操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

大阪プレ大会

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新大阪で他のメンバーと落ち合い、会場に向かった。
桜宮にある「リバーサイドホテル」である。

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委員長の北田先生より開会の挨拶があり、その後90分講義、
休憩をはさんで実技指導というプログラムである。

身体運動の法則は、基本運動ではない(これ、ポイント)

身体運動の法則とは(3法則一相関性

・重心安定の法則
・重心移動の法則

・連動の法則

・呼吸との相関性

を指す。これは橋本先生の時代のことで、現在はもっと増えている。

目線との相関性、意識との相関性などである。

講義はこのあたりから始まった。

細かいところはさておき、私が個人的に感じたのは、
「自分は介護をやっている」
「自分は武術をやっている」
「自分は体操を教えている」
など、色々な方がいるのだが、
それぞれの土俵で操体を語るよりも、
操体の土俵で語っていただきたいなと思った。

★つまり、ご自身の専門分野に操体を取り入れるよりも
まずは操体の原理原則を全部食い、咀嚼してからのほうがいいと思うのだ。

最初に「基礎教養」を学んでから専門課程に行くのが普通なのだ。

腰が曲がっているお婆ちゃんがいる。
どう見ても曲がっている。

でも、元気でピンピンしている。
それを、曲がっているのは良くないから、強制的に治してあげるのが親切
というのと同じだ。

お婆ちゃんの腰は曲がっているけれど、からだはそれなりにバランスを
取っているのだ。

 

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なお、モデルを務めた東京操体フォーラム実行委員、瀧澤さんには
多大なる拍手を送りたい。

 

皆様、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪@全国操体バランス運動研究会プレ大会

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突然ですが、大阪に向かう新幹線の中で、パソコンで書いています。

私は割と東北新幹線は使うのですが、両親や親類一同がみんな
東京から上に住んでいるもので、関西というのは本当にご縁がなかったのです。

なにせ奈良京都は、中学の修学旅行で行ったきりで、
再度訪れたのは20年後だったというお話。

今日は、午後から「プレ大会」が開催され、
師匠が講演します。

というわけで、東京操体フォーラム実行委員
参加可能メンバーが大阪に集合することになりました。

 

先のブログにも書きましたが、関西圏の操体法というのは、
独自の文化をもって広がっているように思えます。

 

また、東北の血を継ぐ私としては、
何となくその違いが分かるのです。

わかりそうで、まだ言葉になりませんが、
今日、何かわかるかもしれません。

★ちなみに写真は「えび千両ちらし」。
東北新幹線入り口寄りの「祭」という、各地の駅弁を
集めたお店でのみ買えるようです。新潟県の駅弁です。

 

 

 

 

 

 

なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか

 これは久々にショックを受けた本だ。

 私は占い稼業もやっているので、悩める女子男子から恋愛の相談を受けることがあるのだが、その根底には「自己受容ができていないのかな」と思う事が結構ある。

「私が悪いの?」という姿勢だ。

私も子供の頃は何となく感じていたのだが
途中から「これはちゃう」と思った。

 

あなたの機嫌が悪いのは、
私が悪いんじゃなくて
機嫌が悪いということを選んだ結果

なのだ

 

これを二村さんは「心の穴」という一言でまとめているのだが、いわゆるDVオトコとか、ヤリチンにばかり恋してしまう、また、好きな人には好かれずにイヤなヤツには・・という方もいると思うのだが、その殆どは「心の穴を恋で埋めればなんとかなる」という誤方向の信念が原因だということがよく分かる。

 

また、身体的愁訴を抱えた人は少なからず「心の穴」のケアが必要なのかも。

ちなみに「心の穴」というのは、親によってあけられる。

かといって、人間ずっと親は子供の心に穴をあけてきた。
それがわかると何となくほっとする。

 

ちなみに、操体を学ぶ場合も

「何かの穴を埋めよう」として学ぶのはちょっと考えものだ。


引きこもり、自己否定、瞬時の快楽。
すぐ出来る、瞬間チャージ。

師弟関係なんてどうでもいいから
テクニックだけ覚えればいいとか。

自分が癒されたいからといって
それにすがっても仕方ないこともある。

 

 

銀二貫。

 

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

 

 わたくし、幼少時から時代劇と歴史が好きです。

NHKも、大河じゃなくて、木曜八時からのシリーズが好きです。

時代劇チャンネルを引いて、朝から時代劇を見まくりたいというのが
今の私のささやかな希望です(笑)

