操体法大辞典

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専業占い師・副業占い師

最近、Twitterで「専業占い師・副業占い師」というのが話題になっているので、自分の意見を書いてみたいと思います。

 

まず、専業・副業という言い方ですが、ここ数年会社も「サラリーマンの副業」を許しているし、インターネットのプラットフォームの整備で、個人が自分のスキルを売ることができるようになったこともあります。

 

ちなみに、専業・副業というのは、会社におつとめの方の感覚なのではないでしょうか。

 

大昔、私が駆け出しの臨床家だった時、ある企業で派遣やりながら臨床をやってました。

その時も自分の「本業」は明かしていなかったのですが、何かの拍子に露見してしまいまして、職場のおっさん(おっさんが多かった)から

「あんたは本業があるから、ここの派遣の仕事はいい加減にやってるんだろ」的なことや」

「いいねえ、手に職があって」

みたいなことを言われ、いわゆるイジメを受けたこともありました。

 

今考えるとあきらかに「嫉妬」だね。こりゃ。

 

べつに本業があるからといって、派遣の仕事をいい加減にやるわけではないんですが、こういう発想はわかりません。。。

 

なお、この会社はほぼ「終身雇用」的なところがあり、新卒で入って定年まで働くというところだったのでそうだったのでしょう。

 

自営業ならば、税務署に開業届けを出します。

開業届けには「専業一つしか書いてはいけない」という決まりはありません。

また、私は一般社団法人も運営していますが「定款」を見ると「一業務専業しかダメ」とかそんなことはなく、一般社団法人でできる仕事がいくつも書いてあります。

 

翻訳家であり占い師、医者であり小説家、私のように治療もやるし占いもやる(って拝み屋みたい。。。)っていう人もいるんですよ。

 

あ、私は大学でも少しばかり仕事をしてます。

しかしながら、どれも本業(心持ち的には操体)だと思っています。

 

お坊さんだけど、学校の先生(多い)。

お坊さんだけど、小説家(寂聴さんとか)

道場主だけど、会社勤めもしている(めちゃ多い)

介護事業をしているけれど、占い師もしている(この方なんてどちらも本業)

 

そんな人はザラにいます。

 

私が気になるのは、

以前からいるんですが(治療家でも)。。

「本業じゃないから、そんなに腕が良くなくてもいい」的な人が増えているのではと思います。

 

つまりは「副業」という言葉をかくれみのに「副業だから」とイイワケをするのがなあ、という感覚です。

 

そしてもう一つ、何故わざわざ「副業」と言うのかということです。

これはやはり「いいわけ」なのではと思います。

 

そして、占い師(治療家もそうだと思う)に必要なのは「人生経験」です。

こういう時に「あれはヤバかった」とか「しくじった」という出来事が役に立つのです。私なんか役に立つことばっかりですよ。

 

例えば高校卒業して、占いの専門学校行って、さてプロの占い師になった!

みたいな場合、足りないのはあきらかに人生経験ですよね。

 

ということは、色々な職種を体験することは、占い師にとって、重要な学びであることになります。

 

というわけで、なんでわざわざ「副業」っていうのかという話でした。

 

ちなみに「わたしは副業で治療家やってます」っていう人には、あんまり見て欲しくないですよね。治療や臨床に関しては、変な謙虚さはいらない(クライアントが不安になる)のです。

 

私は、三浦寛の直弟子で、操体の専門家です(きっぱり)。

 

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