操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

東京国際仏教塾(修行最終回)その2

なお、こちらが今回私共を指導して下さった中野東禅先生です。
良寛様」の研究もなさっています。

色々なことをご存知で、色々なことを教えて下さいました。

ここには書けないこととかね。聞きたい方は是非今年ご参加下さい。

鶴見大学生涯学習センターの講義では「中野先生の話術はどこで習得されたのですか」
という質問が出るくらい、話術をお持ちです。お師僧様がよく落語に連れて行ってくださった、というのもあるようですよ。

 


100分de名著 良寛 詩歌集 『ありのままの自己を見つめて』 Part1 伊集院光 武内陶子 中野東禅 升毅 毎週水曜日 100ぷんで名著

 

中野先生と、東京国際仏教塾の洞口事務局長をかこみ、大佐倉から京成成田に移動します。開始まではまだ時間があるので、それぞれホテルにチェックインしました(今回は泊まる気満々)。

 

会場は「ひかたや第二支店」という老舗です。成田山へ向かう参道の途中にあります。

 

階段を上がってお座敷。こんな感じです。

私は体調があまり良くなかったのですが「ワインで喉を消毒だ」←これがいけない。

とばかり、赤ワインを頂き、美味しかったので鴨鍋から天ぷらからうな重まで、しっかりいただきました。

 

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これが成田のうなぎ。うなぎって成田名物なんですね。

私はよく駒場東大前の宮川でうなぎランチしますが、焼き方やタレも違う。
これも美味しゅうございました。

 

終わってからは、皆さん、大人しく?宿舎に戻りました。

 

お疲れ様でした。

 

 

 

 

東京国際仏教塾(修行最終回)その1

3月3日、4日、昨年11月から続いた「東京国際仏教塾」の修行も最終回を迎えました。


幸いにも、天候にも恵まれた5回の修行でした。

 

私は昨年の11月から「風邪だけは引くまいよ」と注意していたのですが、
先週の出張で風邪を引いてしまいました。

 

3日は「読経」のテストがあります。

般若心経を読みながら、右手では木魚を打ち、左では鏧子(けいす)(大きな鐘のような梵音具)とおりんを鳴らすという、歌うドラマーのようなことをやらねばなりません。

 

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はい。これが鏧子(けいす)です。

 

木魚も「叩くのではなく落とすのである」。鏧子は「ばい」という棒で鳴らすのですが、これも色々な打ち方があります。

 

私は小さい木魚とおりんを密林(売ってる)で購入し、毎日練習していたのですが、
やはり「般若心経」は、木魚があったほうが読みやすい気がします。

 

何だか毎日「歌うドラマー」のような練習です。

 

そして私は「消災妙吉祥陀羅尼(しょうさいみょうきちじょうだらに)」が好きなのですが、これは短いので覚えました。

 

あとはテーマとして「大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)」の暗記か??

なむからたんのうとらやーやー、っていうお経です。

 

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午前中はまず朝のお勤めです。

その通りお経を一時間くらいよみます。

ちなみに中野東禅先生によると、般若心経も「観自在菩薩」を、「かんじーざいぼーさつ」と読むのは素人っぽくて、「かんじーざいぼーさー」の方がプロっぽいという話をなさっていたので、「ぼーさー」でいくことにしました。

 

その後は講義で、道元禅師の「典座教訓(てんぞきょうくん)」です。

 

典座教訓の「典座」というのは、お寺の台所を預かる場所ですが、

面白いのが「米(よね)と言わず、お米と言いなさい」「クシャミするときは口と鼻を覆いなさい」とか、難解な「正法眼蔵」を書かれた方とは思えないほどです。

これは面白いので是非読んでみてください。

 

そしてお昼の後、

 

いよいよテストです。

 

声はガラガラだが、練習は150日はしたぞ!みたいな感じです。

9名中私は8番目でしたが、あがらずに普通に読むことができました。

 

これでもう修行は終わったも同然です(笑)

 

その後坐禅を組み、我々は「打ち上げ」に向かったのでした。

 

 

 

