操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体と胆石。

知人がGW中胆石の発作で入院だったそうです。

お見舞いのメッセージを送り、「実は私も胆石持ちです」と書いたところ、「操体法で胆石は治らないの?」と聞かれたので、考えました。

 

さらに、以前ヨガの先生が書いた本で、ヨガ教室の生徒さんから、「指切っちゃったんですが、ヨガで治りますか?」と聞かれたという話を思い出しました。

 

ヨガで(あるポーズをしたら傷がぴたっとくっつくとか瞬時に治るとか)は、瞬時には治りません。が、患部を一晩高くするとか、回復は早められると思います。

 

以前、足趾の操法集中講座で、参加中の受講生が、包丁で、指先が皮一枚繋がっているくらいの大怪我をして、包帯を巻いてきたことがありました。

もう一人は、バイクで転倒したという受講生。こちらは打撲です。

 

こんな時は、やはり「実践」です。

臨床家はタダでは起きないのです。

 

どちらも、予想よりはるかに早く回復しました。

 

勿論、患部をいじくり回したりしたわけではありません。患部より遠方からアプローチするのが、操体的アプローチです。

 

★転んでもタダでは起きないのが臨床家で、どうやって身体が変わるのか、治癒に向かうのか、それを自分のからだで体感するのも、修行です。

 

そして、一度も怪我したことがなくて、病気もしたことがない人が、治療家(臨床家)にはなれません。

人の痛みや辛さが解るのが、プロなんです。

以前学校で「今まで病気一つしたことがない健康体です」という人がいましたが、途中インターンで治療院に行っていましたが(詳細はおいときます)撃沈していました。

というのは、患者さんの辛さがわからないから

 

私のところに大昔来た受講生(体育会系の屈強な男子)は「なんでお客さん(その時は若い女性)に毛布をかけるんですか」と、聞きましたが、その時は私が驚きました。

勿論、リラックスして副交感神経優位になると、体温が下がったりするからです。

 

体育会系の屈強男子は「施術中に体温が下がって寒くなるかもしれないから、頃合いを見計らって毛布をかける」ということがわからないのです。

 

というわけで、臨床家は「一病息災」くらいがいいと思っています。

 

なお、私の胆石ですが、発作を起こしたりはしないので、温存しています。

操体をやっていても、病気になったり、どこかおかしくしたりはしますが、回復は早いです。

 

私自身、胆石を操体で治そうとは考えていません。
しかし、発作を起こしたり悪さをしない程度には抑えておけるだろうし、例え何かの時に悪化しても、回復は早いだろうと思っているのです。

 

また、自然療法に頼りすぎて、というのも考えものです。

その点、操体はもともと医師が考案したものですから、西洋医学も否定はしません。

 

操体と西洋医学の違いは、病気になる順番と治る順番が違うということ。

例えば、西洋医学では「胃潰瘍の原因はピロリ菌なので、胃を消毒する」という方法をとります(器の中身にアプローチする)、操体では、「息食動想」のバランスを整え、ボディの歪みを正し、軸の適正化をはかることによって、からだの内圧を正常化させ、器の外側から調整していきます。

 

まあ、操体というのは、ぎっくり腰や五十肩とか、痛みにも対処できますが、根源的な快復力や、免疫力を高めるというのが、本来の目的なのではないかと思います。