操体法大辞典

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帯状疱疹体験

皆様

お久しぶりです。

実は、2月の後半に帯状疱疹になりまして、少し休養しておりました。

 

帯状疱疹は、子どもの頃水ぼうそうにかかると、そのウイルスが神経の根っこのあたりに静かに潜伏していて、40年位経つと、加齢やストレスなどにより、目覚めて暴れる(からだの片方だけに発疹が出る)という病気です。

 

また、コロナ禍でのストレスの増加もあり、増えているのだそうです。

40代以上がかかりやすいと言われていますが、最近は若い人の発症も増えているようなので「怪しい」と思ったら、すぐ病院へ行って下さいね。

早めに抗ウイルス薬を飲めば、帯状疱疹後神経痛になる確率は下がるそうです。

 

お陰様で、普段から自分の皮膚やからだの状態には気をつけていたので「皮膚のサワサワ感」と「何だか痛い発疹」で、早めに病院に行って薬を飲んだので、思ったよりは早く良くなりました。

 

最初にお伝えしておきますと

「皮膚のサワサワ感」とか「下着が当たって何だかピリピリするな」というのと、筋肉痛や打撲などの痛みとは違うような、皮膚感覚の異常を伴うものがあり、発疹が「からだの片方」に出たりしたら、迷わずに病院に行って下さい。

 

ちなみに、顔や眼に関わるところにでると、重くなると言われているので、顔に出たら即病院です。

 

私はかかりつけのクリニックに行ったのですが、先生から「良く気がついたねぇ」と言われました。年配の方などは、皮膚にトラブルがあったり、痛みを抱えていたりするので、気がつかず、初期の治療が遅れることがあるんだそうです。

 

治療法は、とにかく最初の1週間は、抗ウイルス薬を飲み続けること。私の場合、痛みがひどかったので、鎮痛剤も出してもらいました。

 

私の場合は、左臀部から左骨盤前部、左そけい部あたりに発疹が出て、それが水疱になって、瘡蓋になりました。

 

しかし、帯状疱疹で1番怖いのは、帯状疱疹後神経痛です。
よく、洋服が当たっても痛い、と言う話を聞きますが、あれは「帯状疱疹の時の痛み」ではなく「帯状疱疹後神経痛」のことなんですね。

 

また、やっかいなことに、帯状疱疹の痛みと、帯状疱疹後神経痛は、治療法も異なってくるんだそうです。

 

私の場合、発疹が出ていなかった左の側腹部や、左肋骨下、左大腿上部や左の膝辺りに、ピリピリ感がまだ残っています。


開業したばかりの頃、帯状疱疹で(今考えると、帯状疱疹後神経痛)、ワイシャツの下のアンダーシャツを着ても、皮膚が擦れて痛い、という方が見えたことを思い出しました。

 

当時やっていたのは「第一分析」でしたが、かなり痛みが減ったことを覚えています。

 

なお、私が帯状疱疹だと確信する前は、お腹の調子がおかしいのかな?とか(胃腸科に行って腹診とレントゲンを撮ったが異常なし)思いました。

 

また、この時も何だか痛かったので、鎮痛剤(イブ)を飲んだら痛みが消えたのですが、翌日は飲んでも効きませんでした(汗)。

 

丁度同門の弟弟子達と仕事をしていたので、足趾の操法をやってもらったのですが、その時「何だかいつもの足趾とは感覚が違う」と思ったのです。

あれは、上手い人がやると、脳天に突き抜けるようなきもちよさを味わうことができるのですが、何だか薄皮を被ったような感じでした。弟弟子達は、私が大事に育てた優秀者足趾の操法の操者ですし、やっていることはいつもと変わりません。

つまり「私の感覚が何だか妙」なことになっていたということです。何と言うか、皮膚と操者の指の間に、何か一枚はさまっているような感じでした。

 

その夜に、左臀部の「サワサワ感」と「下着がピリピリ」というのが強くなり、痛みに変わり、左臀部に赤い発疹が確認できたので「帯状疱疹だな」と。

 

夜は痛みを我慢して、翌朝行きつけのクリニックに行ったという次第です。