扁桃腺暴走。

2月半ばから色々ありました。

まず、私は中学から大学までの一貫校なのですが(女子校)、同級生が急逝したという話を受けて驚きました。学生時代の同級生とはあまりお付き合いがないのですが、FBで唯一繋がっていた同級生から連絡が来ました。

20年程音信が途絶えていたでしょうか。学生の頃はよく遊んでいたものです。
一番丈夫(スマン)そうな彼女が、突然倒れてそのまま亡くなったのです。

また、告別式の日は私が出張で出席できず、私の中には20歳前後の彼女のイメージしか残っていません。

神道のお家なので「安らかにお鎮まり給え」とお祈りしました。

 

それに前後して、母が調子が悪いとのことで「かかりつけに早くいけ」と、病院に行かせたところ、検査入院が決まり、本院は虎ノ門にあるT病院の分院に。

私が東京国際仏教塾の初日、3月3日出張先でひいた風邪で扁桃腺を腫らせかけているガラガラ声で「般若心経」を読み、成田で懇親会が終わってホテルに帰ろうとしている時に「検査したらみつかったので、来週手術する」という連絡がありました。

 

手術なんやらで、バタバタしており、自分の扁桃腺を放置しておいたら、久々に高熱が出て、何だか幻聴(誰かに呼ばれている)が聞こえたり、大変な目に遭いましたが、
やっとまとも?な状態に戻りました。

 

昨日は久々に東大の生研(今年度末で忙しい)に顔を出したところ、昨年東京操体フォーラムにも顔を出して下さったAさんが、お昼に近くの宮川(うなぎ)を予約してくれていたので、数人でうなぎランチ。元気つけました。

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定例講習2月25日

今日は第四日曜日。午前中は「足趾の操法®集中講座」。午後は三浦先生の定例講習です。

 

基本ではありますが、膝の左右傾倒のバリエーションを10くらいやりました。

膝の傾倒だからといって、膝を倒すのではなく、連動を用いて末端からという手法や、補助の手を使ってなどなど。

言葉の誘導についても、あやふやなところをクリアにしました(これ大事)。

 

メソッドが確立されてきたので、受講生の上達が早いですね。

 

 

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仁和寺と御室派@トーハク

e-taxで2月初旬に確定申告し、東京国際仏教塾の修了レポートも書き終わって投函し、
ちょっとほっとしている畠山です。

 

さて、チケットを昨年末に買い、後半展示(2月14日)の「千手観音」の上京を待ち、ついに行ってきました。

ninnaji2018.com

私の仏像好きは結構年季入ってますが、今回は真言宗ということで、弘法大師空海の書なども展示されています。

 

阿・吽 1-7巻セット

阿・吽 1-7巻セット

 

※若き最澄空海を描いた「阿吽」。会場ではおかざき真里さんのイラストのクリアファイルと、空海の筆文字を記したお猪口を購入。

これを読むと、平安時代の僧侶がどんなに仏法を求めて中国に渡ったかよくわかります。仏教が立体的に見えてくるので、是非ご一読を。

ちなみに空海の幼名は「真魚」といいますが、愛猫に「真魚」という名前をつけているのは私です。。。

 

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今回は、秘仏が結構いらっしゃるとのことで、本当にたのしみにしていました。

千手観音がすごい。千手観音が東京にいらっしゃるのは、江戸時代以来なんだそうです。

 

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そして、私が結構好きなのが「音声ガイド」です。今回は、映画「空海」に出演している染谷将太阿部寛。勿論借りました。

 

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中には写真撮影OKのコーナーがあります。

これは、スマホではなく、デジイチで撮りたいと思いました(もう一度行くか??)

