操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

リトル・ミィの時代。

今年の初夏、銀座松屋で開催された「ムーミン展」に行ってきた。

子供の頃日曜七時半からの「カルピス子供劇場」(でしたっけ??)で、
育ったモノとしては、ムーミンというのは少なからず郷愁を誘うのである。

また、3歳から子供図書館に通い、ヤンソンムーミン原作本を読んでいた
私だが、ムーミン本の原作の世界観は幼児にはなかなか理解不能であった。

しかし、原作には「ノンノン」という女の子は出て来ず、
代わりに「スノークのお嬢さん」という名称で登場するのは知っていたし、
ムーミンパパも「ウンパッパ!」というわけでもなく、突然旅に出て帰って来なかったりする冒険好きだということも知っていた。

しか~し、このムーミン展で一番驚いたのは

スナフキンが、ミィの甥だったということだ!
スナフキンのママと姉妹らしい。ミィの母、ミムラ夫人は34名の子沢山)

これはヤンソンの小説に書いてある(らしい。もう一度読んで見よう)

新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)

新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)

 

 西洋のファンタシィ物は、本来は子供向けというよりも、ちょっとオトナになった子供や、子供心を忘れないオトナのために書かれている。

ムーミンのアニメは確かに面白かったのだが、
今思うと、ディズニー化したのかなと思う。

エプロンおじさんこと、牧野哲大さん(日本はじめての男性料理研究家)のお話を、以前「そ乃香」で伺った。牧野さんは外国の絵本を何冊か持ってきていらっしゃったが、ヨーロッパの子供は「早くオトナになるよう」育てられるが、アメリカは、ディズニーのキャラのように「おこちゃまナイズ」されてしまうのである。

考えてみると、白雪姫も眠り姫も、赤頭巾ちゃんも、原作の持つニュアンスは、かなりエロティックである。
眠り姫は王子様のキスで目ざめたということになっているが、ある原作では、寝ている間に、王子さまがあまりの美しさにムラムラし(笑)眠っているお姫様を・・(後に子供が生まれるという話もある)というのもあるのだ。

いずれにせよ、ディズニーというのはエロティックな雰囲気は全て排除しているんである。

 

さて、私が子供の頃は、圧倒的に「ノンノン」が人気だった。

多分「ミッキーとミニー」とか「トッポ・ジージョとローじぃ」のように
男女カップルキャラを作りたかったのかもしれない。

そして、ミィというのはチビで意地悪そうで小うるさいというキャラ付けであった。

そして実は「ミィ」と「ニョロニョロ」が好きだったのは私である。

「ノンノン」のブリっ子ぶりは、どうも気にくわなかった(笑)のである。
それならば、自分の道を歩むスナフキンか、ミィのほうが好きなのであった。

まあ、スナフキンは昔から男子にも女子にも人気があったが
ミィ好きはあまりいなかったのである。


私は割と意地悪そうに見えるので(へへっ。意地悪ですよ)、
昔から鬼太郎の「猫娘」(←本望)とか長じてからも「ミィ」とか言われたが、

最近はムーミン展に行っても、ノンノン(お嬢さん)ではなく、
ミィ(リトル・ミィ)のほうが人気なのだ。

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★ミネラルウォーターについてきた「リトルミィ」のストラップ。
ついつい購入。この小憎らしいツラがたまらん!

 

また「ノンノン」というのは、日本でのオリジナルキャラなので(スノークのお嬢さん、だからね)、というか、ムーミン展でもあまりグッズはなかった。

私はこの風景を目の当たりにし、日本の女子も「ブリッ子至上主義」から、
少しはオトナになってきたのかと思った次第である。

 

そして、最近はアンジェリーナ・ジョリーが主演した「マレフィセント」。
ディズニーのキャラクターの悪役を「ヴィランズ」と言うが、
最近「ヴィランズ」の人気が高まっているらしい。

 

Disneyヴィランズ魅惑の言葉

Disneyヴィランズ魅惑の言葉