操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

2017年 GWの集中講座の予定です(補足)

今年のGW、5月3日~5日、恒例の「GW集中講座」を予定しています。

講師は三浦寛畠山裕美、アシスタントは東京操体フォーラムの准指導者です。

 

★補足★

操体は、大きな曲面を迎えています。

「きもちよさ」で「ボディの歪み」はただせることは分かりました。

そして、もう一つ、新しい「道」が見えてきました。
その点については、三浦寛の講義でご紹介致します。

 

三浦寛は、通常、単発での講義はやっておりません。
GWがチャンスです。

 

また、現在操体の勉強をしている方々も、実際の臨床では、操体の種々のやり方をどう用いるのか、その使い方に戸惑っている様子も見られます。

そして、操体は「最初に足関節の背屈をやって、次に膝倒しをやって、次にうつ伏せでカエル(私共は「伏臥膝関節の腋窩挙上」と言いますが)をやる、というように、プロトコル(手順)化され、効果があがらないという話もよく聞きます(これは当然の話ですが、その辺りについても、色々お伝えする予定です。

 

 

2017年5月3日~5日(祭日)

9時~16時頃まで

参加資格:操体の臨床に興味がある方でしたらどなたでも。レベルに合わせますのでご安心下さい。
場所:三軒茶屋

お問い合わせは sotai@teizan.com(畠山)までどうぞ。詳細をお知らせ致します。

http://www.teizan.com

 

★3日間通しで参加 9万円 1日参加 2万円 2日間参加 6万円(一般参加の場合)
 ・一日単位での参加も可能です
操体法東京研究会定例講習参加者は優遇割引あり(別途通知致します)
★現在定例講習受講中の場合は、視診触診の補講として参加奨励
一般社団法人日本操体指導者協会会員(優遇割引あり)は「指導法」の「勉強」としての参加奨励

★一昨年、昨年「外気功基礎」をやった方については、復習の時間をとります

 

「万病を治せる妙療法」にも載っていない「介助法」「補助法」もご紹介予定です。
操体法の実際」の写真をみてもさっぱりわからない方は是非どうぞ。

また「楽」(第一分析)と「快」(第二分析)の違いがわからないという方も是非どうぞ(違いがわかるだけでも、その後の効果が変わってきます)

 

 

「あなたの操体臨床を劇的に変える!他言無用の操体のコツのコツ!(仮)

操体の「セミナー屋」ではなく、実際に操体の臨床、指導に携わっているプロが、
本当に使える「操体」を指導します

今回は「操体をちょっとかじってみたけれど、なかなか上手く行かない」という皆さんを対象にしたいと思っています。

 

操体、やったことがあります」という話を聞いて「どこで習ったの?」と聞くと「治療院の先輩から」とか、「本を読んで」という話が多いのですが、

「それで、実際に使える?」と聞くと

 

「効果がある時とない時がある」
「脱力してくれない」
「きもちいいかと聞いても分からない」
「動いてくれない」

という、私(畠山)が20年くらい対峙してきた問題を抱えている方が多いのです。

 

そして、

 

以前も書きましたが「操体って、簡単に見える」のです。

 

 

東京操体フォーラム実行委員勉強会2017年2月

今月も第二日曜は朝8時から「実行委員勉強会」。

4月の東京操体フォーラムに向けての準備を着々とすすめる。

さらに「構造力学から見た動き」「運動力学から見た動き」の違いについての理解を深めていく。

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午後は「新創生期」と「第五ステージ」の合同クラス。
膝の傾倒と足関節の内反・外反の介助補助の復習と練習。この辺りは一番面白いところ。

不思議の国のバード。

明治維新について色々考える。
廃仏毀釈」について、私達はどれくらい知っているだろうか(というか、どれくらい教育を受けていないのだろうか)。

 

さてさて、明治11年、日本を旅するために横浜に降り立った、イギリスの女性がいた。
冒険家でナチュラリストイザベラ・バードである。

 

イザベラ・バードの日本紀行 (上) (講談社学術文庫 1871)

イザベラ・バードの日本紀行 (上) (講談社学術文庫 1871)

 