前半は空海の書、後半は仏像オンパレードです。

 

如来阿弥陀如来など)、菩薩(観音菩薩など)、明王不動明王など)、天部(毘沙門天とか多聞天とか)の違いなども分かりやすく説明されていました。

 

 また、ショップではおかざき真里さんのイラストのクリアファイル(購入)、トートバッグ、そば猪口などもなかなかよく、図録が素晴らしかったので買ってきました。

 

3月11日までです。

 

なお、隣の「アラビア」展は、「仁和寺」のチケットを持っていれば入ることができます。こちらもなかなか見応えがあります。

 

 

「がんばるな」とは。バイク事故と打撲と操体。

操体には「バルの戒め」というのがあります。

がんばるな、いばるな、よくばるな、(しばるな)。

よく言いますが、「がんばるな」というのはだらしなくしてもいい、ということではありません。

ちなみに、昨年開催された「操体関係の学会」(勿論東京操体フォーラムではない)では、「がんばる」という言葉をかなり多く聞きました。ちょっとショックでした。

操体を勉強しているものですから「がんばる」という言葉には結構敏感なのです。

 

操体のコアな哲学である「救いと報い」をちゃんと勉強していたら、そんなに簡単に「がんばる」を連発しないのではと思いました。

そこまで求めなくても、というかもしれませんが「指導者クラス」が使っていたので気になった次第です。

 

さて、先日の日曜は、三浦先生が法事で東京を離れていたので、午前の勉強会と午後の講習は、私が代講しました。といっても、午前中はみんなで打合せ。午後は「丁度いい」と言ったらアレですが、受講生のTさんが一週間前にバイクで転倒し、右足首を痛めていたので、

操体ではどうやって打撲と内反捻挫に対応するか」というのをやりました。

今回は講習ということもあって、渦状波®はとっておいて「動き」で対応するという試みです。操者は、神奈川県「操快堂」、東京操体フォーラム賢人組の岡村郁生氏

soukai-do.com

はじめ、実行委員の準指導者の面々です。

内反捻挫ですが、勿論患部には触りません。

ここで第五分析的な動診操法を行ったところ、打撲による右大腿部の腫れと、そけい部付近の腫れがまず引きました。これには皆驚きの声があがったりして。

結局、できなかった正座ができるようになり、やっぱりすごいね、と思いました。

 

東京操体フォーラム副実行委員長、岩手県久慈市あまちゃん、で有名ですな)の「てまり堂」の瀧澤一寛氏に手伝ってもらいました。

昨年から講習に参加しているメンバーに操体の歴史と「息食動想」という、操体の基本の「き」を説明してもらうというものです。

 

操体の歴史はともかくとして、先の「バルの戒め」の話が出た際、受講生の一人が、「がんばらなくてもいい」というのはわかるけど「がんばるな」というのはどうもひっっかる、という意見を述べました。

 

たしかに彼女は長年スポーツをやってきて、多分、人生の殆どを「頑張って」きたのではないかと思いました。「がんばるな」というのは、彼女の今までの人生を根本的に揺るがすような事だったのかもしれません。

 

がんばるな、というのは、「救いと報い」という話から来ています。

で、操体を少しでもかじっていて「救いと報い」を知らないというのは、

 

モグリです(笑)。

 

 

 

生体の歪みを正す オンデマンド版:橋本敬三論想集

生体の歪みを正す オンデマンド版:橋本敬三論想集

 

 

 

からだの設計にミスはない―操体の原理

からだの設計にミスはない―操体の原理

 

 このあたりです。この二冊は重複している箇所もありますが、救いと報いについて書いてあります。それを読みましょう。

 

なお、東京操体フォーラムの実行委員のうち、結構な数のメンバーが「生体の歪みを正す」を写本しています。

そうなんです。勉強するヒトは勉強してるんです。

 

ちなみに、たにぐち書店は、私の原稿料を未だに払ってくれないんですが。

 

それは置いときますが、

そこで岡村郁生氏が登場し、「救いと報い」について、細胞分裂の話を例えにして、見事に説明してくれました。

 

ドラマチックな操体の話をさせたら、この人の右に出る人はいないと思います。

受講生は「ぐっときちゃいました」と感動で涙ぐむという次第でした。

 

東京操体フォーラム実行委員は「指名されればいかなる時でも操体については語れる」「実技ができる」のです。

 

4月30日は「2018年春季東京操体フォーラム」。

テーマは「スポーツ障害と操体」です。