操体法の源流(兄貴分)である高橋正体術を橋本敬三医師が知ったのは、昭和3年(1928年:31歳)の時らしい。高橋迪雄(みちお)氏の高弟に学んだと「誰にもわかる操体法の医学」にも記載されている。
手元にある、「正体術健康法」(たにぐち書店刊:副題 操体法の源流「正軆術矯正法」現代訳)
を、見ると、興味深いことが書いてある。
正体術も、夜寝る前などに、自分でやることができる。
仰向けに寝て、背中を反らしてしばらく保持してから、ドスンと力を抜けばいいのだそうだ。
しかしこれは先ず矯正法で全身の骨格をなおしてからでないと、曲がったなりに固まって、何の効果もありません。専門家の指導を仰いでからやるべきです。
とある。
要は歪んでいる人が見よう見まねでやってみても、その前に専門家に骨格の歪みを治してもらってからやらないとあまり効果がないよ、と書いている。
(続く)