 この、バードの旅行記をコミックにしたのがこれ。

 

ふしぎの国のバード 1巻 (ビームコミックス)

ふしぎの国のバード 1巻 (ビームコミックス)

 

 ビームコミックスって、「テルマエ・ロマエ」とか、結構良書が多い。

登場するバード女史(感情豊かで喜怒哀楽が結構激しい?)と、妙に人生経験が豊富な通訳の伊藤鶴吉(死去時には通弁の元勲と言われた)を従えて、蝦夷に向かうという話である。

なお、バードは新島襄と八重夫妻に会ったりもしているらしい。

コミックはまだ一巻しか読んでいないが、西洋人が日本に来て受けたカルチャー・ショックが、わかっちゃいるけど面白すぎる。

また、彼女を支えてくれるヘボンさん(ヘボン式ローマ字の発案者)や、アメリカ公使夫妻など、周囲の人物描写も魅力的だ。

 

日光東照宮を見て「ケッコー」と叫ぶ(日光に行ったらケッコーと叫ぶ)のは面白い。

また、当時日本に来ていた西洋人が、日本人を「猿」と蔑んでいたことなども書かれているが、確かにあったのだろうと思う。

 

続編が愉しみだ。

藝術部活動@K.K適塾2月の巻。

ご縁があって、「K.K適塾」に顔を出している。

KK適塾 2016

「コンシリエンスデザイン」は、 学術性と芸術性、文科系と理科系の融合・結合・統合を「学際化」することを定義としています。

 

阪大の川崎和男先生が座長をなさっているオープンな講座である。
昨年は松岡校長も出演なさってますのだよ。

また、今回のシリーズは、東京操体フォーラム相談役、デーブ川崎氏が司会を務めているうえに、K.K適塾のため、毎回、アートディレクターで阪大ともご縁が深い、大阪の兄さんこと、荒木氏がいらっしゃるのである。そして今回は師匠(三浦寛)も連れて行った。

 

 

 

924夜『デザイナーは喧嘩師であれ』川崎和男|松岡正剛の千夜千冊

 

サイトの「コンセプト」の図を観て頂くと、コンシリエンス・デザインを中核に、上が医学、下が保険学、左が看護学、右が工学となっている。

 

そして、医学と看護学の間に「安心」、医学と工学の間に「対症療法」、工学と保険学の間に安全、保険学と看護学の間に「予防」となっている。

 

医療に多少なりとも関わっている我々は「こういう切り口もあったか」と。

そして、今回のレクチャーは、二人の芸大の先生である。

ワタシはデザインの世界はあまり詳しくないのだが、河北秀也先生は、営団地下鉄(当時)の路線図のデザインや、東京の地下鉄とか電車に乗っていれば絶対目にする「いいちこ」のポスターの作者であることを知った。

iichikoポータルページ

画面のどこかに、いいちこの瓶が隠れている、あのポスター、好きな人多いんじゃないかな。

また、地下鉄の「マナーポスター」も、「あ!これって見たことあるよ!」というものが!

 

そして北河原温先生は、2015年のミラノ博日本館の設計に携わっている。
制作秘話なども聞くことができて、非常に興味深かった。

www.kitagawara.co.jp

 

そして、座長の川崎和男先生が登場するのだが、私がヒソカに愉しみにしているのが、「先生登場のオープニング映像」(専門用語で何ていうのでしょう)である。
登場するロボット君みたいなヤツが、妙に表情豊かなのと、チャクラに響くような音楽が何とも言えないのである。これは実際に観て頂くしかない。


予算があったら、フォーラムでも作りたいくらいだ(笑)

 

そして、芸大の先生が登場したからではないが、映像に「悲母観音」(昨年「ダブル・インパクト」で観た)が現れた。丁度「廃仏毀釈」についての本を読んでいるからかもしれないが、岡倉天心さんありがとう!という気持ちが沸いてきたのであった。

 

終了後は、デーブ川崎氏に川崎和男先生に師匠を紹介していただき、大阪へ戻る荒木兄さんとデーブ氏と師匠と東京駅へ。

 

八重洲地下街で冷えたビールでノドを潤し、とアンチョビオリーブと、カプレーゼということで、

 

