ついに見てきました。
先の「ヴィクトリア女王 最後の秘密」と「女王陛下のお気に入り」に続く、イギリス女王三作目。
シアーシャ・ローナンとマーゴット・ロビー(私はマーゴット・ロビーが結構好きです)が、メアリー・スチュアートとエリザベス一世を演じるということで、昨年から早くみたいぞ!と首を長くして待ってました。
ちなみに、多分「メアリーとエリザベス」というネタ(メアリーは、廃位後結構自由な幽閉生活の後、女王暗殺計画に加担したという罪状で、斬首刑になっています)は、英国史の中でも「卑弥呼」とか「本能寺の変」とか「関ヶ原」などと同じ位の「歴史テーマ」なのかも。
ちなみに、この映画を見る前に、萩尾望都先生の「王妃マルゴ」を読んでいたのですが、メアリーがフランスに嫁いできて、夫がすぐ亡くなり、スコットランドに帰るという話も載っていて、なんとな~く話が繋がった気が。マルゴの弟のアランソン公とエリザベスの縁談とかあったりして。
そして結局、なんというか「女王」ながら、政治の道具として使われたメアリーをみると、男たちの「ユアハイネス(女王陛下)」と言いつつも、裏では「たかが女」とか、無理矢理手込めにすれば言うこと聞くだろう的な発言とか、女王の夫になると、自分も国王になりたくなるとか。
また、メアリーの兄(庶子なので、嫡子のメアリーが即位)も後に反旗翻したりするのは、やはり「女のくせに」みたいな妬みを感じたりしました。
なんというか、口先では「女王陛下」と言ってるのに、腹の中では彼女を見下しているような雰囲気がアリアリで、いやな感じでしたな。
一方、エリザベズはご存知の通り、生涯結婚もせず(女王の夫になると国王になりたくなる病を避けたのだろう)、英国の力を広げるわけなのです。
エリザベス一世が「女王(君主)としての威厳」の基盤を作ったのでしょう。
「私はか弱く脆い肉体の女だ。だが、私は国王の心臓と胃を持っている。それはイングランド王のものだ」は、アルマダ海戦のティルベリー演説です(スペイン無敵艦隊というと、青池保子先生に飛ぶ笑笑)。
ちなみにに、イギリスは、女王が君臨すると栄えると言われています。
なお、エリザベスの死後、メアリーの息子、ジェームズが、イングランドとスコットランドを統合して統治。
なるほど。
そういえば、ケイト・ブランシェットの「エリザベス」と「エリザベス ゴールデン・エイジ」も見たっけか。