを静める。βエンドルフィンは、モルヒネの6.5倍の鎮痛作用があると言われている。
一年前に、半月板損傷した高校生にも、足趾の操法は有効だった。
膝に水がたまり、試合前にはいつも水を抜くスポーツ選手も、腫れが引いたと言っていた。
どのケースも膝には直接触っていない。
操者は「きもちよさを味わって頂く」「お手伝い」をしているに過ぎない。
からだの治るちから、治せるちからを促したのである。
橋本敬三先生は「治すことまで関与するな」とおっしゃった。「治すことは、からだにお任せしろ」ということなのだ。