ミナサマありがとうございます。

 

来月も楽しみにしてます。

 

来月のK.K適塾の開催場所は、なんと、いつも東京操体フォーラムを開催しているルーテル市ヶ谷センターの近くです。あ、あそこね。行き方はオッケーです。

 

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★写真は「日本民藝館」。

 

 

 

2017年春季東京操体フォーラム 発表者から一言(速報1)

2017年4月29日、東京操体フォーラムを開催致します。

詳細はこちらをどうぞ。

テーマは「操体新旧臨床譚~よみがえる橋本敬三&最新症例集(仮)」です。

発表者からテーマと一言が出ておりますので、お知らせ致します。

 

2月8日現在、2017年春季東京操体フォーラム発表者よりの一言です。

 

瀧澤一寛 岩手県 てまり堂 東京操体フォーラム副実行委員長

テーマ「道をつくる操体臨床」
「臨床の場で操体を実践するとはどういうことなのでしょうか。

症例を通して、日々の臨床で感じていることにせまってみたいと思います。」


岡村郁生 神奈川県 操快堂 東京操体フォーラム賢人組 師範代

テーマ 「ききわけるとはなにか?」

ひとこと
「どのような操体の臨床にも、”感覚”は伴う。
 その”感覚”こそ、人間のの多元性と共に宇宙の多元性である」

 

友松誠 群馬県 からだバランス調整院 東京操体フォーラム 巧者組

テーマ「治すのは、あくまで、からだ」

一言:操体・創始者、橋本敬三先生は著書の中で「私も医者になりかけの若いときは、病気を治したいの一心だったが、だんだんそんなことは下の下だと思うようになった。医者が治してやるということでなく、生命体の成立の哲学に触れ、大自然を畏敬し、恭順すべきことが、はっきりした」と書いています。

橋本敬三先生は医師でした。だから、病気を治したいと思うのは当然であり、それが仕事だろうと誰もが思う筈です。しかし、長年臨床を重ねるなかで、病気を治したいという心を下の下だと思うようになった。その根拠とは。症例も交えながら、そういったところから検証していきたいと思います。 


日下和夫 兵庫県 北六甲操体院 東京操体フォーラム 賢人組

テーマ 「皮膚と足趾」
「体内の毒素を排泄する皮膚と、からだ全体の土台となっている足は症状疾患もからだ全体に連動していきます。その連動からアプローチする臨床事例です」

 

半蔵 東京操体フォーラム 賢人組 師範代

操体」を学ぶ人へ 「操体」とは何か?という問い掛けに応える事は、私の学びでもあります。 橋本敬三の晩年のメッセージが、どの様に具現化されて来たのかを、第2分析、第3分析、足趾の操法を通して、皆さんにお伝えしたいと思います。

 

畠山裕美 東京都 TEI-ZAN操体医科学研究所 東京操体フォーラム理事

足趾の操法®とクスグリ療法をご紹介致します。実際に受けて頂くとともに、乳幼児のあらゆるトラブルに対処可能と言われている「クスグリ」をご紹介致します。
色々なケースを見ましたが、橋本敬三先生の伝統通りにやっているケースは少ないように思えます。単にくすぐっているのではない「クスグリ療法」をご紹介いたします。

 

藝術部活動@2017年2月映画

これを観るのを待ちかねていた。

 

そして、とってもよかったな~、というのが感想。

 

ティム・バートンの新作は、ランサム・リグスの「ハヤブサが守る家」が原作の「ミス・ペレグリンと奇妙な子供達」。

 

オープニングの映像から、もうとっても怪しいというかノスタルジックというか、引き込まれてしまった。

 

イギリスのウェールズ地方にある小さな島が舞台の物語。

まず、ミス・ペレグリン役が、007でヴェスパー・リンドを演じたエヴァ・グリーンペレグリンペレグリン・ファルコン)というのはハヤブサのことだ。
空気より軽い女の子(足に鉛製の靴をはいている)エマを演じるのは、「マレフィセント」で、アンジー(マレフィセント)の可愛い少女時代を演じた、エラ・バーネル。

 