というわけで、最近これは本当に「面白い」と思うのがこれ。

 

最初は「松吉って濃ゆい〜」と思いましたが、最近は
可愛く見えてしまいます(笑)

最近あれだけ濃いのはあまりいませんね。

 

武士の子息の男の子が、あるご縁で銀二貫で、商人のお世話になり、
ナニワの商人として成長する話ですし、皆さん見てらっしゃる方も多いと
思うので色々書きませんが、
確実に時代劇は戻って来ています。

今の子供達だって、私がそうだったように「時代劇マニアで歴史好きな子」が
いるにちがいありません。

 

私はたまに、深川の「江戸資料博物館」に行きます。
江戸時代の長屋が再現されていて、中に上がって箪笥の中をのぞいたり
トイレの中も見学できます。

 

渦状波(カジョウハ)

というのは、刺激にならない皮膚への接触を用いた、いわゆる「第三分析」というものです。

で、この言葉、実は商標登録されています。なので勝手に使ってはいけない
名称なんですね。

しか〜し、無断で使ってる方々が結構いるので何か対策しなきゃ
ならないのでしょうか。

そして言葉が一人歩きしている気もします。

で、記事を読んでみると、
単に皮膚にタッチングすること(引っ張ったり捻ったりという刺激を含む)
を、「カジョウハ」と云っているケースもあるのではないかと。

 

一昨年、三浦の講習を受けていない方(それも、臨床家ではない)が、
「渦状波や第三分析をの講習をやっている」というタレコミ(笑)があり調べたことがありますが、

その方の云ったことが凄かった。

操体はみんなのモノでしょ。だから私が好きにやってもいいんじゃないですか」

みんなのモノというか、原理原則なんですが、
ヒトが研究して勉強しているものを「本で読んでプロ向けに指導する」というのは
あんまりでございましょう。。。

こういう場合「みんなのモノだから勝手にアレンジして使っていい」という
解釈をなさる方もいるから困ります。

と言っても「組織の長にはならないよ」という橋本敬三先生の言葉が何故か
「組織を作っちゃいかん」という言葉に変化し、結構みんな好き放題に
やってきているので、今現在の操体界というのは「サファリパーク」と化している
わけです。

 

ある

サイトで「渦状波治療30分」というのがあり、千葉県の整骨院だったのですが
(それも、その接骨院のグループオーナーを私も知らない訳ではない)

電話をかけて「カジョウハ治療ってやってらっしゃるんですか」と聞いてみたところ
受付嬢が「少しお待ち下さい」と云ってから

「うちは、低周波ならやってます」という答えが返って来ました(汗)。

皮膚からのメッセージ―操体臨床の要妙part 2

皮膚からのメッセージ―操体臨床の要妙part 2

 

 

映画「キャリー」といじめ。

 突然ですが、昨日から風邪を引いております。

そうすると、何故か京極夏彦氏の小説とか、ホラー映画が観たくなるんですが、
昨年リメイクされた、スティーブン・キングの名作「キャリー」を観てみました。
私は返却の面倒臭さを考えたら200円位高くてもいい派なので、iTuneストアでレンタルしたのですが、

オリジナルのシシー・スペイセクが凄すぎるのと、ジョン・トラボルタがチョイ役で出てるというのはさておき、リメイク版はキャリーが可愛いんです。

シシーは当時28歳くらいだったそうですが、それで女子高生役というのはやはり
すごい。今観てもとってもこわいです。

 

 

キャリー (字幕版) [2013]

キャリー (字幕版) [2013]

  • キム・ピアーズ
  • Horror
  • ¥2000

びっくりするかもしれませんが、未だにアメリカでは、ダーウィンの進化論を教えたかからといって学校のセンセイが訴えられたり、堕胎を認めている産婦人科医が殺されたり、その辺は今一つ、進んでるのかコンサバなのかよくわからないのがアメリカです。

この話も、狂信的なキリスト教のキャリーの母親が「一緒に住んでいたけど清らかな関係」のオットがある日彼女に欲情し、その結果キャリーが生まれる訳ですが、

キャリーは変人として扱われます。

そこでも、学校のプールの授業の際、キャリーは初潮を迎える訳ですが、母親が
「邪悪な欲望を抱くから初潮が来た」とか、わけわかんないことを云うわけです。

ハイスクールとかにはいつもそうですが、いじめっ子というのがいるもので、私も小学生時代とかいじめられました。

今でも忘れませんとも(笑)