そしておじいちゃん、エイブ、どこかで観た顔だ!と思っていたら、「スーパーマンⅡ」(クリストファー・リーブ主演のヤツ。映画館で観た記憶あり)の悪役の親玉、ぞっど将軍でした。。。

また「アナザー・カントリー」に出ていた、ルパート・エヴェレットが鳥類観察をしている怪しいおじさん役で、悪役、バロンはやっぱりどこかで観たなと思ったら、「ターザン Reborn」で、ターザンことグレイストーク卿とコンゴに乗り込むウイリアムズ役のサミュエル・L・ジャクソンでした。

そして、007のM役でも知られる、名女優、ジュディ・デンチがインブリン(後述)の一人として登場。

 

主人公ジェイクは、フロリダに住んでいる。不思議な話をしてくれる祖父エイブと仲がいいのだが、祖父が眼球を取られた姿で惨殺される。

 

そこから、ウェールズ地方の島に向かう。祖父エイブが育った「子供の保護施設」があり、ミス・ペレグリンが生きているかもしれないから。

 

しかし、ジェイクが見たのは、1943年9月3日に、ナチスに爆撃され、焼けて廃墟となった保護施設だった。


特殊能力を持った子供達がいる。例えば空気を操り、空気より軽いとか、植物を瞬時に育てられるとか、怪力の持ち主とか、体内にハチを飼っているとか、透明人間であるとか、お人形のように可愛いけれど、アタマの後ろに大きな鋭い牙がある口を持っているとか、手に熱を持っていて火を付けることができるとか、夢を映写(プロジェクション)できるとか。

 

その子供達を守るために、インブリン(鳥の姿に変身できる女性)達は、「ループ」という「安全地帯」を作っている。そう、ミス・ペレグリンはインブリンなのだ。

 

 ミス・ペレグリンは時間を操るので、毎日1943年の9月2日の夜9時から、3日の夜9時という24時間を繰り返すのである。

それは丁度、ナチスの爆撃機が爆弾を落とす瞬間で、爆弾は落下の直前に止まり、24時間が巻戻る。子供達はその安全な世界で暮らしている。。

 

それを荒そうとしているのが敵役バロン。

ホローという巨人兵みたいな、能力者の子供の目玉を食らう化け物も出てきたりする。

 

 

 

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<上>

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<上>

 

 

 

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<上>

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<上>

 

 

 

ナゾが解ける(2)

その本とは、

 

支配されちゃう人たち 親や上司の否定的な暗示から解放される超簡単テクニック

支配されちゃう人たち 親や上司の否定的な暗示から解放される超簡単テクニック

 

 という本だ。先日紹介した大嶋信頼氏の本。

この前に

 

ミラーニューロンがあなたを救う!- 人に支配されない脳をつくる4つの実践テクニック -

ミラーニューロンがあなたを救う!- 人に支配されない脳をつくる4つの実践テクニック -

 

 ミラーニューロンについて書いてある本もある。

この二冊とも、会話体でアタマにストレートに入ってくる。書き方自体が「カウンセリングの効果」があるように書かれているらしい。

 

「支配されちゃう人たち」には、著者の幼少期の体験が書かれている。

それは、両親による「支配」の構図だ。
両親は敬虔なプロテスタントで、母方の祖父が厳しい牧師、父は母と結婚するために、キリスト教に入信したという。

私は、毎週欠かさず教会の土曜学校と日曜学校に通い、牧師の説教を聞かされていた。「教会を欠席したら地獄に堕ちる」という恐怖があったので、どんなに友達が楽しそうに遊んでいても「教会があるから」と友達の誘いを断らなければならなかった。

いっしょに遊んでいなければ、学校での友達間の話題にはついていけなくなる。それでも、仲間外れにされてしまうよりも、教会をさぼって罪を犯して地獄に堕ちるほうがよっぽど怖かった。
中略

「自分は駄目な子で、罪人だから、地獄に堕ちるんだ!」
子供の私はそれを疑いもしなかった。

 

そのうちに私は性的な妄想に耽るようになる。その間だけは、みじめさからも地獄に堕ちる恐怖からも解放されるから。
学校のことを思い出してしまうとみじめで罪に汚れた気持ちになるし、両親のことを考えると罪を罰せられる恐怖しか湧いてこない。集中できなくて勉強が一切できないから将来に全く希望が見出せない。そこで性的妄想に耽っていれば、将来への絶望も、現在の悲惨さ、過去のみじめさから解放されるような感覚があった。

でも、キリスト教では「姦淫は罪」とされている。「性的妄想に耽る自分は罪を犯しているから地獄に堕ちる」という恐怖があとから襲ってくる。だから、性的妄想に耽ってしまった後は、必死になって神に自分の罪の許しを請う。床に額をこすりつけて「神様ごめんなさい」と汚れた自分の罪を許してもらえるように祈る。にもかかわらず、次の日には同じことの繰り返し。

 

 

長い引用になったが「罪を犯すと地獄に堕ちる」というのは、橋本敬三先生の時代も、現在も変わらないのだ。

 

キリスト教がどうのこうのという話ではないのはご了承ください。でも「罪を犯すと地獄に堕ちる」という教育を子供にしてもいいのか?と思ったりはする。これって十分トラウマの種になりそうな気もしないではない

 

そして、この本のタイトルだが「支配されちゃう」というのは、罪の意識に苛まれる著者あり、支配しているのは両親(罰を与えるために殴ったり怒鳴ったりするのは、当然のことらしい)である。

 

★なお「支配者」は、この本を読むと猛烈な不快感を感じるらしい。それはよくわかる。

★ワタシも、親に支配されていたところがあるな、と感じる

 

また、もう一冊。この3冊を続けて読むと、長年のナゾが解けるような気がしてくる。

 

 そして、タイトルだけ見ると「なんだか怪しい」(すいません)が、この本もすごい。

トラウマを分析しており、実際のカウンセリングの話も出てくる。

なぜ、大事故(例えば震災など)の後、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)
心的外傷後ストレス障害になる人とそうでない人がいるのは何故か、などという話も載っている。そして「精神科医ならこういう診断」「セラピスト系ならこういう感じ」と、他の手法の評価法も出てくるのでそれも興味深い。

なお、ここで紹介されているのは、著者のオリジナルとでも言ってよいものだ(サイコセラピーの先生の影響もある)。

 

私達は「それ、トラウマになってるんじゃない」と、割と使うことがある。
が、本当のトラウマというものは、海馬が処理しきれず、記憶の中に断片化して埋もれており、本人は覚えていないのだそうだ。

 

「両親が小学校低学年の頃に離婚した。それがトラウマになっている」という話、いかにも、であるが、両親の離婚という目に見えていて、覚えていることではなく、トラウマというのは、余りにもショッキングで、死の恐怖に近い(トラウマを抱えている人は、常に死の恐怖を味わっているのと同様のストレスを受けているらしい)ものらしい。

 

そして、一つとても印象的だったエピソードを。

 

妻の調子が悪くて、それをかいがいしく世話する夫がいた。しかし、夫は頭の中で(つまり、想像で)妻を殴ったり蹴ったりしていた。

「想像の仲ならいいや」と思っていたそうなのだが、実際「支配されている」側は、支配側の「脳内暴力」でも身体の調子をおかしくする。

 

また、子供の体調が悪いという話で、やはり母親(見た目は本当に優しそう)が、頭の中なら、想像の中でならいいと思って、子供を脳内虐待していたという話がある。

近しい、あるいは支配される、する側の間柄だと、このようなコトも成り立ってしまう。

 

 

かといって、誰かに恨みを抱いて、脳内暴力をふるっても、相手のほうが強い場合もある(笑)。いないとは思うが、私とか師匠にはやらないほうがいい。「やり返し方」を知っているし、支配されている側ではないから。

 

そして、その昔、私は「何もできないオンナ」を演じるように強要されていた。また、常に「お馬鹿さんでなにもできない」とか「ぴーぴー鳴いてる捨て猫だ」というようなことを言われていたことを思い出した。

おとなしくてオバカさんでかわいいオンナを強要されていたのだ(爆)。なので病気にもなった。

 

そういうのをやめといて良かったと思う。自分の人生のためにも。