さて、いじめられるというのは、二つあるようです。私はどんくさくていじめられたのではなく、あとで聞いたら「いい服を着ていた」からいじめられたみたいです。

そんなんでいじめるなと思いますが、私はあまり気になりませんでした。

「人種が違う」とおもっていたからです。

 

いじめられると強くなります。

そして、いじめたほうは覚えてないかもしれませんが、

いじめられたほうは忘れません。 

その話をしたところ、師匠が

「オレが今さんと『操体法治療室』を書いて、操体は快だ、と言った時、
総スカンにされて無視した連中が今平気で「操体は快だ」と云ってる」という話になりました。

その昔、操体法写真解説集の著者でもある川上先生は全国大会の席で

「楽も気持ちよさも同じだろ!」と、師匠に怒鳴ったそうですが、2007年だかの
新潟大会では「操体はやっぱり快だ」とおっしゃっていました。

この耳で聞いたのですから、間違いありません。

私は「楽も気持ちよさも同じじゃないんだ・・・」と、思いましたが、

今現在「操体は快」だといっている先生方。
当時三浦を無視して総スカンにした方々が、今平然と

操体は快だ」と云ってるわけです。

今、操体の大会に行って「操体は楽か?」と聞いても誰もイエスと云いません。
「快・きもちよさ」というハズなんです。

 

 

 

 

カタカムナへの道 潜象物理入門

 操体を勉強するならば、この本は読んでおくとよい。

4月に開催された東京操体フォーラムの席に、操体プラクティショナーである
埼玉の中谷先生がこの本を持って師匠の元に現れた。

操体の創始者、橋本敬三医師は、晩年相似象、カタカムナを研究していた。
師匠三浦寛が修業時代、月に一度東京から先生を呼び、勉強会をしていたそうであり、その時に風呂敷包みをよく運んだという。

カタカムナへの道―潜象物理入門

カタカムナへの道―潜象物理入門

 

 この本、amazonで古いのを買うと四万円以上するのだが、今回第2版として再版されたのである。

「この本を読んで納得するのでは無く、相似象を読んで学ぶべし」と、ある。

面白いことには、作者の関川氏は、もともと稲作をやっており、農文協とも
ご縁があった。そして、千島学説の千島博士とも親交があったらしい。

そうきたか!という感じである。

 

さて、この本を読んでいた師匠とコーヒーショップで話していた時、

「おい、これを見てみろ」と、示されたのがまたショッキングであった。

 

正しい立ち方

人間の最も「安定した安楽な立ち方」とは、両足をきちんと整えた形ではなく、


1.自然の骨格に従い両足を股関節の幅に開き

2.かつ両足は八の字の形ではなく、平行におくこと

3.次に背骨をなるべく曲がらせずに、できるだけ地面に垂直に近く保つために(重力に対し最も抵抗の少ない形をとるために)尾底骨を内側  に入れるようにして、武道や太極拳で言う「腰を入れる」こと(男子  なら立って排尿する形)、但し腹部を前方に突き出してはならない。  むしろ丹田と言われる辺りをぐっと引締め(ヘソは天井へ向けるよう  にし)、肛門を上に引き上げるようにして力を抜く

4.そうすると、独りでに両足の膝が前方へ少し緩む。このとき膝をそと開きではなく、やや内股的に締めると、両足はあたかも杭を打ち込む  ように指先を踵が地面に食い込み、土踏まずの辺りが、しっかりとし  たアーチ型となって全身の体重を支え、重心は第五腰椎周辺と足の裏  のほぼ中央を通る直線上の静止点に安定する・・・

 

 これは「からだの設計にミスはない」に書かれている自然体立位によく似ているし、「股関節の幅に開き」というのは、最近私達が「足幅は骨盤が中に入る広さ」と言っていることに通じる。

さらに、背骨云々とういうのはいわゆる「含胸抜背」にも通じてくるし、自然体立位の最大のポイントでもある「膝の力をホッとゆるめる」となっている。

 

これは、橋本先生もここからひろってきたのだな、と思えるところである。

今現在私達が操体法東京研究会で実践しているものにも近い。
特に「膝を緩める」という箇所で、よく師匠が「お尻のちからを抜くような感じ」(実際には抜けないのだが、膝がゆるむ)と指導しているが、まさにこんな感じだ。